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Sampleレビュー

 

 

■Himera (2024年)

Himeraとはパレルモ近くにある古代ギリシアの都市。ザンクル時代のカルキディア人のよって建設されたそうで、ギリシア騎士団が敵の援軍の振りをして敵軍に潜入して船に火を放ったというヒメラの戦いの街。

トップ:サフラン
ミドル:ジャスミン、シダーウッド
ベース:ウッディノート、アニマルムスク、アンバーグリス

本当にノンシトラスなトップノートのようで、通常あるはずのトップノートがとても薄く感じられ、エアリーだったのか? と思うほど。サフランもジャスミンも強くはなく、これは基本的にムスクを軸とした仄かな香り。少しアクアティックなオゾン系が隠れていますが、全体の印象はとても薄く、記憶に全く残らないだろう静かなウッディムスクとなって消えていきます。肌に残るウッディムスクは清潔感を感じますので、仄かなリネン系のウッディムスクを少し男性的に仕立てました、という感じでしょうか。ただ、最後の最後はアンバーグリスが強く残りますので、苦手な方は要注意です。(06/08/2025)


■Megara (2024年)

Megara Ibleaと呼ばれる古代ギリシア時代のシチリア最大のコロニーがタイトルに。CataniaとSiracusaの中間地点に遺跡が残っています。保護と再生の象徴であるMegaraの母なる女神Ibleaをテーマとした香り。

トップ:ヴァイオレット、カルダモン
ミドル:パピルス、アンバー、アイリス
ベース:シダーウッド、サンダルウッド、レザー

ヴァイオレットにカルダモンなんて、新鮮な組み合わせだと思ったら、ヴァイオレットというよりもフルーツ系のトップ。そう、ベリー系の香りはヴァイオレットで作るから。そのヴァイオレット調のフルーツノートがカルダモンを従え、次第にフルーツはアイリスへと切り替わっていきます。カルダモンアイリスがドライではなくスイートウッディムスクに包まれて広がっていくのが心地良く、これは好きな人が多いかもね、という少し個性的なアイリスウッディ。(06/08/2025)

 

 

■Naoi (2024年)

ギリシア語で神殿を意味するタイトルに。シチリアで一番大きな神殿と言われる古代ギリシア植民地時代のSelinunte神殿をテーマとした香り。メドゥーサの斬首が描かれた彫刻が有名です。

 

 

トップ:サフラン、ストロベリー、ピーチ、ブルーベリー、ココナッツ
ミドル:ローズ、ヘリオトロープ、ジャスミン
ベース:パチョリ、ムスク、ウード、バニラ

調香からするととてもフェミニンなフルーティーフロリエンタルですが、実際は違うのだろうと試してみると、トップからベリー系のフルーツがカラフルに飛び出しました。あまりメンズの要素はなく、ユニセックスとも言いづらい少しトロピカルなフルーティーフローラル。だがしかし、後半になるとパチョリが突然存在感を強め、オリエンタルウッディレザーに歪んでいくのです。これはもしや振り向いたら男性だったとか、明け方に見たら髭が生えていたとか、そういうニュアンスを香りが表現しているのかと思ってしまったほど、鮮やかに変化していく香り。少しレザー感がある点がセクシーです。(05/08/2025)


■Tau (2024年)

Taorminaの語源となったTauromenionがタイトルに。タウロ山の中腹にある風光明媚な街です。

トップ:サフラン、ナツメグ、ラベンダー
ミドル:ウード
ベース:パチョリ、ムスク

微かにマリンやオゾン系のニュアンスを含んだ、ハニーアンバーウードにサフランとラベンダーが重なる、オリエンタルウッディ。良くあるマリンノートではなく、アロマティックの延長にあるようなシーソルト系のトーンで、ウードがそれほど力強くはなく、アンバーウッディを軸として広がります。ラベンダーをアクセントとしたウードも多くはないし、系統としては少し珍しいかもしれないけれど、少しメタリックにも感じられるアンバーグリスがグイグイ残るラストノートは、誰もが好むスタイルではないかと思います。欲を言えばもう少しTaorminaらしい香りがあったら良かったのにな。(05/08/2025)


■Zankle (2024年)

Messinaの古代の呼び名がタイトルに。シチリア人の祖と言われるシクリ人の言葉で鎌を意味するZanclonに由来しているそう。伝説によると、イオニア海とティレニア海の間に鎌を投げつけ、船乗りたちを守る避難所を作ったのがローマ神話に登場するSaturno(サルトゥヌス)なのだそう。

トップ:ベルガモット、ブラックペッパー
ミドル:ラベンダー、ピンクペッパー、ベチバー、ゼラニウム
ベース:パチョリ、アンブロキサン、シダーウッド

神々しいタイトルながら、5つの中ではユニセックスとされていますが、香りは完全にメンズです。今となってはどこなく懐かしさすら感じるファッションフレグランスの王道だったアロマティックフゼアで、ラベンダーとゼラニウムを軸にパチョリとクマリンがフゼアを形成しています。ペッパー類よりもアロマティックなフレッシュノートの方が際立ち、でもそれは一時代を築いたDihydromyrcenolのようなフレッシュノートではなく、もっとアロマティックで少しローズ調。ゼラニウム系のフレッシュアロマティックをたっぷりと使用して全体を軽やかにまとめたアロマティックフゼアという印象です。イタリアだし床屋ですからね。古き良きフゼアというのは決して悪くはありません。(04/08/2025)

 

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