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Cinnamon / シナモン



学 名
Cinnamomum zeylanicum、 Cinnamomum cassia等
別 名
Canella(伊)
抽 出
エッセンシャル(水蒸気蒸留、圧搾)



国によって少し品種の違いはあるものの、シナモンと呼ばれるCinnamomum zeylanicumとカッシアと呼ばれるCinnamomum cassiaの大きくは2つに分けられます。樹木自体も見た目でわかるのですが、シナモンは葉が丸く楕円なのに対し、カッシアは細長い葉をつけるのです。店頭ではカッシアもシナモンとして売られることがあるのですが、見た目がまず違います。

 

 

右がカッシア、左がシナモンです。そう、シナモンは皮が薄く、カッシアは厚いのです。この違いはまず樹皮にあります。シナモンは一番外の薄皮を剥いでしまってから皮を剥くのに対し、カッシアは外皮をそのまま剥ぎます。また、シナモンが小枝から採取するのに対し、カッシアは大木になってから皮を剥ぐため固いのです。

精油分も違いがあり、シナモンの方が香りがふくよかです。シナモンの精油に含まれているCinnamic aldehydeという成分の比重が1より大きいため、水に沈みます。ですから、シナモンの精油は水に浮くのではなく沈む、と一般的には考えられています。もちろん沈むシナモンの精油もあるのですが、必ずしも全ての精油が沈むわけではありません。マダガスカル産の精油を見ると、0.9くらいなのですから。実際にマダガスカル産の精油を見ずの上に落とすと、上と下に分かれるのです。そう、精油分の中の比重の大きな成分は下に、小さなものは上に・・・と分かれるわけです。精油を蒸留している時もそうで、白濁した混合液の上と下に精油が分かれた後、親油性の関係で下にあるオイルが上に引っ張られてすべて浮く、というのがマダガスカルの精油でした。つまり、Cinnamic aldehydeの含有量によっては沈むとは限らないよ、ということなんですよね。

シナモンはとてもパワフルな精油で、1滴でも全てをシナモンに買えてしまうほど。ですから、事前に希釈をしておいて、1/10、1/100の状態で使用すると微かなアクセントとして使いやすくなることでしょう。他のスパイス類以外にハニーやバニラのスイートノート、アップル、オレンジなどのフルーツとの相性が良く、グルマン系にも使用されます。

(10/08/2015)

 

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