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Sampleレヴュー

■L'Envol (2016年)

ウッディオリエンタルなメンズフレグランスが調香はMathilde Laurentでリリースとなりました。香りのテーマは古代のお酒、アンブロシアやミード。ミードとはハチミツから作られるお酒のことです。

 

 

ハニー、ガイヤックウッド、パチョリ、ムスク

スタートはすっきりと、シトラスに頼らないヴェールのようなシャープなレザーが香り、これは透明感のあるレザーだなぁと思っていたら、微かなハニーノートが穏やかなウッディノートを牽引しとても軽やかながらセクシーな残り香となりました。パチョリの重さもなく、ガイヤックウッドのスモーキーさも薄く、軸は合成香料にありますが、新しいメンズの形を提案した香りだと思います。薄くて軽やかだけど、セクシーでメンズテイストですから。

ボトルはガラス部分と中身が取り外せるタイプとなっており、リフィルも発売されています。他のメンズと比較してとてもかっちりとして美しいつくりになっていますよ。(15/09/2016)


■Delices de Cartier Eau Fruitee (2007年)

2006年に発売されたDelices de Cartierのフルーティーバージョンとして翌年に発売されたもの。

トップ:マンダリン、ベルガモット、ルバーブ
ミドル:ジャスミン、チェリーブロッサム
ベース:サンダルウッド、アンバー

実際のミドルノートというのはチェリー風のジャスミンアコードとなっています。付けた瞬間はとても可愛らしいフレッシュでフルーティーな香りなのですが、すぐに落ち着いて優しいフルーティーフローラルになります。とても軽やかで控えめな感じが好印象です。こういう系統の香りが強く前に出てしまうとケミカルさが鼻に付く感じがしてしまうと思うのですが、付けた場所に薄いヴェールをかけたように柔らかくひっそりと香っています。トップが1番甘さが強く、時間と共に甘さも控えめとなるのですが、和菓子風の甘さが残ります。肌への残り香という点では元祖のものよりもこちらの方が日本人好みなのではないかと思います。(08/10/2010)


■Le Baiser Du Dragon (2003年)

発売当時当時はこのタイトル「ドラゴンのキス」というジュエリーラインも展開していました。常に香水はジュエリーや時計等ラインと連動しています。カルティエの150周年の記念ということもあったようで、中国文化とアールデコ美術を融合させたようで、1924年に発表されたカルティエのボトルの影響を受けているそうです。似たようなボトルがあったのかな。ボトルの中心を短剣形のドロッパーが突き抜けている独創性のあるボトルでとても素敵です。香りはウッディオリエンタルで、

トップ:アマレット(ビターアーモンド)、ネロリ、ガーデニア
ミドル:シダーウッド、アイリス、ブルガリアンローズ
ベース:ベチバー、パチョリ、アンバー、ベンゾイン

フローラルがいろいろあるにも関わらず、ベースの精油香がとても強くて、オリエンタルさが満開です。しばらくすると、フローラルがふわーっと広がって視界がクリアになるようにすっきりとした香りになっていきます。この次点では、ベンゾインが渋さを出しているのか、落ち着いた香りがベースにあるので、決して可愛らしい香りではないのですが、渋すぎずにフローラルの香るオリエンタルさになっています。スパイスがあまりないので女性的な面が出ているんだろうなぁ。スパイスが強かったらもっとメンズ寄りになってそうな感じです。カルダモンとかナツメグとか。

トップのアマレットはびっくりするほど甘さがないんですけど、ロクシタンのアーモンド製品に通じる香りがしっかりとあるので、アーモンドオイルっぽさを感じます。その後は次第にフローラルが薄れていき、ベースも薄くなっていてびっくりするほどのオリエンタルさではなくなっているので、最終的には「使いやすい」という香りになってるんですよ。もっともっと重く深いオリエンタルを想像すると思うのですが、意外にもラストノートはすっきりとしていて意外に感じるほどでした。(18/10/2008)

 

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