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Sampleレヴュー (Prive Collection)

ラグジュアリーを極めるというコレクションで、一番高いライン。50、100mlの EdPが419、695ユーロ(Sahraaは445、785ユーロ)で発売に。HeritageとAMber Intenseは50mlがなく100mlのみです。

 

■Parisian (2016年) *Parisian Oud改題

香水と言えばまずはパリ。その本拠地とも言える街へのオマージュ。

トップ:ピンクペッパー、カルダモン、グレープフルーツ、アーモンド
ミドル:ローズ、ゼラニウム、ジャスミン、ヴィンテージウード、レザー
ベース:フランキンセンス、モス、シスタス、サンダルウッド、パチョリ、ムスク、アンバー

少しユズのようなビターシトラスが高濃度でトロリと溶けてスタートです。かなり高濃度なのかフレッシュな立ち上がりがなく、とてもロースタート。ビターなシトラスがやがて少しくすんだウッディノートに溶けていくのですが、オリエンタル過ぎず、フローラルノートが強すぎることなく、どれ1つとして明確にならないまま微かにシプレを感じるラストに引き継がれていきます。ミドルまで何1つ明確な香りはなく、華やかなだけではないパリを表現したような香ですが、フランキンセンスが肌に残るところが秀逸です。パリと言えばノートルダム寺院ですからね。(02/07/2024)


■Heritage (2016年)

オートクチュールが旋風を巻き起こした古き良き時代の遺産。

トップ:ベルガモット、アルデヒド
ミドル:フローラルノート、ジャスミン、アイリス、フランキンセンス
ベース:ウッディノート、シダーウッド、サンダルウッド、バニラ、ヴィンテージウード

ウードにアルデヒドだなんて。しかもジャスミンにウッディノートならばNo.5にウードを入れたようなニュアンスなのかと想像していたら、No.5のニュアンスは確かにあるものの、コピーのようなNo.5ではなく、シトラスノートが弱めでジャスミンも強くはありません。もう少し合成香料のフレッシュなフローラルノートに置き換えた感じの香りで、ウードは感じられないまま終わりました。でも、遺産というタイトルにはこうした調子の香りがピッタリなのでは? 誰がどのように作っても良い香りになるコンビネーションです。(02/07/2024)


■Amber Intense (2016年)

アンバーという香りを最高級のエッセンスで作り出したとしたら・・・という香り。

トップ:ベルガモット、タンジェリン、オレンジ、ブラックペッパー、シナモン、クミン、サフラン
ミドル:ネロリ、ローズ、ジャスミン、ブラックカラント、パチョリ、スティラックス、シスタス
ベース:ベンゾイン、ぺルーバルサム、ムスク、ヴィンテージウード

4つの香りの中では一番オリエンタルという言葉が似合う、インパクトのある香り。典型的なアンバーノートではなく、たっぷりのシトラスとスパイスで始まり、少しフローラルノートをはらんだオリエンタルへと切り替わっていきます。シトラスアンバーというかポマンダーの天然香料多めなバージョンにフローラルノートを足したニュアンスで、微かにアニマリックなトーンが感じられます。それでも全体としては重くないバランスです。(01/07/2024)


■Sahraa (2013年)

サーラはアラビアの砂漠。大地を、手つかずの荒野を疾走する風。

トップ:グレープフルーツ
ミドル:ローズabs、ゼラニウム、ジャスミン、パチョリ
ベース:ブラックペッパー、サンダルウッド、サフラン、バニラ、アンバー、ヴィンテージウード

4種の中では一番ウード感のある少しレザー調のウッディオリエンタルで、ローズやゼラニウムがスパイスようにアクセントを添えて広がります。4つの中では一番力強さを感じる香りで、全体のバランスがベースノートの方にあり、いち早くウード感のあるラストに引き継がれていきます。バルサム調のセクシーなウードですので、一番高価なのも頷けます。(01/07/2024)

 

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