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ジンジャーリリー

夏の終わりを告げるジンジャーリリーをご存知でしょうか?

香りはとてもすっきりとしたホワイトフローラルで、ハワイではレイにも使われるほど芳香の強い植物です。田舎にいくとそこらへんに植わっていたりするので、香ったことのある方も多いのではないでしょうか。そんなジンジャーリリーの生花とジンジャーリリーをメインとした香水と比較してみました。いくつかあるんですよね、ジンジャーリリー。

僕はこのジンジャーリリーの香りが大好きで、夏の終わりの夕暮れ時を思い出します。暑さが和らいで、涼しげな風が吹き始める頃、夕暮れの風に乗ってこの香りが部屋の中まで漂ってきます。そんな思い出の香りのジンジャーリリー。


ジンジャーリリーの比較
フレデリックマルの「地中海の百合」
幼少の頃に実家に咲いていた、記憶の中のジンジャーリリーで一番似ていると思っていた香水だったのですが、生花と比較してもまるっきり、ジンジャーリリーです。強いて言えば、生花の方が甘みがあって、香水の方が青みがあるということくらい。普通は逆な気がしますが・・・。いやぁ、殿堂入りさせたいくらいに立派なジンジャーリリーですね。

ラルフローレンの「ローレン」
ジンジャーリリー系ではあるのですが、ジンジャーリリーを核としたフローラルブーケという印象です。でも、百合ではなくてジンジャーリリーですね、こちらも。カサブランカ系ではないです。

グレの「カボティーヌ」
とても安いブランドではありますが、チュベローズの香りはわりと特徴をそのままに捉えています。甘さ、華やかさもほどほどですが、生花を真横に置くと、華やかさが強く感じます。

■セルジュルタンスの「アンリス」
アトマイザーでの小分け比較です。これは百合系の中ではジンジャーリリーに近いです。生花と並べるとよく分かるのですが、カサブランカはもっと香りがソフトなんですよ。ジンジャーリリーはすっきりとした部分が強いんです。香りも基本から違いがあると。ルタンスのこの百合は、「百合」というよりもジンジャーリリーっぽさを感じる香りです。

■中国製のオイル
これは全く別物。中国製ですからしょうがないのでしょうが、ジンジャーリリーとはかけ離れた香りです。

総括
一番生花に近いのはやはり、フレデリックマルでした。生花があったら比較したいと思っていた香水でしたので、やっと比較出来たことを嬉しく思います。その他のものは、花束の中のジンジャーリリーという印象ですね。ローレンもカボティーヌもそれぞれジンジャーリリーの存在がイメージ出来るすっきりした香りです。逆に、ルタンスのアンリスがジンジャーリリーっぽいのが不思議ですね。

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