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■The Scent of Excellence

 

 

毎年、初日と二日目は関係者日となっています。この関係者日にコネなどでうっかり入ってしまうと大変。何の関係者なのか質問攻めにあいます。当然ですよね、皆さん仕事の話がしたいわけですから。そうではない人を相手にしている時間はないのです。それほど、忙しいのが初日と二日目。

 

 

オーナーのタマちゃんに会ったのは外のホテルでした。昼頃には行くよ、と声をかけられたのですが、それでは遅刻じゃないか。新作はなく、Pittiで公開されたオリエンタルパチョリの20/20が公開されていました。しかも、今回は限定ボトルがお目見え。

 

 

いつも可愛いらしいSimimiからはブラウンボトルでSisaが登場です。3つ目のSisaですが、調香は少し変えているのだそう。日本のディストリビューターが決定したそうですから、国内発売も近そうです。

 

 

今年スタートしたLa Closerie des Parfumsというパフューマリー。Collection Roseが3種、Collection Oudが4種の計7種でスタートです。結構ユニークでしたよ。

 

 

久しぶりに見たような気がしたのはWashington Tremlett。僕がこのブランドを初めて見たのは10年以上前のことでした。その時の展示会の様子をお話したら、あまりに懐かしくて盛り上がってしまいました。廃番にすることなく、ゆっくりと新作をリリースしています。

 

 

Maison Incensからは3つ目となるムスクMusc Dahabiiが公開に。ハニー調というか、レジン系のムスクの香りでアニマリックなものではありませんでした。彼はブランドをモチーフとしたカードを作っていて、全ての中から6種を選び出し、カードの絵を見て3つに絞り、その3つの中から1番すきなものを探す、というゲームで楽しませてくれました。

 

 

こちらは、Regalienというトルコ発のパフューマリー。2016年に7種の香りでデビューしていたのですが、今年は新たにハイエンドな4種が初公開となりました。これらはトランプがモチーフになっていて、ハート、ダイヤ、クローヴァー、スペードの4種。ボックスを開けるとボトルの下にラッキーアイテムが隠されているという見た目にも楽しく、とても良い見せ方をしているなぁ、と。彼らはNishaneと同じトルコの香料会社で製造をしており、僕が2年前にその会社を訪問したことを伝えると、その会社の営業の方もいらして、一気に距離が縮まりました。

 

 

Pantheon Parfumからは、ロンドンのハロッズの限定品が初公開に。Sempre Mioは全体としてオリエンタルアンバーだよね、というふんわりとした香りだったのですが、それだけではなく彼らはKnoseと書いてノーズと読む、ファブリックホームラインをスタートするそうです。トリガータイプのルームフレグランス、ディフューザーの他に衣類にスプレーするものも。そちらは衣類を濡らさないように細かな霧となっています。

 

 

いつも楽しませてくれるPerfume.Sucksからは2種類の香りが公開に。今年はブース全体に処方がプリントされていました。アイリスのコンクリートはこれだけ使っているんだよ、と壁で説明してくれるのです。斬新!!

 

 

全く予想していなかった、ブルーボトルを公開したのはAtelier des Ors。 フレンチリヴィエラをテーマとした3種の香りなのですが、このボトル、予想以上に美しく、キラキラと光る海の底にゴールドが舞い上がっているよう。彼らも二日目になって気づいたそうなのですが、光を通すとこんなに美しくなるのです。思わず逆にして撮影をしてしまいました。

 

 

昨年公開されたベートーベンフリーズのラインもこんなに美しくて。展示会の前にウイーンに立ち寄り、実際にこの香りを肌に乗せて香りながらベートーベンフリーズを楽しんだ僕は、仲の良いスタッフのためにポストカードをたくさん買ってきてプレゼントしたのでした。

 

 

Anima Mundiからは4/30〜5/1にかけて、13種のハーブを燃やして春を祝うBeltaneというケルトの儀式をテーマとしたTriskellを公開に。ケルト音楽奏者を招待してのブースとなりました。

 

 

Onyricoからは、ダヴィンチをテーマとしたIngeniumが到着。ダヴィンチの没後500年である今年、彼の誕生日である4/15にプレスリリースが配布されました。今回のボトルキャップの大理石は、彼が使用していた羊皮紙の色に合わせたものに。

 

 

何ともステキなフォルムのボトルで初出展したのはSulekoというパリのパフューマリー。フランスベースですが、オーナーはロシアの女性。2013年に4種の香りでデビューしたのですが、このボトルキャップがないと思ったら、画像の手前にあるシルバーのものがキャップなのだそう。そう、キャップが指輪になっているのです。しかも、このボトルはこの外側のものとくっついていて、中のボトルは取り出せないようになっています。つまり、これはボックスではない、と。

 

 

なんと35%で495ポンドだという高級ラインを持ってきたのはイギリスからリヒテンシュタインへと会社を移動させた多角経営企業によるブランド、Parfums d'Elmar。Mark Buxton氏による3種の香りで2017年にデビューしたのでした。ちょっとボトルがStephanのものを思い起こさせますよね。

 

 

Caleからは、音楽と共に楽しむ香りということで、今年はフリースピリットを意味するLibrera Menteが公開に。つまりは瞑想系なわけで、ゆっくりと広がるピアノに目を閉じるとすーっと眠気が・・・。香りはソフトなオリエンタルアンバーでした。

 

 

Royal Crownからは眩しいピンクのボトルがお目見え。香りもピンクに相応しい、可愛らしいフローラルブーケとなっていました。彼のブースは本当にいつも豪華の一言です。目で見て楽しいブース。

 

 

スペインはバルセロナ発のニューカマーGenyumが初参加。両親がアーティストだというアート系一家に生まれたAnna Torrentsが、アーティストたちの香りを作ろうと思たっての創設で、2018年にバレリーナ、画家、彫刻家の3つの香りでデビューしました。今年は新たにミュージシャン、タトゥーアーティスト、ライターの3種が公開に。それぞれ職業が自由な発想で表現されていてとても楽しい香りでした。ミニマムにしたい、という気持ちがボトルやパッケージに現れています。

 

 

Ranconというブランド名が分かりづらいということで、2年目にしてi Fioro del Male(惡の華)に変更されました。ボードレールの詩、惡の華をモチーフにしているのですが、昨年の3種に加え今年はイランイランとアイリスが追加に。そして3種のグルマンなコレクションもスタートしましたよ。どちらもとっても楽しいです。

 

 

サルデーニャ島の伝説、伝統を香りにしているSandalia Luxury Collectionからは、まだオフィシャルにも登場していない7つ目の香り、Nixiasが公開に。香りは、力強い男性的なオリエンタルウッディでした。

 

 

サンプルは用意されていなかったのですが、新作として公開されたのはタイトルのままウッディな香り。

 

 

Les Indemodables (L'Atelier Francais Des Matieres)からはムスクの香りが新登場。彼らは日本の緑茶の香料も持っていて、香らせてくれたのですが、そのまま抹茶の香りでしたよ。アブソリュートでしょうね。まだあまり香水には使われていないと説明して下さいましたが、それはアレルゲンなどの(安全性の)研究がされていないことも理由の1つだと思います。

 

 

会場内で楽しかった香りを上げるとしたら間違いなくこれでしょう。映画ボヘミアンラプソディの大ヒットにより時代の波に乗ったフレディマーキュリーをテーマとした香りです。実はこの香りの構想は5年前から始まっていて、映画のヒットがあったから、今しかないと発売を決めたそう。時代が合うってこということなんですよね。香りは、目がくらみそうなスポットライトの中、シャンパンで乾杯するような、キラキラとした少しメタリックなシャンパンでスタートしました。そこからセクシーな素肌感を感じるクミンが飛び出し・・・とにかく、楽しい!!

 

 

Stephaneからは、本当にステファンが作ったの? と思うほど繊細なアイリスの香りが公開となりました。彼は展示会場におらず、会えた方はラッキーだったのでは? なんて、後ほど記載します。

 

 

Parfumeurs du MondeのThierry Bernard氏からは、Serena Galiniという新しいブランドのAuditoriumを見せてもらいました。100%天然香料で、ヨーロッパ28ヶ国の精油を使用したという香りはThe Spirit of Europeというサブタイトルで、50mlが280ユーロとのこと。

 

 

事前に告知がなく新作を公開してくれたのはCarthusiaでした。調香を担当したルカがちょうどいたので、彼に説明してもらったのですが、新作のTuberosaはそのままチュベローズのシングルノートなのではなく、セクシーな女性の雰囲気をチュベローズを使って表現したものだそう。フローラルブーケなのでした。

 

 

Maison Thibaud-BourahlaのDavidは、まだ試作品だという5つの香りを試させてくれました。まだラインの名前もタイトルもプロトタイプで定かではないのですが、流通業者を通さず直接店舗や顧客と取引することで価格を押さえようというセカンドラインになります。予定ではThe Anarchistというライン名で、50mlが95ユーロとなる予定です。この5つの香りを初日に香ったのですが、最終日の最後に声をかけられ、また試すことになりました。どれが好き? と聞かれてパッと見たら、5つあるはずのテスターが4つしかありません。しかも、一番好きな香りはそこにない1つだったのです。そこでそれを彼に伝えると心底驚いた顔をして、

 

どうして君は数百も香った中で、たった1つのその香りを覚えていたの?

 

と言うではないですか。確かにそう。でも、彼の5種の中ではそれが一番だよ、と記憶していたのだから仕方がない。そこまで記憶に残る香りがあるのは素晴らしいことだと伝えたのですが、実はその香りは前日のパーティーで自身が使ったため、ホテルに置き忘れてきたのだって!!

 

 

会場近くでのショット。Meeting Barというバール(カフェ)は、展示会に参加する人も、出展する人も良く出かける一番近いバールです。そこでIndultのKimと話をしていたのですが、彼の次の打ち合わせ予定だという人が登場してビックリ。なんと大御所のマスターパフューマーNathalie Feisthauerさんだったのです。彼女は今年もたくさんの香りで手がけていて、展示会場で大忙しだったのですが、事前にパリに来たらお茶しましょうよ、と声をかけて下さっていたのです。えー、ミラノには来ないの? 来るならコーヒーでも飲みましょうよ、なんて話をしていたら、バールで会ってしまい、実現してしまったのです。凄いなぁ、この偶然。

しかも、続きが・・・。展示会を終えて荷物をまとめ、ミラノ中央駅から空港へ向かうバスに乗り込んだ時のこと。荷物を置いていた隣の席を開け、席をどうぞ・・・と男性に勧めたのだてずが、その人が座ると同時に僕を知っていると話し始めたのです。えー、関係者? とあっけに取られていたら、バールでコーヒー飲んだでしょ? と。そう、このMeeting Barの方だったのでした。

そんなことある?

バスは頻繁に出ているというのに。休日でもないのに!! いろいろなミラクルが起きたミラノでした。

 

 

(03/05/2019)

 

 

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