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Sampleレヴュー

■A L'Heure Miroir 11H11 (2022年)

11時はミモザ。11時11分は数秘術のThe angel number (守護天使)と呼ばれ、直観、夢、精神の導きを示すマスターナンバーです。だから、守護天使の導きと力を得る鏡の時間。

 

 

ミモザ、ヘリオトロープ、サンダルウッド

4種の中で一番好感触だった香り。暖かくなり始めた3月上旬に心が求めていた香りはやはりミモザだったのでしょう。ヘリオトロープの杏仁系の甘さをもった無邪気なミモザで、キュウリっぽいグリーンなミモザではなく、アニス調のフローラルとしてまとめられたアコードです。生花そのもののタッチではないけれど、陽射しで温められて香りを広げていくミモザのイメージにはピッタリなのではないでしょうか。(10/05/2024)


■A la Brune (2022年)

9時はリリー。タイトルは夕暮れ時で、クラクラするリリーのパワフルな香りをセクシーに表現。

 

 

マンダリン、ホワイトフローラル、ムスク

シトラスが弾けて始まる柔らかなフローラルムスク。カサブランカのような肉感的なクローヴ香のリリーではなく、もっと一般的にホワイトフローラルだと感じられるスズランやジャスミン主体のホワイトフローラルアコードを軸にして組み立てられた、とてもシンプルなホワイトフローラルです。ベースの甘さはほとんどなく、清潔感を保ったまま薄れていきます。潔いほどシンプルなあっさり系フレッシュフローラル。(10/05/2024)


■Au Crepuscule de Morphee (2022年)

10時はアイリス。黄昏時をイメージした香りなので、10時ではなく22時ということですね。フランスの夏場は22時頃が日没です。

 

 

ヴァイオレットキャンディー、アイリス、サンダルウッド

控えめに言って大好き。これも潔いまでのアイリス信仰に満ちた香りで、ヴァイオレットキャンディーよりもアイリスがスパークしてスタート。その後にグラースらしいヴァイオレットシュガーの少し甘めなヴァイオレットが香ったかと思うと、ミルクたっぷりのサンダルウッドへと引き継がれていきます。とにかくトップのアイリスっぷりが心地良く、それだけでシトラス系のフレッシュフレグランスのようにリタッチしてしまうほど。その爽快感の後にミルキーなサンダルウッドが待ち構えているところも楽しいのです。(09/05/2024)


■En un Tour de Cadran (2022年)

12時はゼラニウム。プライベートクラブで過ごす時間を男性的なフゼアでまとめたもので、タイトルは文字盤を回すということ。12時ですから一周ですよね。

 

 

フェンネル、トンカビーン、タバコ

ある意味とても古典的な香りですが、アロマティックなフゼアというよりもセミオリエンタルなフゼアで、ベンゾイン、バニラやタバコが微かなレザーを伴って広がります。もう少しタバコがスモーキーだったり、力強かったりしても良いのかな、とは思いますが、最終的にユニセックスにまとめるとなると、女性でも気兼ねなく使えるオリエンタルに落とした、という印象を受けます。特にミドル以降はクマリンが強まり、優し気なオリエンタルとなって落ち着きます。(09/05/2024)

 

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