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Musk Deer / ムスク・ディア


<香 調> アロマティックウッディムスク
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 10ml
<濃 度> Extrait de Parfum (25%)

トップ
カルダモン、カラムス、ローズ
ミドル
サンバックジャスミンabs、パチョリ、アトラスシダーウッド、ラブダナムabs
ラスト
アンブレットabs、アイリスabs、ラオスウード、オーストラリアンサンダルウッド



2020年11月発売。Zoologistではアニマルノートを生む動物、つまりカストリウム、シベット、ハイラックス、ムスクを揃えることが念願でした。そこでアニマルムスクのジャコウジカをテーマとした香りを手がけたのはIFFのシニアパフューマーPascal Gaurinだったのです。

 

 

テーマはムスクそのものではなくジャコウジカの棲む冬の森。Pascal Gaurinはムスクをアコードにして組み込むことで、ムスクの新たな形に仕立てたのです。調香では天然香料率が高めな印象を受けますが、たっぷりのムスクアコードが全てを包み込んだ形になっていて、調香にはない針葉樹の香り、ファーやパインニードル系の香りがアニマリックなムスクと共に広がります。アニマリックだけど、強く前に出てくるほどではありません。また香りはゆっくりとアイリスやウッディノートに変化していき、おが屑調のスイートムスクを経てパウダリーなアンバームスクに落ち着きます。25%という高濃度なのは、それだけムスクの量が多いということだと思うのですが、肌に残るラストノートは比較的良くあるアンバームスクで、最初は個性的に始まったけれど、ラストノートは案外普通だった、という印象です。アロマティックなムスク、特に針葉樹系の香料をムスクに合わせて軸にするのはとても珍しいことですが、アニマリックな部分がきちんとあるのがZoologistらしさで、そこを過ぎると安心できるアンバームスクとなるわけです。肌に残った香りはシャワー後の翌日まで香っており、とても粘り強いムスクです。途中のアニマルノートが気になるという方もいるかと思いますので、お試しの際はまずサンプルからの方が良いかと思います。

(24/12/2020)

 

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