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Akragas / アクラガス


<香 調> アロマティックオリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EDP

トップ
マートル、ラム、ラベンダー、ベルガモット、フランキンセンス
ミドル
サイプレス、スターアニス、ブラックペッパー、マンダリン、ローズマリー
ラスト
ムスク、サンダルウッド、アンバー、パチョリ、ラブダナム



2022年発売。Akragasとは、シチリア島のチュニジア側(南側)にある古代ギリシアの都市の名前。紀元前581年に、ギリシアのロードス島とクレタ島からの入植がはしまったとされる古代都市で、現在の都市の名前はAgrigento。Agrigentoと言えば有名なのが神殿の谷で、コンコルディア神殿がボトルに描かれています。

フランキンセンスとマートルがアロマティックに弾けてのスタートです。ラベンダーやサイプレス、ペッパー、ローズマリー・・・フレッシュなアロマティックノートがフランキンセンスに重なり、それらがアンバーの甘さに支えられて広がっていくのです。アロマティックな成分たちはとても揮発が早いため、ものの数分でオリエンタルな残り香にたどり着きますが、そのラストノートが重くなく、とても軽やかで静かなのが印象的。長くずっとそこにある、時の流れを早回しで見た時のようなアロマティックオリエンタル。

(07/06/2023)

 

 

2024年春、SiracusaのOrtigiaにあるCiatuの店舗で購入した最初の香りのうちの1つ。サンプルを試して一番の候補だったのは、行ったことのないアグリジェントの香りでした。いつかぐるっとシチリアを一周し、アグリジェントも訪れてみたい。

 

 

アグリジェントには行かなかったので、オーナーの奥様の出身地だというOrtigiaからバスでほど近いNotoという坂の街で撮影してきました。とにかく巨大で美しいドウォモが目を惹く街でしたよ。Notoを旅したその日にももちろん使っていたのですが、シチリアではあまり感じられなかった甘さが、帰国してからの方が際立っています。トップに配されたラムが少しフルーティーにシトラスのアクセントとして香り、そこからすぐにアロマティックなトーンに包まれていきます。トップはフルーティーアロマティックで、そこからピネン類が一瞬感じられたかと思うとすぐにアロマティックオリエンタルへと切り替わっていくのです。

壮大な時間の流れ、悠久の時を香りで表現するのはなかなか難しいと思いますが、シチリアというよりはイタリアらしい香りだと思います。フランキンセンスが効いている部分もヴァチカンを有するイタリアらしいところですよね。

(21/08/2024)

 

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