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第15号/2009年1月10日

■あけましておめでとうございます♪

メルマガもなんとか15号までたどり着きました。今年も1年、どうぞよろしくお付き合い下さいませ。365個以上、レヴューしていけるよう日々香って行きたいと思います♪皆さま、年末年始はどのような香りで過ごされましたでしょうか?今年初めて購入した香りはどのようなものになるでしょうか?(福袋を購入して予定外のものが最初の1本になったという方もいらっしゃるのでは?)

おかげさまでPROFUMERIA NICCHIAは1/19を持ちまして2周年となります。そう、早くも今月で2年を迎えてしまうのです。ここまで販売をしてこれたのも商品を手にとって下さるお客様あってのことです。心よりお礼申し上げます。昨年の1周年ではフルボトルを購入されたお客様に限りPalazzo Vecchioの12mlボトルをプレゼントとしていたのですが、今年は趣向を代えまして日本未発売のバスソルトをご用意させていただきました。今の所バスソルトのみでの販売は考えておりません。飽くまでもプレゼントとしての商品となります。香りはPalazzo Vecchioの中でも人気の高い「カテリーナ・ド・メデイチ」です。香水文化をイタリアからフランスに持ち込み、グラースに調香師を定住させた彼女は香り文化に不可欠な偉人です。とても聡明であった彼女のオリジナルレシピをバスタイムにお楽しみ下さい。どうぞ2周年企画の始まります16日(金)をお楽しみに♪プレゼントは数量限定ですので無くなり次第終了となりますが、結構な数をご用意していますのでご安心を!! (2周年イベントは1月末日まで)また、品切れとなっていました製品も全て16日より入荷となります!!


■Palazzo Vecchio、2009年春の新作

2009年に発売を予定している新作は2種で、もう1つは随分先の秋となります。その第1弾となる春の新作は「ヒヤシンス」です。タイトルを「Giacinto Selvatico」(ジャチント・セルヴァーティコ)と言い、意味は「ワイルドヒヤシンス」です。この新作は全く新しい香りではなく、30年ほど前に作られて廃番となっていた香りなのです。30年振りに復刻をするにあたり、日本限定(独占)の契約を結びました。調香を世代交代する前の父親、祖父の時代の製品だそうで、質の良い香料がスムーズに入手出来ていた時代です。そんな時代に作られたヒヤシンスの香りがこの春、日本に限り再販されることとなりました。

ヒヤシンスの歴史は古くギリシア神話に遡ります。太陽神アポロンと円盤投げをしていたヒュアキントスに嫉妬した西風の神ゼフィロスはいじわる心からつむじ風を起こします。その風に飛ばされた円盤が額に当たり、ヒュアキントスは死んでしまいます。額から流れ落ちた赤い血は草に溶け込み、紫の花を咲かせたのだそうです。太陽神であると共に医学神でもあるアポロンですら彼を助けることが出来なかったということから花言葉は「悲愛」となっているのです。そう、ヒヤシンスは太陽と西風に愛でられた、美少年の物語なのです。

ギリシア・トルコ原産のヒヤシンスは16世紀前半にイタリアで栽培されたのをきっかけに世界へと広がり、瞬く間に愛好家の間に浸透してカラフルな花色が生まれたのですが、原種は紫です。

冬の終わりを告げる春色の香りは、暖かくなり始めた北向きの風に乗って運ばれます。その香りはすっきりとしつつも甘さを持ったとても素敵なグリーンフローラルで、キリリとしたトップノートから蜂蜜のようなほのかな甘さが出てくるラストノートまで、まるでヒヤシンスの花束を抱えているかのように香ります。ちょうどヒヤシンスが市場に広く出回り始める頃、2月21日の発売です。16日よりムエットの無料送付を開始致しますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ♪

■香水電車とタイガー

昨年9月初旬のことでした。proficeをご覧になったというある方から「長年捜し求めている香水を知らないか」という内容の問い合わせを頂きました。 このような「どこで買えますか?」「知りませんか?」という問い合わせを頂くことは多いのですが、proficeをご覧下さっている皆様方の平均年齢が比較的高いこともあるのか(?)良識のある方が多く「調べても調べても分からない」という最後の砦としてダメもとのご質問を頂くことがあります。

その時頂きましたメールでは「大抵の有名な香水だったら雰囲気でピンと来るのだけど、それはちょっとわからないぞ」と感じるものでした。何故なら昭和30年頃、銀座の露店で進駐軍の放出物資として売られていたという香水だったのです。 問い合わせ下さった方は1930年代生まれの男性の方で、今はもうないと思うけれど・・・と断りを入れた上でのやはりダメもとな問い合わせでした。記憶に強くしみ付いた青春の香りを名前だけでももう一度・・・ということらしいのです。

ボトルは円柱で上部にタイガーのイラストがぐるりと描かれていたそうで、その方はタイガーと命名して呼んでいたそうなのですが、どこの国のものなのかブランドすらもわからないとのこと。30年ゲランのベチバーを愛用しているそうですからメンズだと思って調べたのですが見当たりません。全くわかりません。Cubaのジャングルタイガーなんて当時製造されてるわけがありませんし・・・。

そこでいろいろと当時の様子を調べてみました。昭和30年代というのは高度成長期の始まりで日本も海外ブランドが参入してきて華やかになりつつあった時代です。当時の記事を読んでみましたら、なんと香水電車なるものが走っていたことが分かったのです。今では電車内に香水なんか設置したら嫌悪されそうですが、アロマ感覚だったようで夕涼みの電車として好評だったそうなんですよ。エアコンのない時代に涼しさを醸し出す香りってどんなものだったのでしょうか。都電の社内6箇所に造花を飾り、それに香りを付けることで芳香を出していたようです。車両の前後には「香水電車」と表記を掲げて都内を走っていたそうで、昭和30年にスタートして37年には都電の半数が、バスもモノレールも香水車両になったというのですから驚くばかりです。

別の資料では、この昭和30年代がジャスミンとローズの天然香料の輸入がピークになっていたとあります。30年代を境に天然香料の輸入は減少の一途をたどるわけですが、この昭和30年代というのは天然香料を使用した化粧品や香水が次々と生まれていたことを物語っています。そして、高価だけれどそれらを手にしていた方々がいらっしゃったのも事実なわけです。(昭和30年代の香水が手元にあるのですが、そのお話についてはまた次回)

いろいろと海外のサイト、ポスターのサイトを探し、キーワードで検索をして調べてみたのですが、前述の問い合わせに合致する香水は見当たりませんでした。某SNSにて友人に広く呼びかけてみました所、友人からフレグランスジャーナル社の「香りの辞典」で見かけたとの情報を頂き、慌てて確認をしましたら発見することが出来たのです。急いではっきりと映った画像を用意しメールを差し上げ、同時にその香りはeBayで出品されていることをお知らせしたのですが、どうやらその香水でビンゴだった様子です。そして後日無事に入手されたとの連絡を受けました。まさか、もうすでになくなっていたものと思っていた香りが手元にあるなんて信じられない、と嬉しさに満ちたメールでした。

その香りはメンズではなくレディースでこのような製品だったのです。

ブランド名は「Faberge」(ファベルジュ)。1842年から続くもともとロシアの宝飾メーカーで製品名はズバリ「Tigress」という名でした。1944年に発売され、1970年代には廃番になっていた香りで、タイトルはメスのトラを意味しているのですが、当時のキャッチコピーが

「何故なら、男は皆動物だから」

というものでした。だから女性はメスのトラになる、ということで強い女性像を打ち出したセクシーな香りだったようです。調香は

ベルガモット、ジャスミン、ゼラニウム、サンダルウッド、シダーウッド、バニラ

これだけではどのような香りであったのか推測しか出来ませんが、フローラルが強いわけではなくてどちらかというとオリエンタルなシトラスウッディであったのではないかと思います。となると男性が使ってもそこまで違和感は感じなかったのでしょう。

その後、その方はメールをこう結んでおられました。


「行方不明になっていた孫の消息が50年ぶりに分かった気分です。早速手に入れ、そして当時付き合っていた彼女を見つけ出し、50年前の青春を取り戻そうと思っています。」


何気ない問い合わせが時代を超えて感動を生んだことに感謝するばかりです♪

(画像:読売新聞より昭和30年代の銀座)

■5人の調香師へのインタヴュー

先月、クリスマスに向けて記載されていた記事を簡単に訳して紹介したいと思います。記載されていたサイトはスイスの大手香料会社Firmenichが運営するosMozというサイトです。定期的に各国語でこういう企画があるのですが、残念ながら日本語はありません。ということでクリスマス向けのインタヴューではありますがささっとまとめてみました。本当は質問がもう少し続くのですが、おススメのレストランとか、プレゼントに最適な本やCD、年末年始の過ごし方等、飽くまで海外用の質問が後半にありますのでそこはカットしました。左のロゴから本サイトに飛べますので、そちらで(英語ですが)全文はご確認頂けます。(所々適当な意訳だったりしますが、笑って済ませてください〜)
Camille Goutal
(Annick Goutal)
Kilian Hennessy
(By Kilian)
Lyn Harris
(Miller Harris)
以下のインタヴューでは
頭文字にて表記しています。
Harry Fremont
(Firmenich社所属)
Mona di Orio
(Mona di Orio)

1、自分自身を表すキーワードは?
C→独立、孤独、哀愁(メランコリー)、寛大(だと友人たちは言う)、そして時々短気
K→僕の知り合いに聞いてくれ
L→本能的、多趣味、自発的・・・いつも自身の殻を破りたいと思っています
H→ほとんど感動しない、頑固な部分は延々と頑固、他人の仕事に感謝する
M→情熱的、頑固、熱狂的、気が強い、食いしん坊

2、自分以外で、なれるとしたら何になりたい?
C→飛ぶことの出来るもの(昔からずっと飛ぶことに憧れていた)
K→祖父
L→農夫
H→南フランスリヴィエラ地方の有名なランドスケープデザイナー
M→Sidonie Gabrielle Colette(女流作家)
3、あなたが出会った最初の香りは?
C→3歳の時の病院のエチルアルコールの香り
K→1994年に書いたソルボンヌ大学の応用人文科学研究所の教授の主題。(それが何だったのかは触れていません・・・)
L→祖母の香水(祖母はいつも花々に囲まれていたので、祖母の庭の香りを思い出します)
H→エルメスのカレーシュ(これが本当の1つ目)、ギラロッシュのドラッカーノワール
M→祖母のヴァニティーケース(いろいろなサイズのボトルのミツコを見て魅了された)
4、お気に入りの香りは?
C→子ども(娘)の肌の香り
K→バニラ
L→息子の肌の香り
H→エニシダの花
M→プロヴァンスの夏の夜に香るゼラニウムの葉の香りに、雨上がりの湿った土の香りが重なった香り
5、お気に入りの香料は?
C→プルノール(ピーチ、プラムっぽいベースノート)、ペッパー、パチョリ、イランイラン、ネロリ
K→バニラ、シトラス、アニマルノート
L→ブルボンベチバー、アイリスアブソリュート、アトラスシダーウッド、ぺティグレン
H→タジェット、マンダリン、ブルガリアンローズ、サンバックジャスミン
M→ブルボンベチバー、ベンゾイン、オポポナックス、チュベローズ、ジャスミン、ネロリ、レモン、ベルガモット
6、あなたがデザインしたかった香りは?
C→ウッディノートとスパイスの香る最初のゴムでギャルソンの香り
K→資生堂のフェミニテ・ド・ボワ
L→Diorのオーソバージュ
H→ジャンクチュリエのコリアンドル
M→ディオールディオール(Edmond Roudnitska)
7、尊敬している調香師は?
C→Edmond Roudnitska
K→Calice BeckerとAlberto Morillas以外。
L→Christopher Sheldrake、Jean-Claude Ellena、Jean Carles、そしてもちろんEdmond Roudnitska
H→Edmond RoudnitskaとAlberto Morillas
M→Jacques Guerlain、Ernest Daltroff、Germaine Cellier、Edmond Roudnitska
8、好きな花は?
C→儚げな桜
K→チュベローズ
L→ローズ
H→ミモザ
M→ジャスミン、オレンジブロッサム
9、好きな飲み物は?
C→恋人と(シェアして)飲む大きなグラスに注がれたペサック・レオニャンのワイン
K→グリーンティー
L→お茶
H→ジントニック
M→シャンパン(Jacquesson、Selosse、Salon)
10、あなたが特に好きなデザイナー(ブティック)は?
C→私はいろんな場所で、いろんな種類のものを、いろんな価格で買うの。必需品だと決め付けたり同じものを愛用し続けることがあまり好きではないの。(だから特にはない)
K→トムフォード
L→Balenciaga、Martin Margiela、APC、Isabel Marant
H→ヒューゴボス
M→ベルリンのThe Quartier Store(www.quartier206.com)
11、本当に楽しかったと思える旅行先は?
C→日本。予想以上だった!!
K→エジプト
L→京都
H→アリゾナ州南部のサワロ国立公園
M→日本
12、いつも身に着けているアクセサリーは?
C→私が生まれた時に父が母に贈ったリングとi Pod
K→ブラックベリー(という多機能携帯)
L→クレフォンティーヌ(文具メーカー)のノート
H→自分のPC
M→古くて小さな鼈甲の嗅ぎタバコ入れ
13、家にあるデザイナーのオブジェは?
C→うちの娘の彫刻を数えるの?
K→ない
L→John Derian(www.johnderian.com)
H→ナポレオン3世のブロンズ製ボンボン入れ(お菓子入れ)
M→イサム・ノグチ(日系アメリカ人の彫刻家)のコーヒーテーブル
14、あなたを魅了するアーティストは?
C→ラファエロ前派の画家の中のいくつかには本当に心を動かされます
K→オーストリアのStefan Zweigという作家(評論家)
L→Mark Rothko、Henri Matisse
H→マーク・ノップラー(Mark Knopfler)というシンガー(ギタリスト)
M→グスタフクリムト
15、最も感動した有名な絵画は?
C→ミレーの「春」とクールベの「世界の起源」
K→ドラクロワの「Liberty Leading the People」(民衆を導く自由の女神)
L→Barbara Hepworth(イギリス人女性彫刻家)
H→モネの睡蓮
M→グスタフクリムトのザ・ヴァージン
16、2008年にもらった中で1番のプレゼントは?
C→プレゼントは全て嬉しかったけど、プレゼントしたいと思ってくれた気持ちが嬉しい
K→妻からもらったカルティエの時計
L→姉(妹)の息子Finnが赤ちゃんだった頃の手形
H→カルティエのラブブレス
M→ロンドンで過ごしたCovent Garden Operaの夜
17、プレゼントを買うおススメのショップは?
C→雑貨屋さんのFleux(39 rue Ste Crox de la Bretonnerie / 4区)
K→NYのBergdorf Goodman
L→Liberty(Great Marlborough St, London W1B AH)
H→アマゾンドットコム
M→Liberty(www.liberty.co.uk)
18、お気に入りのキャンドル、ルームフレグランスは?
C→アニックグタールのLe sac de ma mere(私の母のハンドバック)、ノエルキャンドル
K→ウードのキャンドル
L→自身の製品以外だと、Cire Trudon(シール・トゥルードン)のキャンドル
H→Bath & Body Woaksのチェリーブロッサムキャンドル
M→1番最近のお気に入りはキャンディーローズペタル、ヴァイオレット、コーヒーの香る藤色のキャンドル

こうして見ていると皆さんそれぞれ特徴があります。カミーユさんは聞いてないことまで説明してたり言い訳まで書いてたりしますし、男性は簡素ですよね。5名中3名という女性全員が「楽しかった旅行先」として日本を挙げてくれていることに嬉しさを感じませんか?世界から見た日本はまだまだ良い国なんですね。Mona di Orioは好きな飲み物にシャンパンを挙げていましたが、彼女の香水瓶のキャップはシャンパン風になっていたりします。Kilian氏はもともと香りに興味がなかった、ということもこのインタヴューからわかります。(他のインタヴューでも嫌いではなかったけれど、特別思い入れはなかったと語っていたように思います)また、4名がEdmond Rudnitskaを尊敬している点もびっくりです。偉大さってこういう箇所に出てくるんですね。 Harry Fremont氏はヴェラウォンのプリンセスを初めディオールやラルフローレンなんかを手がけている方です。5名の調香師のうち「そりゃ自社の売り出し中の方も入れないと!!」というのがこのインタヴューに見え隠れしています。

皆さんはいかがでしたか?

6人目としてこっそりアンケートに加わろうかと思ったのですが、同列に並ぶなんておこがましいので止めました(汗)

■Marco da Venezia

■スパイス貿易で栄えた水の都、ヴェネツィア。
実在した天才調香師マルコの歴史に、
■若き3名の調香師が挑み、
■現代に蘇った、マルコの香水物語。

14世紀、ヴェネツィアは海運業において莫大な経済力を誇っていました。世界中から集められた商品がヴェネツィアから各地に運ばれたのです。そんな商人の町でマルコは生まれ育ちました。旅行者でありスパイス商人であった若きマルコは、各地から集められた未知のスパイスと最高級品を集めて店舗を設けます。世界中を旅したマルコは、各地で様々なスパイスの活用法や伝統的な調合を学んで行き、医者であり哲学者であり錬金術師であり、歴史家という顔を持つようになります。彼の手から紡ぎ出される化粧品は貴族社会に受け入れられ、上流階級の人々の間で人気となります。彼は富を得たおかげで自身の研究に没頭することが出来たのです。

自身の研究・・・。それは彼が訪れたあらゆる土地で手に入れたエッセンスで香水を作ることだったのです。

この史実に興味を持った若きイタリア人調香師3人が立ち上がり、彼の旅行した土地、当時の芸術、彼の考え、研究等を理解し、2年の月日をかけて彼の歴史を紐解いていきます。そして、彼のストーリーに息を吹き込んだのです。

現代に蘇る、マルコの香水物語。


まだ、世界的に発売されておらず、ドバイ他数カ国のみでひっそりと発売されている新しいブランドです。このブランドを世に送り出したのがPalazzo Vecchioを製造しているCosmesi社なのです。彼らは祖父、父親の世代から受け継いだPalazzo Vecchioとは別に自分たちの世代からスタートする、自身のブランドというものを作りたかったようで、試行錯誤の後にこのブランドが完成しました。価格帯はPalazzo Vecchioよりも少し高価格で高級ラインとして世界発売されるそうです。パッケージがピラミッド型というのも楽しくないですか?(50mlが120ドルくらいになるのかな)そんな出来て間もない新しいブランドを今月来月2ヶ月に渡り紹介していきたいと思います。(10種類あるので大変なんです・・・)まずはレディースの香り5種をざっとご紹介します♪


■ANDALUSIA〜アンダルシア〜

アンダルシアは太陽の地。アンダルシアは生命の地。アンダルシアは燃え立つような情熱と冷静の地。
アンダルシアはおとぎの国、アンダルシアは不思議の国、アンダルシアは古い歴史のある国。
アンダルシアはオリーヴ、オレンジ、ワイン、ひまわりに溢れる聖なる場所。
そう、まさに千と一つの香りの国。

トップ:オレンジ、ベルガモット、ワイルドストロベリー
ミドル:スズラン、ヴァイオレット、オリーブウッド、スイートウッディ
ベース:ホワイトムスク、サンフラワー

何故?何故アンダルシアがこんなに可愛らしいフルーツの香りになるの?
という疑問がありますが、Palazzo Vecchioの「黒いちごとムスク」の香りよりもずっと大人びた香りに感じるのは背景にあるウッディがきちんと香っているからだと思います。ベリーっぽい可愛らしさが少し薄れ始めると柔らかな甘さが強くなって落ち着きます。荒野のスパイシーな雰囲気、画像のようなグリーンな大地とは全く違う香りですが、ワイルドベリーの茂る原っぱだったら納得出来そうです。


■MARE DEL SUD〜南の海〜

驚くほどに澄み切った青い海は、珊瑚礁と火山によって作られました。どこまでも続く青空とジャングルが広がる様子はまるで魔法にかけられたようです。ポリネシアの空気は訪れた人々に自由と活力を与えてくれます。大地と海が、塩の香りと南国の花々が愛しさと絡み合って1つになって出来た香りは、まるでエデンの園にいるかのような幸せな気持ちにさせてくれます。

トップ:フレッシュマリンノート、ベルガモット、ピンクペッパー、グリーングレープ
ミドル:ローズ、シクラメン、ヴァイオレット、スズラン
ベース:ホワイトムスク、アンバー、オリーブウッド、スイートウッディ

グレープフルーツっぽいの仄かな苦味と共にはじけるように広がるマリンノートというのが印象的です。トップノートが命で、ミドル以降はそれほど強く出てきません。シクラメンやスズランはフローラルとして感じるくらいで。レディースの香りなのですが、トップの苦味がある分男性の方が使い安いのではないだろうか、と感じるマリンノートです。ミドル以降は確かに海っぽい塩っぽい雰囲気になったりするのがリアルです。


■MIRRA INDIANA〜インドのミルラ〜

旧約聖書の中の「歌の中の歌(雅歌)」第5節1章「若者の歌」に登場するミルラ。また、イエスキリスト誕生の際、東方の三博士より捧げられた3つの贈り物の1つであったことも有名です。場を清める瞑想の香りとして教会ではフランキンセンスと共に焚かれたりしますが、防腐剤効果があることからミイラの製造にも使われていました。

トップ:ミルラ、ジャスミン、ローズペタル
ミドル:アンバー、イエローピーチ、ダマスクプラム
ベース:ホワイトムスク、マダガスカルバニラ、モロッコシダーウッド、エボニーウッド、パチョリ

彼らが作ったPalazzo Vecchioのミルラの香りを手直しして新たに生まれ変わらせたバージョンです。ご本人たちは微妙に調香の配合が違うんだよ・・・とおっしゃっていましたが、僕にはほとんど同じ香りに思えたミルラです。Palazzo Vecchioの手を離れ、Marco da Veneziaとして生まれ変わったのです。そんなミルラの香り。


■VENEZIA〜ヴェネツィア〜

霧と水の都ヴェネツィア。母なるラグーナの水に囲まれた街の人々の心は温かく、活気に満ちています。地平線に浮かぶ偉大なる永遠の都は、空と海とが混ざり合い、現在と過去が交錯するミステリアスな場所。どんな小さな路地にも歴史と伝説が刻まれており、光と影がメロディーが奏でながら路地にこだまします。歴史と共に生きてきたヴェネツィアの夢と現実が重なるこの香りは、街の色と共に詩となるのです。

トップ:ココナッツ、パイナップル、ガルバナム
ミドル:オーキッド、ローズ、リリー、マグノリア
ベース:バニラ、ヘリオトロープ、アンブレットシード、クリーミーノート、スイートウッディ

付けた瞬間はフルーティーさのそれほど強くないココナッツとパイナップルで始まります。少しクリーミーな甘さに包まれた感じはココナッツだけでなくてバニラもトップで香っているからなのだと思いますが、フローラルが柔らかく交じり合い、キレイな雰囲気になっています。ヴェネツィアの遺跡の乾いた感じ、インセンス風なものは全く感じられずに画像の雰囲気の中で言うと、街のイメージというよりも夕景のイメージというものがぴったりなのかな、と思います。


■ZANZIBAR〜ザンジバル〜

ザンジバルはインド洋に浮かぶスパイスの島です。ブルーとエメラルドグリーンの海に砂浜の白とカラフルな貝殻、何千種ものスパイス植物とフルーツがまるで花壇のように色とりどりに広がります。自然に触れることで自身に回帰し、深く自分自身と向き合うことが出来るのですが、その独特の感覚を香りの中に再現したもので、輝きと品格、可愛らしさと優雅さ、そして一握りの神秘性を表現した香りです。

トップ:ペア、パイナップル、ベルガモット、カシス、マンダリン、スターアニス、アクアノート
ミドル:リリー、ヘリオトロープ、ローズ、フリージア、ピンクペッパー、シナモン
ベース:スイートウッディ、マイソールサンダルウッド、ホワイトムスク、シダーウッド、アンバー

レディースの香り5種の中では1番フルーティーな香り。しかも、トロピカルな甘さのあるフルーツです。ココナッツっぽくも感じるのですが、きっとアニスの甘さの方が強いんだろうなぁ。アニス独特のクセは底まで強くはないのですが。アクアノートは微妙な加減で強くないのでとっても使いやすくて好まれやすい香りだと思いますザンジバルだともっともっとスパイスなイメージがあるのですが、そこまでスパイシーさは出ていないのです。

この5つを香ってみるとミルラは慣れているので感想は特別大きくないのですが、他の4種はPalazzo Vecchioの中で言うと新しいフローラルシリーズの16、22、24、インカント、天空の花あたりに近いテイストです。パイナップルやペアの香りはあまり強く使われている製品がなかったので少し印象が違うのですが、これはこれでありだよね、という彼らの新製品なのです。日本人はマリンノートの強く出ているものとココナッツを苦手に感じる方が多いのでPalazzo Vecchioほど売れないだろうと思って取り扱いをお断りしたのです。(その代わりにPalazzo Vecchioは強化していこうということで日本のみの復刻品が生まれたわけです♪)


■調香体験セミナー、いよいよ開催

前回のメルマガで告知していました通りに調香体験セミナーを開始致しました。まず初めに1/8の日本カルチャー協会からでした。参加された方は事前に作りたい香りをメールでお知らせ下さっていましたので、それに見合う香料と資料を揃えての出張体験セミナーとなりました。参加された方が作られたのはモヒート(ライムとミントのカクテル)にローズを加えたさっぱりとしたグリーンフローラルです。満足いただけて良かった!!

17日、24日がオフィスで、22日が横浜となります。横浜は特別に日本カルチャー協会の方へ登録されないでもご参加が可能ですので、応募フォームよりお気軽にご参加頂ければと思います。

調香体験セミナーでは一応今月はローズの香りとしていますが、ご希望の香りがあればそれを作ることが可能です。もちろん香料に限りはありますが。例えば、カサブランカの香り。香料にユリはありませんが、スズランがあります。スズランはユリ科ですので似たような芳香を含んでいます。カサブランカはユリの中でもスパイスのクローヴの香りが強く出ており、もわんとした甘さが特徴です。カサブランカの香りをお好きな人、お探しの方は多いことと思いますが、なかなか生花そっくりな香りに出会えませんよね。僕の中でかなり生花に近いと感じたアンティカ・ファルマチスタのカサブランカを手本に調香体験のキットで組み合わせていくと、わずか2つを組み合わせただけで8割近似値な香りが完成します。何だと思いますか?



スズランとカーネーションなんですよ!!



スズランとカーネーションを同量(どちらに比重を置くかはお好みです)でブレンドするとミドルノートから以降が アンティカ・ファルマチスタのカサブランカに酷似してきます。カーネーションの芳香成分の中には多分にクローヴが含まれていますので、クローヴ調のフローラルとして組み合わせると相性が抜群なのです。もちろんそっくりそのままではないのですが、代替品としてカサブランカ風の香水を作っていく軸には十分成りえるわけで、トップにかすかなシトラスを、ベースにムスクや主張の少ないシダーウッド系、アクセントとなる樹脂香等を加えていくとカサブランカの香水が完成するのです。もちろん生花っぽさを存分に出したい方はベースノートを薄く、香水として楽しい深みのあるものにされたい方は1つの素材としてカサブランカを中心に据えると良いと思います。スズランとカーネーションの天然香料を揃えることはほぼ不可能ですが、お手持ちのシングルノートの香水を重ねてみると疑似体験が出来ると思いますよ。

そんな実験的?なことを楽しみつつ賑やかに香りをお楽しみ頂ければと思います。横浜では120分の枠の中で110分要しましたので、結構しっかりと時間を使うセミナーです。(特にオフィスでは香料数が多いですし)まだ定員に余裕がありますので、どうぞお気軽にお申し込み下さいませ♪

■今月発売の香りは・・・?

先月、先々月と先を見越した記述をしていたことと、3月まではアパレル系やコスメメーカー等の香りしか新作が出ないので、今月は見送ります。2/6に早くもゲランのL'Instant Magic Elixirが発売となるのは要チェックかもしれませんけど。


■プレゼント (1名様)

今回のプレゼントは1名様のみです。ちょうど16日からのPROFUMERIA NICCHIA2周年企画で発送や準備が忙しくなるということも理由なのですが、もともとこのプレゼントは1セットしかないのですから。画像にありますようにTauer Perfumeのディスカバリーセットです。アンディさんの香り7種全てが1.5mlのスプレータイプのサンプルになっていて、ボックスに入っているのです。オフィシャルサイトでも購入することが可能ですので、英語にストレスのない方はご注文された方が良いのかと思います。(ご本人とやり取りするとより愛着が増しますから)今回は、普段個人輸入をされていないという、まだ海外とのやり取りに自信のない方ということでお願い致します。

応募はこちらから。(終了です)
profice SNSにご参加くださっている皆さまは、SNSのメッセージで頂いても結構です♪
今回も随分と長くなってしまいましたが、お付き合い下さいましてありがとうございました ! !

 

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