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Koala / コアラ


<香 調> フレッシュアロマティックウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 10ml
<濃 度> Extrait de Parfum (20%)

トップ
ユーカリ、ハニーガムシロップ、メントール、ミモザ
ミドル
ブラックティー、ゼラニウム、フランキンセンス、スパイス、ベチバー
ラスト
ムスク、アンバー、オークモス、バニラ、サンダルウッド



2020年夏の発売。BarutiのSpyros Drosopoulosが担当したのはコアラでした。香水には使いづらいユーカリをミントを重ねることで夏っぽくしたもの。試作品がとても微妙な香りだったのですが、随分ユーカリを控えめにしつつ、それでもしっかり生かした香りに落ち着いたようです。コアラのイメージは優等生イケメンで、カナダのトルドー首相のようなものだったようです。だからイラストも男性に。

 

 

ある意味香水としてはチャレンジな調香だったと思うのですが、ユーカリの精油に慣れている方にとってはアロマティックで違和感のない香りに感じられると思います。調香にはいろいろあるけれど、その全てをユーカリという主張の強い香りが持っていってしまうため、印象はユーカリしか残りません。使いやすいとか、売れ筋という考えを横に置き、コアラという動物そのものに焦点を当て、そこから導き出された香りをバランス良くまとめた、というある意味潔いニッチな感覚。もっとメンズっぽいテイストなのかと思ったら、意外にもユーカリが薄れた後はユニセックスで、ベースもとても軽やかでした。かつてこんなにユーカリが主張する香水があっただろうかと考えると、とてもユニークな香りだと思うのですが、フルボトルで使うかとなるとそれはまた別の話で、最後はメンズフレグランスに良く使われているウッディノートがアンバーグリスと共に残ります。

 

 

この香り、自分が使うよりもSpyros自身の方が似合うのではないかと思ったりもして。オランダ人らしい見上げる身長のイケメンパパです。そう、なんとなく「イケメンに限る」感じがするのです。それは、個性が強すぎるから。湿布香がスパークしても、イケメンなら許される。

(23/12/2020)

 

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