500個のうち50個を特別パッケージとし、動物名を明かさないままブラインドバイ(試さずに買うこと)する人がどれだけいるのか、というゲームでスタートしました。あっという間に50個は完売し、8月31日に正式リリースとなります。今回のテーマはイカです。その中でも深海にいるのはGiant Squid、つまりダイオウイカ。そしてイカを食べているのがマッコウクジラで、そのイカのくちばしからできるのがアンバーグリスなのです。だから、香りはマリンなアンバーグリスに。調香はIFFのCeline Barelが初担当。

パイレーツオブカリビアンなイカとなって登場しました。液体は上記のイメージに合わせたダークブルーで、まず塩辛さを感じるマリンフローラルにアンバーグリスが重なってスタートです。塩辛さが感じられるのが特徴で、マリンというほど一世を風靡したマリンノートではなく、もう少しリアルさを感じる香りとなっています。

ブラインドバイにしたほどですから、それほど個性的で使いづらい部類ではないと想像していましたが、やはり一定数の人々はこの塩辛いマリンノートに好き嫌いが分かれそうです。ただ、そのマリンを押しのけてアンバーグリスノートが樹脂香、特にベンゾインを伴って香り始めますので、後半はダークなアンバーグリスオリエンタルへと変化していきます。トップからミドルにかけて香るフローラルノートはどことなくGuerlainのYlang & Vanilleを彷彿とさせるものであり、少しトロピカルにも感じられたりして。 深海には様々なイメージがあると思いますが、有名な小説や映画の海底二万里を読みながら、見ながら香りを楽しむというのも良いかもしれません。

(19/08/2019)