*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Irisistible / イリシスティブル


<香 調> オリエンタルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 15ml
<濃 度> EDP

トップ
アイリス、ジャスミンアブソリュート、ローズアブソリュート、レモン、チュベローズ、カッシア、サンダルウッド
ミドル
ラスト



 

3年かかったというアイリスをテーマとした香り。虹色を香料で表現したそうです。Irresistible(抗えない)アイリスという意味のタイトルなのでしょう。

 

 

これはリッチだ。これは高くても仕方ないよね、と納得のアイリスです。プッシュした瞬間からどれだけアイリスバターを入れたのかと驚くほどトロリとしたアイリスがウッディに香り、スタートしました。スリランカ産のシナモン種であるカッシアを微かなアクセントに、サンダルウッドと共に合わせ、微かなフローラル感でアイリスを盛り立てています。トップこそ微かにレモンがありましたが、瞬間で消えてムスクのようなオイリーさをもったアイリスが肌に残り、そのラストノートの残り香の中に、ジャスミンアブソリュートの欠片があったり、サンダルウッドがあったり、いろいろな発見も楽しめます。アイリスだけでなくジンジャーやコスタスなど、もともと土の下から得られた香りは少なからずウッディノートを有しているものですが、この香りは土っぽく濃厚で、身体に作用しそうなほどエネルギーに満ちています。価格もリッチだから仕方のない200ユーロで発売に。

(05/12/2018)

 

 

2019年春、展示会で彼女にお会いし、イベントなどをご一緒した際に15mlのものを頂きました。そして、帰国してみたら、美しくIris Pallidaが開花したのでした。 なかなか花を見ることのない香料用の品種ですが、栽培は比較的容易なようです。アイリスは虹の女神とも言われるほど花色が多く、カラフルでミステリアスや華やかなものが多い中、シンプルなこのカラーは、園芸種としては少し物足りないのかもしれません。天然香料はこの根を乾燥させ、それを数年保存されたものから抽出されます。よって、アイリスの香りは根の香り。花自体はそれほど強い芳香はありません。でも、アイリスは品種によってはスイートピーに似たアクアティックなハニーフローラルの香りをもった強香種もありますので、花をイメージしたものなのか、根の香りなのかで商品の全体像が変わります。

ターニャのIrisistibleは、根から抽出されたアーシーでウッディな部分をそっくりそのまま楽しめる香水なのです。

(13/06/2019)

 


 

<April Aromatics Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜