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Sampleレヴュー

■Sunset Heat (2007年)

シリーズ15作目の香りもやはりフルーティーフローラルで発売しました。

トップ:パパイヤ、シトロン、マンゴーシャーベット、パイナップルムース
ミドル:スイカのシャーベット、ピーチ、ロータスフラワー、ハイビスカス
ベース:サンダルウッド、クリスタルアンバー、ムスク

いい加減、世界的にこういう香りには飽きてきたと感じるのも1つですが、毎年似たような香りを発売することで「フルーティーフローラルはエスカーダ」だと別の意味で意識の植え付けをしているようにも思います。香りも全く代わり映えのしないフルーツで、マンゴーの美味しそうな香りとパイナップルがトップで香ります。本当にジューシーで美味しそう♪ベースノートがほとんど出てこないというのもこの一連のシリーズの特徴で、カクテルを飲むようにフルーティージュースを楽しむという感じです。パッケージがイラストになってからググッとターゲット層が低下して中高生のアイテムとなってしまいましたが、海外ではそうでもない様子です。日本が安売りしすぎているんですよ、きっと。「夏なんだからいいじゃない!!」と言える位にはじけたいフルーティーな香りです。(22/09/2008)


■Sunset Heat for Men (2007年)

2007年より限定品にメンズが加わりました。でも、2009年はないようですからやはり売れなかったのだと思います・・・。もともと男性は購買欲が女性ほど強くない上に、限定品にも執着しないと思うんですよ。特にエスカーダを使っている世代というのは。

トップ:カフィライムリーフ、シトロン、グレープフルーツ、スターフルーツ
ミドル:フリーズノート、ラベンダー、リーフノート
ベース:アンバー、ムスク、プレシャスウッド

香りはフルーティーハーバルというのが第一印象だったのですが、その香りのイメージとボトルのブルーがとてもミスマッチに感じます。なんで?と思ったらミドル辺りからマリンノートが出てきて、やはりきちんと海辺のイメージになってきました。ラベンダーの香りにマリンノートを加え、典型的なすっきりメンズ香にしたという感じなのですが、これもやはり「売れること」を第一においたからかクセが全くありません。トップのフルーツがメンズにしてはフルーティーだったので、日本人には良いのかな、と思ったのですが、実際に愛用しているという話をなかなか聞かないとなると、やはりペアで楽しむひと夏の香りということなのです。真夏にも重くならないすっきりとしたマリンウッディとなって落ち着きます。


■Magnetism for Men (2004年)

「惹き付ける」ことをテーマに作られたペアフレグランスです。(レディースを先行発売でした)発売後2年ほどで姿を消してしまいましたが、一応廃番ではないようですよ。ボトルは黒曜石をイメージして作られたそうです。

トップ:ペルーペッパー、サフラン
ミドル:シダーウッド、サンダルウッド、レザー
ラスト:トルーバルサム、アンバー、ムスク、バニラ

調香を担当したのはMichel Almairacで結構セクシーさを全面に打ち出したというのが理解出来ます。メンズのわりにはトップからフルーティーで、タバコやレザーの渋さはなく、軽いバルサムノートにウッディが重なっています。このウッディはバナナリパブリックのブラックウォルナットを軽くして使いやすくした感じがします。香りは決して悪くはないですし、オーソドックスさも持っていますので広く受け入れられる香りだと思います。ただ、調香を見ているよりも特徴が少なく、クセも少ないためにこれでなくてはなせない、という愛着感はあまり感じられないのかもしれません。一過性の香りになってしまったのもそういう理由だったのかもしれませんね。


■Escada Pour homme (1994年)

エスカーダの中では結構ターゲットを高く設定していた頃のメンズのシグネイチャーセント。

トップ:ベルガモット、オレンジ、オールスパイス、ラベンダー、レモン、コニャック
ミドル:カーネーション、シナモン、ベイリーフ、ゼラニウム、ナツメグ、キャラウェイ、ジュニパー、カルダモン
ベース:パチョリ、サンダルウッド、バニラ、トンカビーン、ムスク

香りは比較的オーソドックスなメンズ香なのですが、少しフレッシュなフゼアオリエンタルという印象です。トップではジュニパーとスパイスをバニラと共に感じました。温かみのあるスーツに合いそうな香りで、少し懐かしさを感じる香りですね。最近はこういう典型的なメンズ香のものが少なくなったのと、ライトなものが増えてきたことで流通量が減っているように思います。レザーようにテーマを絞った渋いものはありますが、アパレル系は売れ筋を狙うのが常ですから。そういう意味では流行をあまり考えずにオーソドックスなものをつくり、細いけど長く流通させているということがシグネイチャーフレグランスの位置づけにぴったりだと思います。この香りが似合う方は40代〜、という感じがしますが似合うととてもセクシーだと思います。


■Ocean Blue (1995年)

ブルーロマンスとオーシャンブルーというダブルネームで発売された香り。シリーズ3作目の香りでした。ガクトが好きな香りとして大ヒットをしたのですが、実はブルーのボトルということでケヴィバの間違いだったことが判明。オークションで高値取引をされた方も多いのではないでしょうか。

トップ:ヴィクトリアンパイナップル、カフィアライム、ココナッツシャーベット、グースベリー
ミドル:バナナフラワー、ヴィクトリアアップル、シュガーキャンディー、ココナッツシャーベット
ベース:サンダルウッド、ドライアンバークリスタル

香りは時代を反映していたようなフレッシュフルーティーフローラルで、マリンノートに少しグリーン系のフローラルがすっきりと香ります。ココッナツはほとんどわからないのですがアップルやパイナップルはわかります。フルーティーさの方がフローラルより強いのですが、マリンノートも同時に強く出ているのでベタベタしたフルーツではなくてやはり海辺で飲むカクテルのような雰囲気の香りになっています。

 

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