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第10号/2008年8月29日

■ご挨拶

先月のメルマガで9月より六本木のミッドタウンでTauleto wine FragranceProfumi di Pantelleriaを発売開始と記したのですが、プレオープンには間に合わず、10月の正式オープンまでズレることになりました。ということで、発売は10月です!!

その10月を待たずに9月13日にはPalazzo Vecchioの新製品を発売致します。タイトルは「Florentia 26 Frutti Esotici」 で、エキゾチックフルーツの意味です。発音は難しくてフルッティ・エソーティチとなります。エキゾチックフルーツというとどうしてもトロピカルなものを想像しますが、これはとシトラスフルーツにパチョリが加わったという近年増えてきたフルーティーオリエンタルな香りです。びっくりするくらいにパチョリの存在感が強く、EDPなのですが実はもっと濃度が高いのではないかと思うほど長く強く香ります。どっしりと存在感のあるの香りはFlorentiaシリーズの中では1番エキゾチックな香りであることは確かです。エキゾチックなフルーツというよりも、フルーティーなパチョリという感じの香りを、この秋にはいかがでしょうか。

■プチオフ会 in NAGOYA

オフ会はいつも関東ばかりでしたが、 9/13からの連休を利用して帰省することになりましたので、そのチャンスを活かしてオフ会にしてしまおうかと考えました。すでにproficeの方では告知していますので、ご存知の方も多いことと思いますが、基本的に少人数でこそっと行うオフ会です。普段あまり香りについて話せるご友人が近くにいらっしゃらない方々、是非この機会に仲良くなっていただければと思います。関東では、オフ会を通じてどんどん輪が広がっていますから。

予定としましては、9/13(土)の午後に東山植物園の大温室と薬草園を覗きます。僕が行きたいというだけの場所なのですが(汗)
もし、ご一緒しても良いよ!!という方がいらっしゃいましたらご連絡下さい〜。また、夕方からはそのまま居酒屋で食事でも・・・と考えています。あまり香りを広げて会話できる場所ではありませんから、香水をいろいろ試すことは難しいのですが、ささやかな手土産程度のものは持っていこうと思います♪試されたい香りの香りとか、素材とか。

お子さまのいらっしゃるご家庭だとやはり連休に限らず難しいでしょうし、皆さんすでにご都合もあるかと思いますが、何せあまり頻繁に帰省はしていないので、このチャンスに是非どうぞー!!

■こうしてみんな魔女になる。

7月から企画を下さっていたのですが、1ヶ月かけて用意をして、8/8に開催となりました。オフ会ではありません、勉強会です。アロマ関係のスクールに通われている方や、独自で学んでいる方、学んでいくうちに知り合った方々合計7名での勉強会です。

テーマは「薫香」

薫香を行うには煙を上げていても迷惑のかからない場所になります。個人宅は可能ですが、レンタルの会議室では難しいわけです。警報も気になりますし、後で使う方にも配慮しなくてはなりません。そんな中、弊社なら大丈夫だよ、ということで開催となりました。まぁ、雰囲気はプチオフ会です。

常々僕は疑問に思い続けていたことがあります。アロマの資格が取得しやすい(簡単)なこともあり、資格取得者は増加する一方ですが、本物に触れたことがない人があまりにも多すぎるんです。これは資格取得者に限ったことではなく、教える側に問題があると思うんですよ。アロマのスクールだけどはなくフレグランスのスクールでも同じです。教えるという立場の方が本物に触れていなくて何故説得力のある説明ができるのか。

僕がスクールに通わなかった理由はそこにあります。精油の知識は本を読めばわかるんですよ。必要な知識はネットに転がっています。それこそ世界中に溢れていますから、その中から正しいと思われるものを拾い集めれば本より生々しい知識が得られます。しかし、ネットでもわからないのが「実物に触れること」なんですよ。アロマならばハーブ、樹脂、花々やスパイスを手元に置いて初めて知識が本物になると確信しています。イランイランの花、シナモンの葉、フランキンセンスにミルラ、カーネーションだって芍薬だって素材となっているものは全て元になっている植物やスパイス、樹脂等があります。それを手にせず、何故教えることが出来ようか、というのが本心です。

今回ご参加下さった皆さまは資格を取得されていて、これから教える立場になられる方々です。指導する立場に就かれる前に、本物を知りたいということで開催された会なのです。


1番皆さんが驚かれたのはやはり樹脂系の香りです。フランキンセンス、ミルラ、オポポナックス等の香り。薫香すると精油よりもすっきりと空気に包まれて浄化される気持ちになります。例えばサロンでフランキンセンスの精油を漂わせていたとしても、その横にお客様の見える場所に実物が瓶詰めになっていたらそれだけで気持ちが変わるというもの。もちろん本物を焚いていたらもっと効果はあるでしょう。シナモンの葉だって精油が得られます。葉をちぎることで皮に含まれるシナモンの香りが葉にも存在するのだと理解が出来ます。これはシトラスの葉も同じことで、ぺティグレンなんかそのままですよね。ゼラニウムだってちぎって見て初めてローズだけではないいろいろな香りのする種類があることが理解できます。実物と精油の香りがとても近いものと、全く別のものと2種類が存在しますが、実物を香らないと理解が出来ません。もともと、実物がこの香りだったのかとハッとさせられて初めて理解が出来るのです。今回はオークモスとパチョリ、トンカビーンもそのようなタイプでした。サンダルウッドも木片を実際に火を付けて香ってみたりしましたよ。ふわーっと柔らかな香りが広がるのですが、この時使用した木片はおそらく樹木の心材ではないでしょうから、心材(精油を得る際に使われる部分)はもっと濃厚に精油分が含まれているでしょう。

本物に触れるということで、更に弊社にあったハーブや植物も手にとって香って戴きました。ヘリオトロープ、ラブダナム、マートルの3つが右の画像のもので、それ以外にはアンブレットシード、ヴァーベナ、ゼラニウム、シトラスリーフ、シナモンリーフ、イランイラン等がありました。香水とアロマは根本的に使用する香料の幅や種類が別なのですが、「素材を知らずしてイメージが出来るのか」、という点で同じだと思います。

アロマを習っている方も、調香のスクールに通われている方もいろいろな形で習われている方も多いことと思いますが、場所を選ぶのであれば「本物に触れさせてくれる場所」というのを選ぶべきだと思います。「教える」という能力は知識とはまた別のものであって、その能力に長けている方ももちろんたくさんいらっしゃることと思いますが、その道のスペシャリストになられた方はその辺のスクールにはいらっしゃらないでしょう。調香のスクールであっても、調香が抜群に上手い方はすでに専門職に就かれていて学校にはいないと思います。そこまでスペシャリストになれなかった方だからこそ、教える側に回ったのです。(上手く教えるという能力は別ものですけどね)本物に触れ、植物を知り、採取→蒸留→精油→効能というものを、自身の言葉で関連付けて説明できるということは、一朝一夕に完成するものではないのですが、全てを取り込んでしまえばスクールの先生方をあっという間に追い越せるはずです。

努力すればあっという間にスペシャリストの仲間入りが出来るという点が魅力なのだとは思いますが、やはり経験値も大切ですので地道に努力していくことも必要だと思います。

留学経験のない英語の先生の言葉は「生きた英語」だと思いますか?
フィレンツェの風景をテレビでしか見たことのない方と、一度旅行された方とではどちらの方の説明を聞きたいと思いますか?
農家と直接取引をしている料理人の作ったディナーと、スーパーで素材を揃えるお店の料理ではどちらが魅力的ですか?

書籍で得た知識を自分のものにするには実際に触れることしかありません。皆さん、どんどん見て、香って、体験をして素敵な先生になってくださいね♪

Antica Farmacia del Cinghiale (イノシシ薬局)

フィレンツェの市内でも中心地の中心地、共和国広場の端に新市場のロッジアがあるのですが、そこに名物の「イノシシの銅像」があります。このイノシシの鼻をなでなですると再びフィレンツェに戻ってこれるというラッキーアイテムなために、鼻は観光客になでられ続けてピカピカです。その、イノシシの新市場の横にあるのがこの「イノシシの薬局」です。

初めてお店を訪れた際はちょうどお昼時で閑散としており、中心街なのに客はゼロでした。ゆっくりと中を見て香水を手にしたのですが、ラインナップがPalazzo Vecchioととても似ていてびっくりした記憶があります。帰国して半年したら、この薬局が日本進出をし、恵比寿の会社が取り扱うということになっていてそれまたびっくりした記憶があります。香水は12mlが3,000円くらいでした。しかし、この会社はわずか半年たらずで倒産し、倒産品がオークションに流れて1円オークションにかけられてしまったのです。はぁ・・・とため息をつくような可愛そうな運命。それを見つつ、Palazzo Vecchioはそうならないように気を引き締めなければ・・・と誓ったのを覚えています。

そんな妙な思い出のイノシシ薬局なのですが、今年イタリアに行った際の全ての謎が解けたのです。

ボックスが、パッケージが、ラベルが似ていたのも、フィレンツェの中の薬局ということも、全てがPalazzo Vecchioと繋がっていたのです。何故なら、製造しているのが彼らだったから。そう、Palazzo Vecchioの製品を製造しているCosmesi社が手がけていたのです。もともと、Palazzo Vecchioのドクターマッシモ氏とこのイノシシ薬局のオーナーは親戚なのだそうです(笑)
Cosmesi社の皆さんは、親戚の製品を作っていたのですね。 そりゃ、似てるよ。当然だよ。と、思ったのですが、話はそこで終わらずに裏話へと続きます。日本に代理店として輸入をした某社(倒産したけど)は、こちらの製品を化粧品として正規輸入をしなかったようで、薬事を通過していないのだそうです。しかも、お金が全て未払い!!日本の悪徳企業のイメージがついてしまったようです。オーナーのおじいさんは、日本の会社から・・・ということで、わけも分からずに商品を輸出してしまったようで、Cosmesi社の方々から怒られたそうなのですが、なんだか可愛そうな成り行きでした。お金は倒産してしまった以上回収が不可能ということですから、僕らはどうしようもありません。せめて出来るのは、1円オークションで投売りされた商品、ブランドの価値を正しい説明で元に戻してあげることです。

ということで、今回はイノシシ薬局を取り上げました。

もともとのラインは50mlと12mlのEDPで、Palazzo Vecchio同様にシンプルなシングルノートが多いのが特徴です。香りのラインナップも似ていて、こちらのサイトもあります。この古いサイトでは24種ほどの香りがあります。でも、ボトルがあまりにPalazzo Vecchioそのものだということで、今回リニューアルをしたのです。タイトルも一新して、「Alchimisia」 と名づけられました。アルキミシアとは彼らの作り出した造語なのですが、 Alchimistaは錬金術師を意味するイタリア語ですので、それを絡めた造語なのだと思います。以前からあるイノシシ薬局の香水を、シンプルなシングルノートのものと、複雑な調香のものと分け、シングルノートはイノシシ薬局り製品として発売し、アーティスティックなものはアルキミシアとして発売をすることになったのだそうです。そのアルキミシアのラインナップは14種類。



1、 Acqua Profumata della Farmacia (薬局の香水)
香りは清楚なスズランをメインにしたホワイトフローラルで、少しグリーン系のスズランです。

2、Aromi Antichi (古えのアロマ)
メディチ家のスパイスにとても良く似たスパイシーシトラス。こちらの方が少しシトラスが強いかも。

3、Fiori Bianchi (ホワイトフローラル)
スズラン、レモン、ライラックにハーバルなグリーンを少し足したようなフローラルブーケ。

4、Fiori di Maggio (5月のフローラル)
香りの核となっているのはマグノリアだと思います。詳しいことはわからないのですが、マグノリアにホワイトフローラルを少しだけクリーミーに足した感じのテンダーフローラル。

5、Desiderio (欲望)
ガルバナムのグリーンが効いた少しクラシカルなグリーンフローラルです。欲望という燃え滾る情熱のイメージではなくて、なんだかとても冷静です。

6、Peccato (罪)
罪・・・というタイトルの割にはとてもすっきりとしたシトラスウッディでスズランっぽいフローラルの感じられる香り。スパイスがあるのかと思っていたら予想外の香りでした。

7、Seduzione (反乱)
キリリと香るバジルのようなグリーンハーブにシトラスと瓜系が混じるスパイシーグリーンハーバルな香り。

8、Fantasie di Cioccolato (チョコレートファンタジア)
美味しいチョコレートをイメージしたグルマン系の香りではあるのですが、ベタベタ感がなくてわりとフレッシュです。最後はベチバーが残ります。

9、Maremma (マレンマ)
マレンマとはトスカーナに広がる湿地帯のこと。だからオークモスを使用したシプレ香になっています。モスにパチョリに湿布香という印象。

10、Spezie di Maremma (マレンマのスパイス)
マレンマにスパイスを加えたというのが良く分かる香りで、マレンマの中の湿布香はなくなっています。漢方っぽいハーブの粉っぽさが出ていて独特です。

11、Maestrale (北西の風 )
すっきりとしたシトラスウッディにハーブを足した感じの香り。マエストラーレは地中海に吹く風です。

12、Libeccio (南西の風)
すっきりとしたレモンに少しぺティグレンを入れたような爽快なシトラスの香り。それでも濃度があるので香りはしっかりとしています。

13、Scirocco (南東の風)
北アフリカから南欧に吹く熱風のことなのですが、香りは少し懐かしさを感じるようなアロマティックウッディです。柔らかなウッディで典型的なメンズ香。

14、Grecale (北東の風)
北東から吹く強風のことでグリーンなウッディです。少しクレヨンのような油脂系の香りのする温かみのあるメンズ香。

11〜14についてはイタリア王立海軍の駆逐艦の名前にもなっている4つの風をタイトルにしたものです。(駆逐艦は4隻が建造されたそうです)1〜8番までがレディースで、9番以降がメンズの香りになります。マレンマ辺りは強いシプレですから女性でもお好きな方はいらっしゃることと思いますが。国内ではもちろん、海外でもまだ大きく流通していない製品たちなのですが、イタリアはフィレンツェに行かれることがありましたら小さな薬局を是非、覗いて見て下さい。

■Le LABO in 代官山

2007年、9月日本に上陸したアメリカブランド、Le LABO。独立店で展開している数少ないパフューマリーです。(他にはサンタ・マリア・ノヴェッラくらいしかないのでは・・・)
そのLe LABOが満を持して9/3より新宿伊勢丹に入ることとなりました。お客様の目の前で最後の仕上げをする(素材を合わせる)という演出なのですが、さすがに伊勢丹では難しいのでラベルに名前を入れるという点のみを行うようです。それでもラベルに名前が入るとプレゼントには最適で、「あなたのために作りました」という演出が可能です。

そんなLe LABOですが、ようやく出かけまして話を伺ってきましたので様子をレポートしたいと思います。すでに出かけられた方も多いことと思いますが、「そうそう!!」なんて思い出していただければ。

代官山の駅から徒歩1分もないというとても近い立地にある独立店です。全面がガラス張りで、全てが見渡せるという空間になっていて、一見するとBARなのかな?と思ってしまうようなカウンター形式になっています。中に入るとお客様は男性もカップルもいましたよ。店長さんは若い男性で、彼がいるからか男性客もわりと入りやすくなっているようです。カウンターに座って店長さんやお店の方と無駄話をしながら香りを決めるも良い感じですよ。
profice内にてサンプルのレヴューは済ませていますので商品の具体的な説明は割愛さますが、このブランドは香水の他にキャンドルとルームフレグランス、バーム、オイル、ローションがラインとしてあるのですが、バームはシリコンでゼリーパルファムと言う感じのものなんですよ。カバンに入れて持ち歩けるサイズなのも使いやすくて日本人には良いのかもしれません。EDPも日本とアメリカだけ15mlサイズの展開をしています。キャンドルは

PIN 12 → 松の木の香りにムスクとアンバー
FIGUE 15 → ジューシーなフィグにブラックカラント
PETIT GRAIN21 → すっきりシトラスグリーンウッディなぺティグレン
CALONE17 → マリンノートにゼラニウムとアンバー
CEDRE11 → シダーウッドにバーチウッドとガイヤックウッドを加えたがっちりウッディ
ANIS24 → スターアニスの甘さをそのまま生かしたリキュールのような香り
SANTAL26 → サンダルウッドにバーチウッドとカルダモンを加えた香り

僕はこの中だとパインウッド、シダーウッド、サンダルウッドとウッディなものが好きです。サンダルウッドは結構人気のようです♪もちろんこの香りのルームフレグランスもあります。

こちらの店内には香料の素材の実物と香料が天然も合成も含めてドカッと陳列してあります。これが大きな特徴で、実物はフランキンセンスとミルラ、アンブレットシード、アイリスルート、クローヴ、アニス、オークモス等があったと思います。香料はこれまた棚にいっぱいありまして、それぞれを香らせて頂くことが可能なのです。その様子はまるで「僕が作った香水が何故良いのか」というのを香料を持った説明するという料理人みたいな感じです。お客様が香料を知ることによって、何故この香水が良いとおもうのか、どの香料に惹かれているのか、と香料をオープンにすることで「味わう楽しさ」を表現しているのです。香った瞬間に「なんとなく好き」と思った香水の成分を、実際に香料で香ってみることで、シェフに料理の説明をしてもらっているかのような感覚になるわけですよ。もちろん働いているお店の方々の知識も豊富ですからご安心を。

そんなコンセプトを体言しているLe LABOは更にお客様にも楽しんでもらおうと、香料のセットをも発売しています。これがすごいんですよ。価格もすごいのですが、中身もすごい。
ローズオイル、ジャスミン(abs)、スズラン、オレンジブロッサム、イランイラン、アイリス、ネロリ
ヴァイオレットリーブス、リーフアルコール、キャロン(マリンノート)、ラベンダー、スターアニス、ペパーミント、ローズマリー、パチョリ、シダーウッド、サンダルウッド、ベチバー、バーチウッド、オークモス、シナモン、クローヴ、クミン、オリバナム、レモン、オレンジ、ベルガモット、グレープフルーツ、ぺティグレン、アップル、ピーチ、ブラックカラントバッド、バニラ、トンカビーン、ラブダナム、ムスクケトン、アンブレットシード、カストリウム、シベット、アンブロキサン

と40種類の香料がセットになっているのです。香りは天然ばかりではありませんし、動物香料も合成ではありますが(シベットは本物かも)通常使われている香料そのものです。

お客様の目の前で最後の仕上げをする(素材を合わせる)という演出は、もちろん店内で行われます。ガラス張りの個室に係りのものが入り、そこで調合された香料、アルコール、水の3種類を合わせEDPとルームフレグランスを作るのです。厳密に言えば香料を合わせた日が製造の日なのかもしれませんが、希釈して製品として完成するのは注文後のことなのです。

製品のラインナップは、
EDP10種 → 15mlが8,925円、 50mlが18,900円、100mlが29,400円
BALM10種 → 10mlが12,600円
LOTION10種 →237mlが9,975円 
OIL10種 → 118mlが9,975円 
CANDLE7種 → 245gが10,500円
HOME FRAGRANCE7種 → 100mlが18,900円

各種の香りはショップに問い合わせれば無料でムエットを送付してくださるそうです。また、商品は代引きでしたら発送もしてくださるとのこと。お問い合わせされる際には、氏名、ご住所、ご連絡先等忘れずに♪さぁ、間もなく上陸1周年のLe LABOの香りを皆さんも是非!!
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■Le LABO
Tel : 03-5459-2770
Add : 東京都渋谷区恵比寿西1-35-2
Open : 11:00〜20:00 無休

■今後の国内発売の新作ニュース

8月の発売品はもうすでにいろいろと試されたでしょうから、9月をメインにご紹介していきたいと思います。まずは8月後半のニュースから。

遂に日本発売となりました、Acqua di Biella。8/27より新宿伊勢丹のメンズ館で発売開始となりました。種類は全5種でproficeではまだレヴューをしていないCa Lunaも取り扱いしています。価格は100mlの1サイズのみで16,800円。アメリカでは120〜125ドルの製品ですからこのくらいになってしまうのでしょうね。Profumi di Pantelleriaと比べると150ドルが17850円なので、伊勢丹で発売されたらもっと高くなっていたのかも。EDPですしね。あ、Acqua di BiellaはEDTなんです。香りはとても質が良くて素敵ですから、メンズ館に行かれた方は是非お試しを!!

そして9月ですが、まずは9/3に伊勢丹2階に登場するのがJo Maloneです。もう商品をいくつも試されたことのある方が多いのではないかと思いますが、シンプルですっきりとしていてイギリスというよりも完全にアメリカ製品という感じになっています。エスティーローダー傘下ですから、香料ももちろんエスティーと同じものを使用していることでしょう。ちょっとケミカルさが鼻に付くこともありますが、日本人にとっては手にしやすいすっきりとした香りが多いのが特徴です。9/3の発売日には限定で6種のコロンセット(9ml×6種)で内容はAmber & Lavendar、Grapefruit、Lime Basil & Mandarin、Pomegranate Noir、Orange Blossom、Vintage Gardeniaです。即完売になってしまうでしょうから欲しい方は急いだ方が良さそうですよ。

9/5にはゲランより久しぶりのメンズ香水「Guelrain Homme」 が発売となります。テーマは「物の本能」。野生的な本能ではなくて、シャープでスムーズな身のこなし、誰もが否定できない男らしさ等を表現したもののようで、ジャングルに潜む男性の姿がポスターとなっています。

トップ:モヒートアコード(ライム、ミント、ラム)、ルバーブ
ミドル:ベルガモット、グリーンティー、ペラルゴニウム(ゼラニウムのようなもの)
ベース:シダーウッド、ベチバー、グリーンルバーブ


なんだか9月に発売するにすっきりしずぎている感もありましたが、時間と共にウッディが出てきて少し柔らかなメンズ香となって落ち着きます。特に目新しい感はないのですが、ゲランらしいオーソドックスさを狙った香りと言えそうです。レディースは同時にランスタンマジーの限定ボトルも新発売。またInsolenceにもEDPバージョンが発売になります。こちらは10/10とのこと。50mlが11,550円全く同じ香りだと思っていたら、少し甘さが押さえられているそうです。ということは、その分ウッディとかムスクが出ているのかな。

L'Artisan parfumeurの方はFleur de Lianeという雨季と乾季のあるパナマの雨季にインスパイアされた香りで、ゾンカを手がけたBertrand Duchaufourが調香を担当した旅行のシリーズです。香りはユニセックスなグリーンフローラルアクアティックウッディ。

オゾンノート、マリンノート、グリーンノート、マリーゴールド、チュベローズ、マグノリア、ウッディ、モス

オゾンノートにマリンノートに加えてテーマがモンスーンの庭のように雨上がりのジャングル・・・となったら賛否両論のモンスーンの庭に似ていてもおかしくない・・・と試すのをためらわれたのですが、実際ムットで香った印象では、思いっきりグリーンリーフの香りでした。すっきりさっぱりなアクアグリーンな香りで、それほどオゾンノートは強くないです。チュベローズやマグノリアはほとんど分からず、グアヴァリーフというちょっとフィグっぽいグリーンノートが広がります。しばらくすると今度は瓜系の香りになるのですが、そのまま薄れて消えていきます。印象としてはラルチザンというよりもマークジェイコブズのスプラッシュシリーズみたいな感じかも。

ちなみにブルガリのジャスミンノワールはジャスミンの香りが「どこに?」という程度のジャスミンでトップからアンバー調にアーモンドとかリコリスのベースノートが際立って香ります。確かに秋冬向けという香りですからフロリエンタルな香りがお好きな方には良いのかも。今までのケミカルなブルガリ特有の香気があまり感じられなかったので、今までブルガリが得意でなかった方も試してみると良いかも。

Bond No.9からはAndy WarholとコラボレートしたAndy Warhol Union Squareが発売となります。こちらはグリーンフローラルなのですが、グリーンというよりも強いのはスズランで、

トップ:スズラン、グリーンノート
ミドル:ブルースイートフリージア、ホワイトバーチウッド
ベース:アンバー、シルバークラウドアコード

ベースノートはあまり良く分からないというのが印象です。すっきりさっぱりとしたフローラルはボトルの印象と全く別で似つかわしくないようにも思うのですが、グリーンとフローラルをアンディウォーホールが描くとこのようなボトルになるということなのです。パッと理解出来ないのが芸術ということですか。

また、9/21にはSerge LutensSerge Noirが発売となります。こちらも毎年恒例ですね。香りはすでにレヴュー済みですが、カレースパイスっぽいクミンとシナモンにパチョリというニュアンスの香りで、男性の方が似合いそうです。彼自身の名前をタイトルに入れるくらいですしね。価格は通常のものより高くて13,650円です。

9/3の伊勢丹のリニューアルでBPQCがなくなりますが、その分新しいブランドが次々と入ります。詳しくはISETAN ONLINEの方をご確認下さい。シャンテカイユや再上陸のキールズも入りますし、ミュラド(Murad)というスキンケアブランド 、フィルナチュラント(Phil Naturant)という国内のスキンケアブランド 、ナチュラビセ(Natura Bisse)というスペインのスパ系ブランド 、ドクターブラント(Dr. Brandt)というアメリカのスキンケアブランド等フレグランス以外にも続々と発売され、もちろんオンラインでも買えるようになりますから遠方の方も要チェックかも。9/3は各ブランドが限定コフレを用意しているようですよ。わかばから発売される新作については前回のメルマガで早々に記載したので割愛させて頂きます。

この秋もまだまだ新作ラッシュが続き、11月くらいからはクリスマス向けのものが登場するはずです♪

 

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