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■とても好評なGタイプ

9/22の大阪セミナーも無事に終わりまして、現在は11/3の開催分のお申し込みを受付中です♪
9/22の大阪では、関東で開催していますGタイプの香りたちも持参し、皆さんのご要望をお聞きした上で開催内容を決定したわけですが、Gタイプの人気があったことがとても嬉しかったです。だって、オリジナルのレシピなのですから。高価で希少な香料たちも使用していますが、その減った様子に自分が使ったような錯覚に陥り、使い切った感に浸るというのが快感だったりします♪

年内に4,000種に届くか届かないか、という膨大なレヴューを書いてきたものとしては、市場にありがちな香りの組み合わせ、ありそうでなさそうな組み合わせ、作って欲しい組み合わせなどいろいろ思うことが溜まっていました。そのはけ口としてコツコツとオリジナルのレシピを作ってメモしてきたのですが、それらを作ってみたいと仰っていただけたことが扉を開いたのです。先日開催しました月光と香光はパルファム濃度で再度開催して欲しいとのご要望も頂いてしまい、嬉しい限りです。使いにくいほどの個性ではないけれど、世の中にはなさそうなオリジナリティ溢れる香りたちを今後もセミナーで公開していけたら、と考えています。思うところが多かった分ネタだけは豊富で、すでにタイトルと内容だけで1年分のストックがありますので、毎月コツコツと試作品を増やしていきたいと思います。


(poison)

(holy)


恋をした少女の唇に毒を塗ってやりたいと思う・・・と詠んだ、元祖肉食系歌人、与謝野晶子。これは恋というのは甘いだけではなく、苦しい部分もあるのだということを示唆している指南歌だと言われていますが、僕にはどうしても若さに嫉妬して詠んだように思えてしまい、毒というタイトルでの制作となりました。レシピの通りに作っていくと、ギリギリのところまでとても可愛らしいフルーティーフローラルが出来上がります。いつもは0.4mlを各自で加えて完成品とするのですが、今回はそこを1.0ml残しています。最後に加える「毒」の要素で一気に大人の香りにすることも出来ますし、幼さの残る香りにすることも出来ます。あなたなら、どのような「毒」を忍ばせますか?

更に最後に・・・色素を加えて完成です。

<使用香料 26種 + 毒6種 >


百人一首にも選ばれていますので、認知度の高い和泉式部の詠んだ和歌です。「私はまもなくこの世を去ってしまいますが、あの世での思い出とするため、最期にあなたにお会いしたい」という病床から詠んだ和歌です。死期が近づく不安を詠んだものだとされていますが、悲哀に満ちたものではなく、どちらかというと死を悟った時、好きな相手に「出会えて良かった」と感謝しているようにも思えてきます。自らの死を覚悟した場合、どのような香りで見送って欲しいのか、と考えたら・・・僕はやはり菊と線香ではなく、華やかな花々であってほしいと思ってしまったのです。12月ですから教会の祈りと重ね、聖母マリアの百合を中心としたフローラルブーケが聖歌のように流れて広がるような、そんな香りを作ってみました。

<使用香料 30種>

今回の毒の香りを彩るのは、初めての試みなのですが、「着色」です。Serge Lutensは色素を多用していることで有名ですが、液体に着色して全体的なイメージまでをトータルプロデュースする、というのが彼のスタイルです。タイトルが毒なのですから、それなりの毒っぽい雰囲気を感じさせてくれるものでないと面白くないですよね? ということで、海外から化粧品用の色素を取り寄せてみました。ドイツメーカーの色褪せの少ないタイプの色素です。キラキラした色素やブラック系はほぼ鉄やメタンといった鉱物の粉末が多く、エタノールには溶解せずに沈殿してしまいます。(下記画像の左端)粉末だからクリームや石鹸等には使えるのですが、溶液のものは難しいようですので、色の3原則、赤、黄、青を混ぜて色を作り出してみました。

ひぇ〜っ!! た、楽しい!!
このもやもや感。そして混ざり合う色素たち。まさに毒を入れているようです。でも、これでは物足りずにもっと濃い色素で試してみることにしました。それが右の画像です。

わかりますか? このどす黒さ。

よく見るとダークパープルになっているのですが、Lady GaGaのブラックの液体にも似た黒さ。でも、心配なのは肌に乗せたときの色素ですよね。こんな色だったら、とても白いTシャツには使えません。・・・と思っていたのですが、良く見て下さい。このボトルはティッシュの上に乗っているのですが、ボトルの左側には2プッシュしてあるのです。わかりますか? 実際に肌に乗せてみても全く色素は感じられないというか、残らなかったのです。だから、このような色のSerge Lutens製品も平気なんですね!!

ということで、12月開催のGタイプセミナー「毒」では、最後に色素を加えることでお好みのカラーに仕上げていただくことになりました。赤、青、紫、黒、緑・・・あなたなら、どんな色で表現しますか? と質問を投げかけてみたら、ダークグリーンやブラックとのご意見も。Tauerさんは限りなくブラックに近いパープルとのこと。

(12/10/2012)

 

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