マスターパフューマーのLucien FerreroがKaonというディストリビューターにより自身のブランドLucien Ferrero Maitre Parfumeurをスタート。60-70年代にグラースの香料会社でご活躍されていた方で、今はセミリタイアだそうですが、Lubinを立て直す際、Thomas Fontaineと共に調香したのがこの方です。何故なら、昔のLubinでL de Lubinの調香をしていたから。Jean-Claude Ellena氏と同じ会社Expressions Parfumeesにいたのです。また、Givaudanにいた頃は新しい香料の開発や教育もしており、若かりし日のBertrand Duchaufour氏も仕事を一緒にされていたそう。

彼自身はとてもシャイな方で、ブランド側から調香師を明かされずに仕事をしていたことに慣れており、裏方としての仕事を好んでいるため、ブランドを立ち上げることに反対されたそうですが、Kaonが表に立つということでスタートしたのです。最初は3つの愛の香りでのデビューとなりました。100mlのEdPが148ユーロで発売に。3種のセットは各10ml×3で78ユーロで発売に。ただ、オフィシャルサイトはヨーロッパのみの対応となっていますので、個別に問い合わせるか、販売店が増えるのを待つしかないようです。まだスタートしたばかりなのですから。(21/06/2019)