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Sampleレヴュー

■Hummingbird (2015年)

最初の3種に続き、次はフェミニンな香りでフラミンゴ辺りにしてみたら? なんて話していたら、花の蜜を集めて回るハミングバードがテーマとなりました。でも、次はバッド(蝙蝠)がスタンバイしています。調香はEn Voyage PerfumesのShelley Waddingtonが担当です。

 

 

トップ:アップル、チェリー、シトラスノート、ライラック、スズラン、プラム、ローズ、ヴァイオレットリーフ
ミドル:ハニー、ハニーサックル、ミモザ、ピオニー、チューリップ、イランイラン
ベース:アンバー、クマリン、クリーム、モス、ムスク、サンダルウッド、ホワイトウッド

どれほど可愛らしいフルーティーフローラルなのかし想像していたら、案外シックなハニーフローラルブーケとなっていました。アップルやチェリーを始めとしたフルーツはトップのアクセントで、結構強めなムスクが全てのフローラルを包んでいます。キーノートは1つではなく、全体としてフローラルブーケなのですが印象としてはフランジパニとオレンジブロッサムで、GuerlainのJardin Bagatelleの妹版とでも言いたくなるようなテイスト。ただ、ベースにモスがあり微かに存在を放っていますので、やはり落としどころは可愛らしさではなく、あくまでもシックなのです。

それはそうと、彼は本当に写真が綺麗。全て自身で撮影しているのですが、いつも小物などのアイテムが可愛らしく抜群のセンスで楽しませてくれます。(09/12/2015)

 

 

■Beaver (2014年)

動物をテーマのとする以上、アニマルノートはどこかに必ず隠れているわけですが、カストリウムを使うならばやはりビーバーは必要ですよね。ということでわかりやすくビーバーをタイトルにカストリウムを生かした香りということに。調香はPell Wall PerfumesのChris Bartlettが担当。

トップ:リンデンブロッサム、フレッシュエアー、ムスク、ライトシトラス
ミドル:カストリウム、アイリス、バニラ、スモーク、下草
ベース:アニマルムスク、アッシュノート、シダーウッド、アンバー

肌に乗せた瞬間、オゾン系の香りがスパークし、意外にも明るくスタートします。これはビーバーが水の中で暮らしているから? 明るいフレッシュエアリーノートに驚いていると、香りは次第にアーシーな部分とカストリウム、アニマルムスクが感じられるようになります。どうせならレザーノートを生かしてもう少し力強くても良かったのかな、と思いますが、そうするとメンズらしさが強まりますので、飽くまでもユニセックスということにこだわったのかもしれません。カストリウムもアニマルムスクももちろん調合小売用タイプで天然香料ではありませんが、使いづく感じるほどアニマリックではありませんのでご安心を。軽いスイートレザームスクとなって消えていきます。(03/12/2014)


■Rhinoceros (2014年)

とても力強いメンズの香りが欲しかったので、その象徴として荒々しく力強い動物を選んだ結果がサイだった、と。調香はPk PerfumeのPaul Kilerが担当。

トップ:ラム、ベルガモット、ラベンダー、エレミ、セージ、ニガヨモギ、コニファーニードル
ミドル:パインウッド、タバコ、イモーテル、ゼラニウム、ウード、チャイニーズシダーウッド
ベース:ベチバー、サンダルウッド、アンバー、スモーキーノート、レザー、ムスク

どれほど荒々しいのかと思ったら、甘苦系のアニス調のアロマテッィクウッディとなっていました。ご本人はとてもメンズだと言っていますが、ユニセックスですよ。ハーブを多様している分精油感が強く、トップからミドルではニードル系の香り(ピネン類)が印象的に香ります。それがある意味爽快で、案外フレッシュだなぁ・・・と感じながら香っていると、ゆっくりゆっくりアンバーノートが香り始め、控えめな甘さのアンバーウッディへと変化して落ち着きます。最初から最後まで穏やかなアロマティックさが続いており、合成香料と組み合わせることで天然香料が持続している印象を受けます。かなり天然香料率が高いのではないでしょうか。(03/12/2014)

 

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