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Black Walnut / ブラック・ウォルナット


<香 調> オリエンタルウッディ
<仕 様> メンズ
<容 量> 50ml
<濃 度> EDT

トップ
コニャック、タバコリーフ、シダーウッド
ミドル
ラスト



2006年9月30日発売。路面店で発売しています。僕は銀座の路面店で購入したのですが、ウィンドウディスプレーにもきちんと展示がしてあって、写真を撮りたかったくらいです。香水は銀座店はB1にあります。ムエットにタイトルが全て印刷してあるので、どの香りかわからなくなることもありません。この香りと同時に、レディースが3つ、メンズが2つ発売となりました。

 



「Alabaster」→フローラルメインの優しい香りで、ロータスフラワー、ワイルドローズ、ドライアンバー
「Jade」→可愛らしいフルーティーフローラルで、トロピカルグレナデ、コットンフラワー、カシミアウッド
「Rosewood」→一番甘さのある可愛らしいフルーティーアンバリーな香りで、ベルガモットシャンパン、ホワイトティーリーブス、ホワイトアンバー

メンズは
「Slate」→いわゆるメンズのすっきりフレッシュ系で、フローズンシトラスウォーター、シルバーセージ、ジンジャー
「Black Walnut」→深みのあるウッディ系で、コニャック、タバコリーブス、シダーウッド

 



レディースのボトルはそれぞれ「Alabaster」がティアドロップ、「Jade」はどんぐり、「Rosewood」は小石の形だと表現されてます。一方メンズはと言うとアンティークなインク壜だと・・・。まさにそのインク瓶のようなこのボトル、パッケージもボトルも重厚で、がっしりと高級感が出ています。WとMとクラシックはこの発売に伴って廃番となってしまいますが、僕はこちらの新作のイメージの方が好きだなぁ。調香師は香りによってバラバラなのですが、Black WalnutはHarry FremontというFirmenich社の調香師による調香です。

Black Walnut(黒い胡桃)というタイトルの通りに渋いメンズの香りで、ウッディが強めで、キーノートにある通りですね。コニャックはいまいちピンと来ないのですが、この渋さはコニャックだといわれると薬草系の香りがするなぁ、と感じます。温かみのある渋いウッディ系なのですが、年齢的に高くなりすぎず、20代後半からでもとてもフィットする香りで、スーツだけでなくカジュアルでも使えそうなマルチな香りだと思います。落ち着きのある男らしい香りで、使い勝手が良さそうなので、バナリパが好きな方は嬉しいでしょうね。

(02/05/2007)

 

久しぶりに手にしてみたところ、スプレー部分が外れ、不良となって漏れていました。クリーニングのついでに再レヴューです。コニャックやラムなどお酒の匂いというのは少し特徴のあるフルーティーさを有したものが多いのですが、こちらはそれが本当に微かに漂うだけで、コニャックらしさはほとんど感じられないはずです。ベースとなっているのはタバコ系のウッディノートで、アンバーウッディノートやオリエンタルなベースにタバコが重なってセクシーに香るのです。そこにナチュラルさはなく、合成香料でなくては出せない雰囲気であり、香水らしいテイストです。

発売された翌年にFIFI賞を受賞した香りということもあり、一時はヒットした記憶もあるのですが、月日と共に廃れていくのがヒット作の定め。タバコ系でありながら渋くなりすぎないよう軽くなっていますし、EdTという濃度も今となっては初心者に優しかった気がします。フゼアの全盛期を経てたどり着いた、メンズフレグランスの新しい形を提唱していたのかもしれません。この香りが発売された時にはメンズとレディースが分かれていましたが、この数年後にはユニセックスフレグランスが主流となりましたから。でも、メンズらしいメンズ香も良いものですよね。

(13/10/2020)

 

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