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ミモザとは

日本ではそれほどメジャーではありませんが、特に南仏、コートダジュール辺りでは早春を告げる花として有名です。もともとはオーストラリアが原産で、和名はフサアカシア。切花需要も多い海外では切花出荷が終わった後、自然開花したものを集めて揮発性の溶剤でコンクリートを得ているそうです。そこから得られるアブソリュートは褐色でどろっとした粘性の強いもので、僕の手元にあるアブソリュートも結構粘性が強く、どろっとしています。

イタリアでは3月8日を「ミモザの日」と言います。世界的にもInternational Women's Dayと言われるこの日には、女性達へ日頃の感謝を込めて男性は女性(恋人、奥さん、母親、友人など全ての女性です)へミモザを贈る週間があります。ミモザの日というよりも「女性の日」なのですね。Festa della donnaと言いますし。ミモザは愛と幸せを呼び込む花として贈られます。

アイリスに少し蜂蜜を入れたようだと表現されますが、少しグリーン調のパウダリーでほのかな甘さを持った香り。それがミモザです。精油は比較的生花に近く、自然開花の切花を集めて飾っておくと部屋中に香りが充満するそうです。切花は1月〜3月に出回りますが、水揚げが難しくて開花させるためには一苦労が必要です。

生花を香るとそのタイプの香水が好きになるというタイプですので、オフ会のテーマとしてみました。


  

1日、2日共に直前のキャンセルが出たこともあり、12名ではなく10名での開催となりました。(結果として2日目は12名になりましたが)
1度に12名が座ると窮屈なので、入れ替わり立ち代りで12名というのがやり安い感じではありますが、いつもにも増してのんびり感はあったかと思います。

まず、生花についてですが、本当に水を欲しがる花で、1晩で物凄く吸い上げます。その中に水溶液の栄養剤をたっぷりと入れておくと花持ちが良いようです。少量だと香りの少ないミモザですが、束にすると部屋中に香りが広がります。ただ、華やかな香りではなく基本的には青い香りですので、ローズやジャスミンのような香り方ではありません。また、開花する前の花はもっとも青く、それが精油の香りにとても良く似ています。キレイな開花したポンポンとした丸いボールになると少し青みが和らいでほんのりと甘いミモザの香りになるのです。精油はきちんと開花しきれていない青さを持ったものにそっくりなので、花瓶に顔を突っ込むと精油に近い香りがしていてびっくりでした。

オフ会の後にはみのミモザの花を集めてアルコール漬けにし、浸出液作りを試してみました。数ヶ月後には香りが移るでしょうか。楽しみです。


ミモザの比較

1、精油希釈
生花の青さがそのまま現れた香り。精油は生花に近いことをまざまざと感じられます。キレイに開花した花の甘さよりも青さの際立つ香り。

2、La via del ProfumoのMimosa
精油希釈にとても似ているのですが、少し薬品臭さのある香り。希釈しない精油はこの薬品っぽさがあるので、上の精油希釈よりも濃いのかもしれないですね。精油は薄めた方が生花に近くなりましたが。

3、Guerlain のChamps-Elysees (EDP)
少量のアクアノートが残るミモザで、ハニーノートがトップから香るために香水らしいハニー系のミモザ。キレイに開花した青さの薄い甘い部分を集めてアレンジした感じ。

4、Guerlain のChamps-Elysees (P)
EDPのアクアノートが感じられなくてラストノートが生花に近いです。トップはハニーノートが出ているので生花そのものではありませんが、香水としてはとても楽しい素敵な香りだと思います。

5、Parfums de NicolaiのMimosaique
肌に乗せると甘さの出る香り。ムエットだと比較的生花に近い青さが出てきます。ムスクが効いているのも特徴かも。

6、MolinardのMimosa
とても生花に近い香りです。生花の青さに少しのハニーノートが重なり、生花をキレイな形で表現した感じがします。でも、これくらい似ていると初めて香った方にはインパクトが薄いというか馴染み辛いのではないかとも思います。キレイな香りですが、他の香りと比べるとワイルドかも。

7、Annick GoutalのEau de Charlotte
ミモザがメインの香り。少しクラシカルさを感じる品の良さを感じるまとまり方で、化粧品にあったら良いのかも、という感じがします。香水よりもひょっとしたらボディクリームなんかの方が良いのかな、と感じたり。

8、CaronのFarnesiana
この比較の中では一番甘さが強くて主張の強い香り。パウダリーで甘くてミモザっぽさもたっぷりあって、良いところをぎゅーっと濃縮した感じがします。ただ、他の製品に比べて香水らしくきっちりとまとめられているために、ミモザっぽさをあまり感じないという人もいるようです。僕はこれこそミモザを香水らしくアレンジした素敵さを感じるのですが。

9、Acca KappaのMimosa
風に流されそうな漂うミモザの香り。想像していたよりもずっと生花に近いと感じた香りで、軽さが出ています。甘さが強くはないのでコロン感覚で春を纏える良さがあります。

10、SMNのMimosa
あまり生花っぽくはないのですが、ミモザのイメージというものには近い気がします。 ミモザの生花を知ってしまうとちょっと物足りないかな、と。でも、知らない人にはこういう香りも素敵なのだと感じるまとまり方です。インセンスっぽさが出ています。

11、CalypsoのMimosa
イメージ的にはAcca Kappaに近い、春風に乗って運ばれてくる感じのすっきりと爽やかな後を引かないミモザです。ミモザの青さもありつつ、生花ほど青さを強調していないので使い安いミモザ。

12、L'Artisan ParfumeurのMimosa pour moi
私のためのミモザ。3/8に男性から捧げられるにはぴったりなタイトルです。瓜系のノートが入っているのですっきりとしているのですが、生花自身にもこの瓜っぽい青さがあるために非常に生花に近く感じます。全体的に生花を生花らしく仕立てた良さを感じますね。

13、Anti AntiのMimosa
確かにミモザの精油の香りがしているのですが、果たして香水として「楽しいものなのか」と考えると微妙です。

14、Frederic MalleのUne Fleur de Cassie
他の香水に比べてベースのウッディが出てくるためにミモザを楽しみつつも香水としてしっかりとまとめられた香りの印象です。ちょっとメンズっぽい要素も感じますね。確かにミモザとアカシアの香りなのですが、生花と比較すると生花っぽさは少なく感じます。香水としては楽しいのですが。

15、GivenchyのAmarige Harvest 2005
2005年に採集されたミモザの精油を組み込んだアマリージュのハーベストシリーズの1つ。ミモザが入ってはいても、やはり基本はアマリージュなんですよ。既存のアマリージュと比較すればちゃんとミモザが見えてくるのだと思いますが、生花と生花に近い香たちと並べて比較してしまうと埋もれてしまいます。でも、香り自体は素敵だと思いますよ。


生花に近いもの
La via del ProfumoのMimosa 精油の希釈ですから当然と言えば当然ですよね。
L'Artisan ParfumeurのMimosa pour moi  生花を生花らしく楽しめる香りだと思います。
MolinardのMimosa ラルチザンに比べると粗忽な感じがするくらいの少しワイルドな印象があります。

あまり生花っぽさを感じないもの
GivenchyのAmarige Harvest 2005  これはしょうがないですよね。このラインナップの中で香ったら感じないと思ってしまいます。
Annick GoutalのEau de Charlotte 香水らしくまとめられていることもあってか、生花っぽさを強くは感じない方が多かった様子。
CaronのFarnesiana アニックと同じ理由ですね。

オフ会参加者が好きと答えた香り
L'Artisan ParfumeurのMimosa pour moi 生花らしさを感じつつ開眼した方も。(軽すぎてちょっと・・・という方も多いようです)
Annick GoutalのEau de Charlotte 生花を香ってみて好きになった方もいたようです。
Guerlain のChamps-Elysees やはりパルファムが比較にあった影響は大きい!!

総 括
いつもながら生花っぽいものが必ずしも好まれるわけではないことが結果として現れています。精油っぽいものが好まれるとは限らないということでもあります。好きな香りとして上げられた香りの4番目はニコライでした。予想していたよりも不人気だったのはSMNとAnti Antiです。そして、もちろん精油の希釈しただけのものは香水としては物足りないということで「好きな香り」としては1票も入りませんでした。本当は1番の精油希釈がLa Via del Profumoよりも生花に近いのでしょうが、比較対象ですから除外した方もいたようです。同じように、好きな香りの中に1票も入らなかったのはCaronのFarnesianaです。とても以外!!僕はとっても素敵なんですけど、あまり好まれにくいものなのかな。濃厚すぎたでしょうか・・・。いや、パルファムも欲しいくらいに好きなんですけど・・・。

票にはあまり顕著に現れませんでしたが、会話の中で人気があったのはAcca Kappaです。某有名人のアレがなければブランド自体のイメージがもっとクリーンで良かったのに残念だよね・・・という意見もあったりして。

ちなみにこの中で僕が好きな香りをあげると、香水として好きなのはCaronとGuerlainのパルファム。ミモザをめいいっぱい楽しみたい時にはL'ArtisanとAcca Kappaでしょうか。

ミモザの香りは花のイメージが先行しているはずなので、可愛らしい香りのイメージがあると思いますが、生花そのものはそこまでインパクトは強くないです。僕はずーっと香っているととても素敵な感じて好きになるのですが、やはりパッと香るだけではつかみきれないのが正直な感想だと思います。生花を感じてこそ、香水が理解出来て好きになる、そんな花の典型だと思います。

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