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Iris Shot / イリス・ショット


<香 調> パウダリーウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> Extrait de Parfum

トップ
カルダモン、アイリスアルデヒド、ピンクペッパー、ブラックカラントバッドabs
ミドル
アイリスコンクリート、アーモンドアコード、キャロットシード
ラスト
ベチバー、アンブロキサン、ヴァージニアンシダーウッド



2019年発売のアイリス、ヴァイオレット、ローズの3種の香りのうちの1つ。3月に展示会で公開された後、秋になっての発売となりました。

 


(c) Roberto Greco

 

Roberto Grecoによる花の写真3枚に対し、調香を担当したのはDominique Ropionでした。Roberto Grecoの写真は今回とてもシンプルですが、その分の花の色や形、開きかけの美しさ、そこから広がる生命力など、背景色との兼ね合いなど、想像を押し広げる一枚に。

 

 

展示会で香った際は、甘さの強いグルマン系なアイリスに感じられたのですが、肌に乗せて驚きました。確かに甘さは強めに出てきますが、それよりもアイリスがとても美しく始まるのです。アイリスのパウダリーさが空中に粉を撒いたからのように鮮やかに広がり、やがてはゆっくりと消えていく。何とも言えない美しいアイリスに続くのは、記憶にあったグルマンなアイリスでした。少しナッツ調のアイリスが滑らかに肌の上で広がっていく。キャロットシードの土っぽいトーンは強くはなく、ベースのアンブロキサンもそれと分かるほど強くはありません。ウッディノートはアイリスを支える土台としておが屑香を放ちながら、最後はスイート(グルマン)ウッディとなって消えていくのです。

トップに配されたピンクペッパーやカルダモンは何度か肌に乗せているうちに感じられるようになったトップのアクセントで、最初はアイリスの方が印象的で感じられませんでした。ブラックカラントはミドル以降に強く感じられるようになるという不思議な感覚で、アイリスをセクシーに仕立てています。濃度は20%ですが緩急のある調香で、香りの移り変わりをしっかりと楽しめるアイリスとなっています。

(20/05/2024)

 

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