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Vittoria Alata / ヴィットーリア・アラータ


<香 調> フルーティーフローラル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> Extrait de Parfum

トップ
アルデヒド、バナナリーフ、ジンジャー
ミドル
チュベローズ、メタリックノート、アイリス、ラズベリー
ラスト
アンバー、ムスク、バニラ、ホップ



Vittoria Alata(翼ある勝利)とは、ブレシアの街のシンボルである1世紀に作られたというブロンズ像のことで、現在はブレシアのサンタジュリア博物館にあります。翼ある勝利とは、翼をもった(者)による勝利という意味で、4つ目の香りはメタリックなチュベローズとなりました。

 

 

確かにアルデヒドやメタリックなトーンは感じられるものの、フルーティーなチュベローズが軸にあり、アルデヒド類が穏やかに広がります。フローラルアルデヒドなのにキラキラ感がなく、アイリスの利いたフロリエンタルにアルデヒドがアクセントとなって香るというのが全体像で、チュベローズアコードも生花らしく香るというよりは、チュベローズ風というニュアンスですので、チュベローズであることにこだわらずテーマを楽しんだ方が良さそう。ChanelのNo.22を思い起こさせる香りで、使いにくい個性ではなく、とてもモダンクラシックな香りです。(23/07/2024)

(23/07/2024)

 

 

最初の1本に選んだのはこの香りでした。Bianca Forteもチュベローズがそれらしく香り、夏にぴったりな南国調だったので迷ったのですが、やはり気持ち的にはモダンクラシカルに惹かれたということでしょう。

フルーティーなチュベローズを経て少しメタリックなトーンの、何に例えたら良いものかゴムでできた大理石調のチュベローズの彫刻のような印象で広がります。チュベローズには少なからずゴム(ラバー)調のノートがあるのですが、それが大理石のマーブルホワイトを柔らかくしている感じで、チュベローズを軸としたホワイトフローラルブーケなのに、どこか今までにない香りとなっています。以前のサンプルほどメタリックやアルデヒドが感じられないのですが、それはチュベローズ紛れてアクセントとして生きており、ラズベリーというよりブラックカラント調のフルーティーノートが残ります。

 

 

優し気なのにどこか冷たい。それは、映画コンスタンティンでTilda Swintonが演じたガブリエルのイメージで、強く、鋭く、慈悲のない神々しさ。ブラックカラント調のトーンは猫のマーキング臭にも例えられるフルーティーノート。シベットではなくブラックカラントがそうしたイメージを暗示しているのかもしれません。

(03/07/2025)

 

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