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■The Scent of Excellence

 

 

11回目を迎えた展示会。今年は更にパワーアップし、Esxkinと呼ばれていた少量のスキンケア部門が別会場となりました。別会場と言っても目と鼻の先なのですが、これが意外と大変。だって、会場は全てフレグランスになったわけですから。しかも、別会場にもたくさんのパフューマリーが出展しているのです。

 


cEsxence official

 

ちょうどこのオープニングの時、僕はパスを受け取っていました。さぁ、今年も始まるよ、と。盛り上がりは最高潮、拍手で幕開けです。入口は正面と、右奥と2ヶ所あります。昨年初めて両方通行となったのですが、それまでは一方通行だったのです。だから、開始1時間は出口付近に人がいない・・・という状態。だから、僕は迷わず今年も出口側からスタートしました。すると、快適そのもの!!

 

 

この画像は3日目のものですが、Olfactive Studioは10月に発売予定の3種の香りを公開に。カメラをモチーフとしたボトルのShotというシリーズで、昨年秋に発売された3種の香りに続き、今年はアイリス、ヴァイオレット、ローズが登場。まだサンプルもない出来立ての新作たちです。アイリスはアーモンドと重なり、少しグルマン調に、ローズはカットしたばかりの瑞々しさを湛え、ヴァイオレットは微かなヴァイオレットリーフアブソリュートがアクセントとなった美しい香りでした。発売が楽しみですよね。ちなみに、彼女のブースに最初に入ったのが僕だったのでした。

 

 

Parfum Dusitaからは、今年FBの投票でタイトルが決まったというアイリスの香りが公開に。ブルーの液体からは、ヴァイオレットやアイリスの香りがこぼれてきます。帰国してみたら、ちょうど香料用のIris Pallidaが咲いていましたので、撮影をしたところです。

 

 

Nose Shopさんでの取り扱いが始まったエーテルからは、新たに50mlが登場し、新作SupraeとAextraが公開に。50mlもすぐに国内発売されるようですよ。Le Galionの方に新作はなく、逆に250ユーロとハイラインだったSortilege Elixir、Essence Noble、Sovereignの3種が一度販売を見合わせることとなり、調香を変えて価格を下げることになるのだそう。今の香りは物凄くリッチなので、うわー、それはあるうちに買っておかないと・・・という方も多いはず。

 

 

今年の一番は何? というのが、ジャーナリスト仲間たちとの共通の挨拶になる展示会なのですが、とても多かったのはHoubigantのEssence Rareでした。若い日のJean Claude Ellenaが依頼されて作ったけれど、お蔵入りになった過去があるという香りを、今のオーナーが再依頼したというストーリーのある香り。それを機に、彼はPerris Monte Carloの香りも2つ手がけました。それが、グラースへのオマージュだというRose de MaiとJasmin de Paysという香り。これがまたノックアウトされるほど素晴らしく、共にローズアブソリュート、ジャスミンアブソリュートのリッチな香りが、合成香料で美しく整えられて香るものだったのでした。この3種が僕の一番。しかも、その香りのEdPが145ユーロって本当に良心的だと思います。今回はそれ以外にもシトラスコレクションにシチリアのオレンジが加わりました。生搾りのオレンジジュースを飲んでいるような、スイートオレンジたっぷりのサマーカクテルです。

 

 

日本では青山のスパイラルなどで発売されているMiller et Bertauxからは、サンダルウッドではなくミントが発売に。Menta y Mentaと名付けられたアロマティックなミントの香りは、モロッコのスペアミントを使用し、グリーンティーやジャスミンを合わせた暑い夏を涼しく過ごす香り。

 

 

Esxenceにはあまり出展していなかったPierre Guillaumeが今年は参加。直前に公開されたホワイトボトルのシリーズは、太陽をテーマとした3種の香りで、プールから上がったばかりの素肌をイメージしたSwim/Sx、言葉遊びが大好きな彼らしいSunsuality、そしてHeliofloraの3種。Sunsualityは少しトロピカルなサマーカクテル、Heliofloraはヘリオトロピンを用いた柔らかな甘さの香りでした。もともとHelioというのは太陽神を意味しているんですよ。

 

 

それだけではなく、Phaedon Parisの方も2つの香りが登場です。1つはフィグ、1つはアンバー。 ラベルを一新しての販売となります。

 

 

昨年の秋のPittiからは撤退し、カンヌに注力したということで1年振りだったTiziana Terenziからは、V Cantoからゴールドとシルバーの2種が加わりました。ゴールドはローズウード、シルバーはフレッシュなアロマティック系でした。

 

 

その他にも、Tempel、Hale Bopp、Halley、Orionis、Lyncis、Draconus、Arrakis、Borea、Sieneと9種が公開に。彼らは10個だと言っていたのですが、V Cantoを加えたら11種ですよね。もう追っかけていられない忙しさ。近年、彼らの商品のフェイクがたくさん流通していることに業を煮やしスプレー部分の金具にロゴを入れたのだそう。だから、今後はこれが「本物の証」となります。いたちごっこになっても頑張って欲しい。

 

 

Carner Barcelonaからは、サマーフレグランスとも言える3種の香りが公開に。オフィシャルからサンプル買えるのよ、と説明してくださいましたが、日本には対応していないんですよ〜。問い合わせてみるべき?

 

 

国内でも阪急での販売が開始となったJacques Fathからは昨年の秋に発売された4種が公開に。これで全12種です。この4種の中のRed ShoesがThe Art and Olfaction Awardのファイナリストに選ばれました。後日レヴュー予定です。

 

 

Esxenceは、発売が随分先の香りも公開されます。それは、市場の声を聞きたいから。Antonio Alessandriaからは、シチリア特産のピスタチオを使った香りが秋に発売となります。そうそう、僕も彼の住むカターニアでピスタチオペーストを買ったよ、と。彼はそれをグルマンとしてだけではなく、教会風にフランキンセンスに合わせたのです。これは楽しみだなぁ。

 

 

Antonio同様に、イタリア人であるからにはイタリアへのオマージュを・・・と考えたのがSimone Andreoli。 今まで旅日記を香りとして表現してきたのですが、今回の3種はナポリ近くのソレントのシトラスゼスト、シチリアのノートのアーモンド、サルデーニャ島のフィグが香りとなりました。シトラスは皮の苦みが心地良いサマーフレグランスに、アーモンドはもちろんクリーミーなグルマンに、フィグはピーチと重なってとてもジューシーな香りとなっていました。今まで少しメンズっぽい雰囲気のものが多かったのですが、これは完全にユニセックスです。

 

 

Nose Shopさんでいち早く発売されたL'Orchestre Parfumからは、まだ試作品だという香りが公開に。テスターもまだないそれは、Piano Santalというタイトルで、目覚めた時の夢うつつな雰囲気を持続させるようなスキンムスクのサンダルウッドでした。ダメだ、これでは起きられない。二度寝必須のサンダルウッドです。

 

 

Lenglingからは新作の公開がありませんでしたが、コフレが登場です。4種のトラベルセットの他に、同じ香り3本のセットもありました。そして一番人気だという香りは100mlも作られたんですよ。どの香りが一番売れ筋だと思いますか? それはSekushi(セクシー)だって!!

 

 

いつもいつも凝った展示と美しい写真で世界観を伝えてくれるGabriella Chieffoからは、1,2,3, Stella!!というなんともユニークなタイトルの香りが公開に。これは日本で言うところの「だるまさんがころんだ」のイタリア語版。その遊びがどうして香りに? と、そこがとてもユニークなのです。彼女はあの遊びを、人生をリセットするという意味につなげたのです。実話だという様々な葛藤、問題を抱えた男女が、自分の人生がリセット出来たらどれほど幸せだろうか、と悩む姿を重ね合わせて香りにしたというのです。最後はハッピーエンドなのでは? というフローラルがアロマティックな香りに支えられて香っていました。男性的な部分と女性らしい部分が共にか重なり1つとなった香りです。

 

 

一足お先にデザインウィークの中で、ディフューザーとキャンドルを公開していたFilippo Sorcinelliからは、新しい香水epicentroが公開に。これは、ボローニャで起こった震災、地震をテーマとし、その復興を願う香りとして作られたもので、ボックスの中にはアクセサリーがボトルと共に入っています。キャップは重厚感がありますが、アクセサリーは重くはありませんのでご安心を。アクセサリーも手がけている彼ならではのコンビネーションですよね。

この香りはとても個性的なのですが、これが功を奏しました。Filippoがくれたサンプルにはタイトルが付いていなかったのです。1日中会場を回り覚えていられないほどの新作を香り、サンプルを頂いた中で1つだけタイトルがなかったのです。これはどれだかわからないよ・・・、でもダメもとで試してみるか・・・と肌に乗せたに一発でわかったのです。それは脳裏に風景が広がったから。最初にFilippoがムエットをくれた時、僕の脳裏にはコンクリートや岩がぶつかり、火花が散るほどの衝撃、砂埃などが広がったのですが、まさにそれがサンプルでも感じられたのです。ジャーナリストの友人たちに、タイトルを伏せて香ってもらったとしても、何百とある新作の中のたった1つを当てられることはまれなはず。この香りはそれだけ個性がキラリと光っていたというわけです。

 

 

ミラノの街中をテーマとしたニューカマー。Step Aboardは壁の落書きが多いミラノを、そのままスプレー缶で表現しました。ルームスプレーにもなるし、衣服に付けても大丈夫。もちろん髪にも大丈夫。アルコールは20%で、空気の入らない圧縮ボトルとなっています。ミストも細かくて、一瞬の気分転換にもぴったり。そんなミラノ地下鉄、その場所の雰囲気を表現したのはなんと大御所のBertrand Duchaufour氏だったのでした。これは、楽しくないはずがない。

 

 

Bertrand Duchaufour氏は他にも、Plumages Parfumsという新しいブランドの香りもいくつか手がけています。5種のうちの3種が彼なのですから。このブランドは、鳥マニアというオーナーのベロニカさんによるパフューマリー。これは、新しい。だって、マニアが別のマニアな道に進んだのだから。鳥の羽の色と居住地(国)などを香りにして表現した5種で、フラミンゴはトロピカルだったり、フクロウはスパイシーだったりと楽しませてくれます。中でも白い鳩を「これは鳩ではなくてドーヴェなの」と仰っていたのが印象的でした。それはそうですよ、鳩の仲間は42種290目もいるのですから!!

 

 

イタリア人調香師の中でマスターパフューマーと呼ばれる一人、Lucien Ferrero氏がご自身のブランドをスタートさせました。Lubinの復刻に手を貸した方でもあります。彼は3種の香りをまずリリースし、それだけではなくLaboratorio Olfattivoにも2つの香りを提供しています。

 

 

Laboratorio Olfattivoは間もなく4種類の香りが発売となるのですが、その4種類のうち2種類が上記のLucien Ferrero氏によるもの。残りの2種はなんとJean Claude Ellena氏だというのです。 全て後日レヴュー予定ですので、どうぞお楽しみに。

 

 

これはポップで楽しい〜、と思えるのがJ.U.Sです。昨年秋のPittiで別会場ながら参加したブランドなのですが、このブランドの楽しさは処方を全て公開している点にあります。それはボックスに記載のあるQRコードからも見られるそうなのですが、どうやったって同じ香りは作れない、という自身があるからこそ。調香師たちが楽しく遊んでいる様子が手に取るようにわかる香りで、詰め替えも出来るボトルで発売に。これはあっという間に世界展開しそう。まだオフィシャルサイトは日本に対応していないのですが、彼らのサンプルセットがとても可愛らしいので、後ほどご紹介したいと思います。日本人なら絶対好きなタイプだと思います。

(02/05/2019)

 

 

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