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E03 Royal Antique / E03 ロイヤルアンティーク


<香 調> スパイシーフロリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> Extrait de Parfum

トップ
マンダリン、ラベンダー、コリアンダー、イランイラン、ジャスミン、サンダルウッド、スパイス、アンバー、ベンゾイン、バニラ、アンブレット、ムスク
ミドル
ラスト



2024年発売の最初の5本の香りの中の1つ。最初の1本に選んだのはこの香りでした。どうしてこのラズベリーレッドのボトルにしたのか、まだ理由をお聞きしていないのですが、この香りが一番このボトルの色に合っているように思います。それは、香りがシナモンを効かせたスパイシーフロリエンタルだから。

 

 

オリエンタルな甘さに包まれたシトラスノートがシトラスアンバーではなくどこかフルーティーに感じられるトップに、たっぷりのシナモンが重なってスタートです。シナモンの精油自体は肌へのアレルゲン規制が強い成分だし、樹脂香もシナモン調の成分が含まれており、成分によっては強い規制を受けます。だから、大量投入というわけにはいかないのですが、強い印象を残す程度には配されており、フルーティーなオリエンタルシナモンというトップノートを抜けると、シナモンの余韻を引きずったフロリエンタルへと変化していきます。イランイランやジャスミンは感じられるものの、主役となるほどの量ではなく、ラベンダーはほとんど感じられません。

奇しくも、頂いたグリーンレモンを使ってシナモン、クローヴ、カルダモンを入れたスパイシーなグリーンレモンマーマーレードを作ったばかり。翌日にはそのマーマレードを使ったアップル、ペア(洋ナシ)コンフィチュールも作ったりして、シナモンの効いたフルーティーノートを嗅覚と味覚で楽しんでいたところなので、この香りの中のフルーティーなシナモンの部分がリアルに感じられるのです。シナモンを強く感じるフレグランスはアレルゲンというリスクもあることから、あまり商品数としては多くはなく、Serge LutensのRousseやDiptyqueのEau Lenteなどが挙げられるのですが、その中では一番甘くオリエンタルに調和しています。

 

 

香りからイメージされたアンティークな部屋は、彼の暮らすフィレンツェのPalazzo Capponiでした。Filippo Sorcinelliがbut_not_todayをリリースした際のイベントで訪れたのですが、壁紙の色がボトルにつながり、記憶が呼び起こされたのでした。

ボトルはコロンと丸く、50mlはとても小さく感じられます。ただ、キャップも含めてずしりと重く、安定感すら案じられるほど。キャップの上部にはロゴが刻まれており、シンプルながら美しいスタイルに。ボトル自体はArquisteとおそらく同じですが、彼らは今100mlのみで、50mlはありません。ボックスもしっかりとしたつくりで、中でボトルが動くこともなく、しっかりと収まるスタイルですので、簡易的な梱包でも破損することなく届いたのでした。

(30/10/2024)

 

 


 

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