2013年、レッド&ブラックのスポーツタイプと同時に発売されたメンズのEdTです。何だかとてもやんちゃなイメージだなぁ、と思っていたら、Bikerはバイクのことだったんですね。数年後、シルバー部分のないブラックボトルと、ブラック部分のないレッドボトルのスポーツが発売されました。このシルバー部分があるものは初期のタイプということに。

香りは、どこか懐かしさを感じるスパイシーアロマティックで始まります。結構スパイシーなカルダモンがたっぷりのシトラスと共に弾け、それらを合成香料のフレッシュノートが軽やかに運んでいきます。アロマティック系のフレッシュノートがたっぷりあるようで、精油感は強くなく、ファッションフレグランスのメンズにありがちなタイプの香りです。中にはオゾン系やマリン系の香りも含まれていますが、それらはカテゴリになるほどマリンでもオゾンでもなく、フレッシュアロマティックという中のアクセントにとどまり、明るいまま消えていきます。ベースノートは強くないんだよね、と思っていたら、後半は明るいながらもウッディムスクが肌に残りましたので、最後までEdTらしい軽さで使えるメンズフレグランスです。香水を使い始めた若い頃はこうした香りから始まったという人が多そうな香り。

(09/09/2019)