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Rouge Saray / ルージュ・サライ


<香 調> オリエンタルグルマン
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EdP

トップ
ジャスミンペタル、シナモン、プラムアコード
ミドル
ヘリオトロープ、デーツアコード、パチョリ
ラスト
ペルーバルサム、サンダルウッド、バニラ、ガイヤックウッド



2020年発売。Jean-Phillipe Clermontが中東の文化や歴史をテーマに、スパイスや砂漠のイメージを形にしたもの。赤(ルージュ)は夕陽が染める砂漠の砂。赤はペトラ遺跡の岩。それを通じて取引されたのはスパイスやフランキンセンス、ミルラだった。赤は中東の人々の温かな心。赤は富や豊かさの象徴であり、何よりもデーツの色。

ウードではない中東色ということで、期待していた通りのオリエンタルグルマンでした。突出した香りはなく、全体としてデーツ風オリエンタルという感じのまとまりで、シナモンも強すぎず、フルーティーなプラムを曇らせ、干し柿のようなくすんだドライフルーツノートに重なっていきます。ヘリオトロープのパウダリーな甘さはデーツの中に組み込まれ、メインとしては香りません。香りはそこから少しリキュールっぽいテイストを感じさせつつ、バニラの効いたオリエンタルウッディへと変化していくのです。とても品のあるオリエンタルグルマンで、ハニーノートも強すぎず、甘さもウッディノートの中に溶けて穏やかに広がり、香ばしいビスケットのようなラストノートとなって落ち着きます。決して使いづらいオリエンタルではなく、ブラックコレクションの他の香りに通じていく、同じ調香師のサインを感じられる香りとなっています。ウードやスモーキーなタールを組み合わせても良さそうですが、敢えてそういう部分は使用せず、中東の赤のイメージに徹したという潔さを感じました。

(30/04/2020)

 

間違いなく好き。という印象だけが残っていた香りで、買い物リストに名を連ねていた香りでした。満を持してのフルボトルからは、以前のサンプルでは感じ取れなかったナッツが感じられ、ナッツ系のオリエンタルグルマンに転じ、まさに今の時代にピッタリな流行ど真ん中の香りでした。

美味しいだけのグルマンではなく、ハニーノート、バニラ、とろりと溶けそうなこぼれそうな甘さがナッツやデーツ、オリエンタルな香りを包み込み、肌の上でゆっくりと広がっていくのです。これはパルファム濃度でも売れそう。オリエンタル色が強いのに中東らしさは控えめで、中東の中でもどちらかというとトルコに近い印象を受けるのは、上記にもあるようにイスラム色のウードやスモーキーなパーツがないからかもしれません。仄かなスモーキーさはガイヤックウッドによるもので、スモーキーというよりスパイシーさの延長にあるような香りで、オリエンタルグルマンとなって落ち着きます。

タイトルもまさに、赤の宮殿。そう、サライはペルシア語で宮殿の意味なのです。

(26/09/2025)

 

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