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■2006年8月12日 イタリアのネロラ公国の公妃「アンナマリア」が愛した香り

オレンジフラワーの花をつけるのはダイダイ(ビターオレンジ)で学名は「Citrus aurantium」です。花を蒸留して得られるのがネロリオイル、花を溶剤抽出して得られるのがオレンジフラワーアブソリュート、枝葉の蒸留でぺティグレンオイル、果皮の圧搾でビターオレンジオイルと、部位と工程で4種のオイルが得られます。

オレンジフラワーアブソリュートはジャスミン、ローズに次いで重要な花精油で、品質は使用する溶剤や精製法によって品質が著しく異なります。ネロリオイルと一緒に使用することで、香りの調和を図ります。名産地はチュニジアとマラケッシュ、そしてコモロ諸島。ネロリオイルの精製中に芳香が蒸留水中に溶け込みます。これがオレンジフラワーウォーターです。


多分、精油の中では一番好きな香りだと思います。実家にはみかんの樹、柚子とレモン、キンカンと4種の柑橘系の樹木がありました。それぞれ花からも葉からも果実を彷彿とさせる香りがしており、果実になるべく、香りを樹木が溜め込んでいる感じがしていて素敵に感じていました。桜の華やかな花が開花する前、冬の時期に樹皮から桜色の染料が採れるのに似ています。樹木全体でスタンバイしているんですね、芳香が。その香りは、少しジャスミンの香りを含み、とてもすっきりとしたフローラルで、花の芯からは果実を彷彿される酸味も感じられるのです。ネロリの精油は生花とは少し違っています。また、オレンジフラワーウォーターは、ネロリの精油の成分の中で、水溶性の成分のみが溶け込んでいるので、オレンジフラワーウォーターと精油も香りは違います。

現在、様々なネロリ製品が発売されています。消費者も、生花に近いものを探してる方、ネロリを中心としたフローラルを探している方、ネロリにバニラが香るものを探している方等、ネロリと言っても好みは様々だと思います。そんなネロリ製品について、いろいろとテーマを決めて比較し、記載したいと思います。それらが、購入される方々の指針となれば幸いです。

フルボトル使用
アトマイザー、小分けサンプル使用
1、ゲランのフローラネロリア
2、デュランスのピローミスト
3、ロクシタンのホームフレグランス
4、ロクシタンのオランジュネロリ
5、ZumaのZagara
6、レルバリオのZagara
7、イノシシ薬局のZagara
8、Parazzo VecchioのZagara Fiori
9、Bath & Body WorksのOrange Blossom
10、Avonのクレメンタイン&オレンジブロッサム

11、ジョーマローンのオレンジブロッサム
12、サンタマリアノヴェッラのZagara
13、ラルチザンのフルールドランジュ
14、アドルフォドミンゲスのAzahar
15、ガンティエのジャルダンドネロリ
16、アニックグタールのネロリ
17、ペンハリガンのオレンジブロッサム
18、BorsariのZagara
19、ネロリの精油(5mlで30,000円)
20、ボディショップのオレンジブロッサム
21、プラダのフルールドランジュ(パルファム)
22、セルジュルタンスのフルールドランジュ
23、武蔵野ワークスの蜜柑の花



香りの一言コメント

1、ゲランのフローラネロリア
一番生花に近い。すっきりとしたネロリの香りにジャスミン香があるので、生花に近いようです。ベースはサンダルウッドかも。ベースがしっかりしているので、ネロリも引きずられて香ります。経年劣化するとネロリ部分が薄れてウッディが強くなりますので要注意。

2、デュランスのピローミスト
ネロリ自体の香りは薄くて、やはり「香水」としての活用は難しい。フレッシュ感はあるので、やはりピローミストなんですね。

3、ロクシタンのホームフレグランス
ジャスミン香は強くはないけれど、比較的生花に近い感じを出しているホームフレグランス。フレッシュで瑞々しい香り。ベースのウッディがないので、持続は短いけれど、最後まで生花っぽく香ります。

4、ロクシタンのオランジュネロリ
ネロリはほとんど感じず、これはバニラとオレンジ。ネロリではないと割り切ると、香りそのものは好きだったりします。

5、ZumaのZagara
ぺティグレンが強いのか、ネロリ以外にウッディも葉も感じます。苦味、渋みにレモンも香る丸ごと「オレンジの樹」系。レモンを感じるあたり、ホントはレモンブロッサムなのではないかと感じるくらいの香り。

6、レルバリオのZagara
とても優しいネロリの香り。苦味、渋み等のクセが少なく、オレンジブロッサムというよりはネロリに近いかも。

7、イノシシ薬局のZagara
オレンジフラワーウォーターに近い香り。ネロリではなく、化粧水のオレンジフラワーウォーターの香り。

8、Parazzo VecchioのZagara Fiori
上のイノシシ薬局のものに近いけれど、こちらはサンタマリアノヴェッラのオレンジフラワーウォーターに近いかも。同一樹木だから相性の良さは抜群なぺティグレンとの組み合わせされたすっきり系。

9、Bath & Body WorksのOrange Blossom
ネロリやオレンジブロッサムではなく、日本のみかんの香り。みかんというか、みかんの飴。とても懐かしい感じがします。

10、Avonのクレメンタイン&オレンジブロッサム
ネロリだけでなくてクレメンタインもあるので、やっぱりフレッシュでジューシーな香りになっています。タイトルの通りに、果汁にオレンジブロッサムが重なった香り。

11、ジョーマローンのオレンジブロッサム
ネロリやオレンジブロッサムというよりは、果汁が香る系。まず、ジュースが香り、後からネロリが顔を出す感じです。

12、サンタマリアノヴェッラのZagara
ノヴェッラ特有のハーブ香がベースに潜むため、少しバスクリン系の香りにも感じますが、基本、しっかりとネロリがあります。

13、ラルチザンのフルールドランジュ
フローラネロリアに比べて、ジャスミン香は強くはないけれど、とても生花に近い感じ。持続も長いです。フローラネロリアが、様々な香料を用いてオレンジの花を再現したのに比べて、こちらはしっかりとネロリの精油をメインに据え置いて調整した感じ。

14、アドルフォドミンゲスのAzahar
Zumaのものと同じ系統で、「オレンジの樹」のようなイメージ。ぺティグレンがしっかり入っているのかも。Zumaの方がレモンを感じるので、こちらの方が酸味は弱い。

15、ガンティエのジャルダンドネロリ
グリーン調とパウダリーさを強く感じます。オレンジゼストもありそうです。ネロリというよりは、苔むした湿地の香りがして、オレンジの果樹園というタイトルにはぴったりだけれど、オレンジブロッサムメインの香りでは、ない。メンズよりの香りです。

16、アニックグタールのネロリ
青みのあるネロリで、どちらかというと精油に近い香り。フローラネロリアのジャスミン香を抜いて、すっきりさせた感じで、こちらもベースにウッディが香ります。

17、ペンハリガンのオレンジブロッサム
ヴァイオレットやアイリスを感じるくらいの香りで、とても独特です。ネロリやオレンジブロッサムそのものの香りではなくて、それをメインに据え置いたフレグランスという感じ。廃番なのですが、発売時はレディースだったようです。いや、メンズっぽいんですけど・・・。

18、BorsariのZagara
ミニ香水での試香なのですが、これはしっかりとネロリを感じます。ウッディよりも何よりも、ネロリの精油の香りが強いのですが、比較的生花に近い気もします。ジャスミン香がもう少しあると似てるんだけどなぁ。

19、ネロリの精油(5mlで30,000円)
今回のネロリの基本として香りました。ネロリの精油の希釈したものは、生花の一部ではありますが、生花そのものの香りではありません。

20、ボディショップのオレンジブロッサム(オイル)
トワレではなくて、ホームフレグランスオイルなんですよ。でも、一応ホームフレグランスもあり、ということで。香りはオレンジブロッサムというよりは、やはり果汁が香る系統です。日本のみかん系の果汁っぽさなのです。

21、プラダのフルールドランジュ(パルファム)
プラダの本店で販売していたシリーズ香水の1つで、こちらはネロリっぽさが出ています。オレンジブロッサムのすっきり感というよりは、しっとりとしたパルファムならではの香りたちです。もう少し爽快感が加わっていると生花っぽくなるのですが、こちらはとても落ち着いた「大人のネロリ」という印象ですね。

22、セルジュルタンスのフルールドランジュ
ルタンスのネロリはとても落ち着いた香りです。すーっとしたネロリの花以外に、ぺティグレンのような渋さ、葉、枝の香りも同時に潜んでいる香りがします。すっきり爽やかなだけではない、ネロリという印象。

23、武蔵野ワークスの蜜柑の花
うーん、ルームフレグランスですね。蜜柑の花っぽさは感じないです。花というより、樹の香り。ウッディではなくてペティグレンが強い感じです。


生花に近いもの
ゲランのフローラネロリア
コメント:ある意味別格(劣化注意)
ラルチザンのフルールドランジュ
コメント:持続は長い
サンタマリアノヴェッラのZagara
コメント:次点はなんとロクシタン

花というより果汁が強いもの
Bath & Body WorksのOrange Blossom
コメント:とてもジューシー!!
ジョーマローンのオレンジブロッサム
コメント:ネロリっぽさは後から・・・
Avonのクレメンタイン&オレンジブロッサム
コメント:やはり果汁が強い

ネロリというよりも、オレンジフラワーウォーターに近いもの
イノシシ薬局のZagara
コメント:すっきりフレッシュ
Parazzo VecchioのZagara Fiori
コメント:イノシシ薬局と似ています
ロクシタンのホームフレグランス
コメント:香りはとてもライトです

ネロリ製品ではないと捉えた方が無難なもの
ロクシタンのオランジュネロリ
コメント:バニラが強すぎる
ガンティエのジャルダンドネロリ
コメント:ネロリガーデンですね
ペンハリガンのオレンジブロッサム
コメント:全く別物になっています

総括やはり、ネロリ製品はローズやジャスミンと同じくらいに多いですね。香りも各社様々で、比較をしていて楽しいです。ローズやジャスミンと共に、高価ではありますが、天然香料もしっかりあったりするので、精油と比較が出来るのも嬉しい限りです。沢山香って、疲れたら休憩して、また香って・・・ということを3時間ほど行って、まとめたのですが、同じような香りを沢山香り続けると、微妙な違いも分かってきたりします。個人的に、一番生花に使い香りは、ゲランのフローラネロリアにラルチザンをミックスした感じではないかと・・・。


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