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Sampleレヴュー

 

■La Vie en Fleurs (2021年)

花のある生活というタイトルの香りは、Marie Schnirerが担当。3種に通じるパウダリーなトーンはそのままに、スプリングフローラルで軽やかにした香り。

トップ:ラズベリー、マンダリン
ミドル:ピオニー、ヴァイオレット、ローズ
ベース:ホワイトムスク、アイリス、ヘリオトロープ

Vermeilと比較するととてもフローラル感が強いことがわかるかと思いますが、基本的にはパウダリーなアイリスとヴァイオレットで始まります。ラズベリーはフレッシュフローラルの微かなアクセントとなり、とてもフェミニンで生き生きとしたニュアンスで広がっていきます。どうしてもVermeilと比較してしまうのですが、Vermeilが大人のアイリスならば、こちらはより可愛らしいアイリスで、重ねて使っても違和感のないラストノートに落ち着きます。(24/05/2023)


■Jours Heureux (2021年)

幸せな日々というタイトルの香りは、Marie Schnirerが担当。柔らかなニットのような感覚で身に着けることができる、パウダリーフローラル。

トップ:アーモンド
ミドル:カーネーション、ヴァイオレット、ゼラニウム、ローズ
ベース:バニラ、ホワイトムスク、トンカビーン

アーモンドがツンとシトラスノートの代わりにトップで弾けてのスタートです。香りは3種の中では一番オリエンタルですが、やはりパウダリーなトーンが大半を占めており、姉妹品のような3種です。カーネーションというほどクローヴ香は強くはなく、オリエンタルというほど樹脂香も強くはないのですが、ヴァイオレットムスクに重厚感があり、ボディクリームのように滑らかに馴染んでいきます。3種の中では一番石鹸調の香りで、穏やかな印象がブランドカラーであるベージュピンクにぴったりです。(24/05/2023)


■Vermeil (2021年)

祖母の鏡台をイメージして作られたという香り。Patrice RevillardにとってアイリスはJacques FathでL'Iris de Fathを手がけた際に当時の香料を研究しつくした香りでもあったため、お得意のタイプだったはず。

トップ:キャロットシード、アルデヒド
ミドル:アイリス、ヴァイオレット、ローズ、ラズベリー
ベース:ホワイトムスク、トルーバルサム、サンダルウッド、ヘリオトロープ

香りはまさに懐かしいシッカロール。パウダリーなアイリスのトップに微かなアルデヒドを配し、土っぽいキャロットシードをトップに、そのウッディノートの残り香とアイリスをサンダルウッドとムスクで受け止めるという美しい旋律のようなスムーズなアイリス。L'Iris de Fathがアイリスの香料に焦点を当てていたのに対し、こちらはアイリスのみならずヘリオトロピンやオリエンタルな甘さもあり、全体的にはヴァイオレット調のメチルイオノン類の強い香りから、やがては少しオリエンタルな残り香となります。タルカムパウダー系のフレグランスなのですが、この香りであれば石鹸やパウダー、クリームの方が肌に馴染むかもしれません。ライン使いをしたくなるシックなアイリスで、タルカムパウダーフレグランスとしては王道タイプです。(23/05/2023)

 

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