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■The Scent of Excellence

 

 

カンボジアから帰国し、何かと忙しい3月を急ピッチで抜け出し、3/29にイタリアに向けて旅立ちました。29日は朝からトルコで活躍しているパフューマーの友人を東京案内していたのですが、そちらはまた後日ご紹介を。その時点ですでに体調がおかしく、熱はないのにとにかく声が出ない。カスカスになってしまった声と風邪による鼻水を抱えての旅立ちとなってしまいました。幸いにも機内は3列シートを全て占領できるほどガラガラで快適だったのですが、中東経由というのは少しゴタゴタしている分、敬遠されているのかもしれません。ミラノに到着した時には発熱もはじまり、翌日から始まる展示会への危機感を感じた僕は、安心安全な日本の薬を止め、空港内の薬局で薬を購入しました。後日談によると、かなり即効性のある風邪薬だったようで、愛用者も多いそう。

宿泊先は世界的に、特にミラノでも人気のAir B and Bでの宿泊です。マンションの1室(今回は2LDK)を借り、一週間ほど宿泊することにしていました。展示会の会場までは地下鉄1本で30分弱でありながら、ミラノの中心地から少し外れた閑静な住宅街にあるマンションです。んー、ちょっと寒いけど快適!!

 

 

4年振りに参加したEsxenceはすでに8回目を迎えていました。(フレグランスの世界的な展示会は春のEsxence、秋のPittiと共にイタリアで開催されています)

僕はその前身となったCosmoprof内の特別ブースの頃からの参加でしたから、もう10年以上が経過したことになります。あっという間だったなぁ。春の展示会はイタリアらしい好天に恵まれる日が少ないばかりか、ゲリラ豪雨もある不順なシーズンだということでここ数年は敬遠していたのですが、仲の良いオーナーの皆さんが誘ってくれているので今年は参加を決意したのでした。(そして、旅の後半はチュニジアの香りの旅へと続きます)

 

 

広い会場内で、最初に訪れたのはNeela Vermeire CreationsのNeelaのブースでした。 それはお土産が重かったから。彼女にお願いされていたのはなんとゴールデンカレー!! インド人の彼女には日本の誇るオーソドックスなカレーのしかも辛口がとても口にあったそう。というか、大好きだと言うのです。ゴールデンカレープレミアムの文字に感動するなんて一年分送るよ、と言いたいところ。
彼女の次の一手は2本セットのパッケージでした。1本はオフィスに、1本は自宅に。恋人同士、友人同士でのシェア用に・・・という意向でシンプルなパッケージで同じ香りの2本セットを作ったそうです。違う香りのセットではなく、同じ香りを「シェアして欲しい」というのがポイント。

 

 

初日のベストショットはこれでしょう。Bertrand Duchaufour氏とMark Buxton氏です。この他にもちょっと席を外していたのがGeza Schoen氏で、彼らは3人で新たなブランドを立ち上げたのです。「みんな知ってた? 彼がGeza Schoenなんだよ」とMark Buxton氏のジョークで撮影。だから指をさされているのです。このためならスキンヘッドにしても良かったと思えた瞬間でした。

 

 

 

オンラインでしか発売しないというその香りは、まさに彼ららしいひとりひとりの個性が現れた香りだったのですが、ボトルの正面にはなんともそっくりな顔が。マークさんそっくりすぎて可笑しい!!

 

 

Masque Fragrance MilanoがMasque Milanoへと変わり、更にはMasqueとなった今回。ボトルを全てリニューアルしました。100mlから35ml程度のものへと容量も減ったのですが、その分香料は豪華に。彼らの新作はアイリスをテーマとした香りで、シャンパンアコードを使用していることからブースではシャンパンを頂きながら説明を聞くというスタイルとなっていました。また、使用している香料も全てサンプルがあり、香ることが出来たのです。初めて使用したというビールから得られたCO2は香ばしい小麦の香りだったのですが、調香はAFM(アトリエフレグランスミラノ)のLuca Maffeiです。 展示会の後、彼のオフィスに伺い、直接いろいろと話をしてきましたので、そちらもまた後日アップしたいと思います。

Masqueのボトルは底が厚く、キャップに以前のボトルの雰囲気を残したものになっていました。彼らはもっともっともっとラグジュアリーにしたいとのこと。突き詰めていくと香料も良いものになってしまう・・・と。僕は今回の香りと前回のRomanzaがずば抜けて良いと伝えると、Romanzaから香料のグレードもアップしたそうです。ブランドをスタートした頃と比べると、彼らのプロデュース能力がアップしていて、それが前作から現れたのでしょう。

 

 

何度訪れても人がいっぱいという大人気のブースはUNMN。全ては彼、Filippo Sorcinelliが魅力的な人間だから。前回は睨むような、挑むような鋭い目つきをしていた彼ですが、半年の会話を経てとても仲良くなりました。香りは彼のこだわりであるモノクロをテーマとした香りを含んだ2種だったのですが、才能に恵まれるって彼のことだなぁ、とつくづく思います。あっという間に世界進出し、雑誌に特集が組まれているのも人気の証。前回は自身がデザインしているローマ教皇の法衣を思わせる黒色衣装でしたが、今回はジーンズにTシャツというシンプルな黒でした。

 

 

前々回はヴィンテージの香水を、前回はヴィンテージのLe GalionのネクタイをNicolasにプレゼントしたのですが、今回も偶然にネクタイが見つかったので、そちらを持参してお贈りしました。展示会などPRする場にはぴったりですからね。Le Galionとしては2種の香りをRodrigo Flores-Rouxが手掛け新作をリリースしたのですが、それ以外にもAetherというケミカルをテーマとしたブランドを立ち上げました。天然香料を使用した香りたちがもてはやされていますが、ケミカルこそがユニークだという意思表示なのです。共に全てを後日レヴューしたいと思います。

 

 

昨年お会いして全てをレヴューしたOlibereのMarjorie Olibereさんにもお会いしてきました。もう次の新作の構想に着手しているそうで、次回作のサンプルもいただくことが出来ました。でも、彼女のラインの場合は映像を見ながら試して書かないと魅力が伝わらないため、映像待ちという珍しい事態に。

 

 

こちらも驚くほど小顔なイケメン、David Jourquin。レザーを愛する彼はレザージャケットやレザーのスーツを4日間4スタイルで楽しませてくれました。オシャレすぎる。そんな彼はミラノまで数人乗りの小型ジェットで乗り付けるというセレブっぷりを披露したのですが、プライベートジェット? ひょっとして驚くほどのお金持ち?
彼の新作はレディースで、パウダリーな香りとなっていました。パルファムも発売されてラインがグッと広がりましたよね。

 

 

全てが妄想で作られた、というMaison Incenの新作は3種。架空の世界の話はこれから披露を・・・ということでシークレットでしたが、Philippe Constantinが驚かせてくれたのはストーリーではなくボトルでした。

 

 

新作の3種のボトル・・・わかりますか? ボトルのガラスを取り巻いているのは本物の石なんですよ。石を薄くカットする、紙のような薄さにする最新の加工技術を取り入れたのだそう。キャンドルもこの加工がしてあったのですが、触るとホロホロと崩れてしまう部分もあるほど繊細な薄い石にびっくり。香りはOudがリアルにアニマリックで笑ってしまいました。ボトルも素晴らしいけれど香りも素晴らしいです。タイトルに隠された秘密はまたレヴューの際にでも。

 

 

この業界には、やんちゃな子どもがそのまま大人になったという人が少なくありません。SHLのStephanだってそう。Room 1015のMichael Partoucheは今回もギター少年だった頃の思い出を楽しく香りとして表現してくれました。昔ギター少年だったというミドルエイジには心にグッと来る香りなのかもしれませんよ。デビュー早々ですが、彼の香りたちはコンランショップでの取り扱いが始まりましたので、国内でも購入することが可能なのです。気になる方は是非、チェックを!!

 

 

国内発売と言えば彼女もそう。Angela Ciampagnaも国内での取り扱いが決定しているブランドです。デビューからわずか1年での国内リリースはラッキーでしょう。新作は2種なのですが、まだサンプルの用意がなくレヴューはなし。このために彼女は自作でガーデニアのティンクチャーを作ったのですが、大量生産は出来ませんよね。

 

 

つい先日、国内発売が決定したのがNu_Be改めoneofthoseの香りたち。人間を形成する成分のうちの一つだという意味あいで、元素らしいブランド名にしたそうです。Room 1015と同様にコンランショップで取扱いが始まりましたので、ご興味のある方は是非。

 

 

Nishanのお二人にもようやくお会いすることが出来ました。昨年のPittiでは常に人が多く、話が出来ませんでしたから。今回はゆっくりと話も出来ましたし、香りも試すことが出来ましたよ。

 

 

この展示を見ても感じるのですが、センスが良い。トルコのブルーを押し付けがましくない程度に打ち出し、クールな見せ方をしていますよね。彼らのモノづくりはこういう点も評価されているのです。何故、濃度を30%にしたのか、何が求められているのか、いろいろとお聞きしてきましたので、また別途記載を。

 

 

Une Nuit A BaliのPhilippe Solasにもようやくお会いすることが出来ました。彼らの4つ目の香りはトロピカルなものに。

 

 

彼はEsxenceしか出展をしていないため、お会いしたのは4年振り。しかも今年が久しぶりだったのか素晴らしいラインナップでした。Antonio Viscontiのラインにも新作が登場していましたが、残念なことにボトルキャップはガラスからプラスティックへと変わっていました。やはり、破損が多いという販売元からのクレームが要因だったようです。仕方ない・・・ということなんですね。さらにハイエンドなRoyal Crownの方は、お金持ちが湯水のように製作費をつぎ込んだというに相応しい商品で、フラワーアブソリュートはどれも本物をたっぷりと使用していたばかりか、ウードまでが本物でした。あり得ない豪華さです。サンプルもないし、購入も出来ないので、展示会中は肌に乗せたり、立ち寄っては香ったり・・・とニヤニヤしながら楽しんでしまいました。最終日、どこのブースよりも早く撤収していたあたり、イタリア人だなぁ。

 

 

Jul et Madのブースは新作がありませんでした。そんなに勢い良くリリースしないで欲しいと思う僕にはうってつけ。彼女たちは、ちょうど僕がカンボジアとバンコクにいた3月上旬、同じようにタイ南部のリゾート地でヴァカンスを楽しんでいたこともあり、ニアミスしちゃったことで盛り上がりました。日本とフランスの友人がタイでニアミスなんてそうそうないことですよね。

 

 

4年前は香水が1つもなかったことを考えると、スバラシイ勢いで他社製品も含めてリリースしつづけているTiziana Terenzi。新作もありましたが、更に豪華さを増し、豪華ボトルがクリアケースに鎮座していましたよ。容器も見せ方も大切だなぁ・・・と感じるブランドですが、香りもユニークなのが彼らの持ち味。今回は旅行中だよね、ということでトラベルキャンドルやフルボトル、サンプルをいろいろと下さいました。

 

 

展示会は4日間あるのですが、2日間が関係者向けで、2日間は一般に向けて有料で解放されています。4日目ともなると皆さん疲れ果てているのが常で、前日の3日目の夜には盛大なパーティーで盛り上がって労をねぎらうのが恒例行事。展示会ですから画像のように常に商談がメインとなります。一般で入ってきた方たちも、とても話しかけにくい雰囲気、オーラが漂っているばかりか、多すぎて何を試して良いのかわからない・・・と言ったところでうろうろ。

 

 

そんな、会場をうろうろしていた友人と初対面。彼はスウェーデンのヘンリック。近いうちに彼自身のブランドでデビューするという若き調香師で、いろいろと相談に乗っていて仲良くなった間柄です。カンボジア帰りで日焼けしていた僕とは、白黒だったわけですが、サムライ & ヴァイキングだと挨拶をしてブースの人たちを笑わせていました。展示会3日目、4日目はEsxence初体験だという彼のために、知り合いのブースを回り彼を紹介して香りを試したり、話を聞いたりして過ごしたのですが、あまりに知り合いが多いため、展示会の初日は各ブースへのあいさつ回りで時間切れとなってしまったほど。最後は「ごめんね、明日行くからーーー!!」などと手を振る始末でした。

(26/04/2016)

 

 

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