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Sampleレヴュー

■Eau Parfumee au The Noir (2015年)

ブルーに続くのはブラック。ブルガリってブラックカラーが好きですよね。テーマはチャイニーズブラックティーで、調香はJacques Cavallierが担当。

 

 

ベルガモット、ローズ、マグノリア、ブラックティーアコード、パチョリ、ウード

トップから気になったのはブラックティーというよりもレザーの香りでした。通常ブラックティーは紅茶を意味しますが、中国の場合は別みたいで、スモーキーなお茶なんですよね。ラプサンスーチョンティーみたいな。あのイメージにはぴったりで、やはりどこかブルガリブラックのニュアンスを感じるものとなっています。スモーキーなレザーだけど、ベースにあるのはやはりイオノンベータの少しフルーティーなウッディノートで、ユニセックスな香りに傾けていることがわかります。ムスクはブルーほど強くはありませんが、柔らかなラストノートが好印象。(04/09/2015)


■Eau Parfumee au The Bleu (2015年)

久々にオパフメシリーズに新作が登場したと思ったら、続いてブラックティーのノワールも発売となり、2作連続リリースとなりました。こちらは何のお茶かというとウーロン茶。

 

 

ブルーティー、ラベンダー、アイリス

全ては謎に包まれたブルーティーにあるわけですが、ラベンダーはトップの微かなアクセントで消えていきます。その後はアイリスムスクを軸に、合成香料名でしか説明の出来ない香りが広がります。中身はグリーンティーにも使用されるイオノンベータで、かなり軽やかなフレッシュノートと共にブルーティーアコードを形成しています。ウーロン茶ではありませんが、イオノンベータの微かな苦みをそう感じ取る人もいるのかもしれませんね。かなりムスクが強く入っていますが、基本的にフレッシュなランドリー系のムスクですので、コロン感覚で使えるライトな仕上がりです。ビギナーさんにとってもぴったりなのではないでしょうか。(03/09/2015)


■Mon Jasmin Noir (2011年)

Jasmin Noirのニューバージョンとして発売された香りで、更にこの後ブラックボトルバージョンのJasmin Noir L'Essence発売なりました。既成品に少しだけ手を加えて新製品とする手法はファッションフレグランスの定番となりましたね。開発費もかからなくて楽ですし。調香はOlivier PolgeとSophie Labbe。

スズラン、サンバックジャスミン、ムスキーヌガー、ウッディノート

調香が4種しか公開されていないのは、それだけ説明しづらい合成香料が多用されているということ。スズラン系のすっきりとした香料の上にHedionやBenzyl acetate等をどかっと加えたフローラルが香ります。でも、それを覆うようにアンバーノートが出ており、すっきりとしたフローラルを少しフロリエンタルに変えているのです。オリジナルのJasmin Noirの焼き直しという感が否めませんが、フローラルがJasmin Noirよりもすっきりとしています。ジャスミン云々というよりも、軽い軽いアンバーノートがお好きな方の方が合うのかもしれません。こういった商品はすぐに廃番となりますので、ご注意を。(14/12/2011)


■Omnia Green Jade (2009年)

2月に世界発売となったオムニアのアメジストに続くジュエリーなタイトルで翡翠。もうシリーズ4作目なんですね。やはりターゲットは若い世代で英語で言うyoungな世代です。(今までの香りの中でも1番若い世代にアプローチするそうですから)10代でしょう。調香はAlberto Morillasが担当。

トップ:グリーンマンダリン、スプリングウォーター
ミドル:ホワイトピオニー、ペアブロッサム、ジャスミン
ベース:ピスタチオ、ホワイトウッド、ムスク

香りはいわゆるフレッシュフルーティーフローラルで、フルーツが少ないために一昔前のジバンシイやアパレル系に多く見られていた典型的なフレッシュノートです。最近でもいろいろなブランドがこうした香りを発売しているのかもしれませんが、少しオリエンタル寄りな流行が見られる近年からすると逆戻りしてさっぱりとした香りを出してきたという印象を受けました。しばらくするとフルーツは完全に抜けて柔らかなフローラルムスクが広がるのですが、このホワイストムスクにフローラルが重なるという姿が資生堂の地域香水っぽい感じです。資生堂の方が生花のテーマがはっきりとしている分個性がありますが。10分ほどでラストノートになるのですが、ホワイトムスクが強く残るのでとってもビギナーに優しい、それこそ高校生から大学生の皆さんには良さそうです。でも付けすぎるとケミカルなアクアノートが強く出ますので要注意ですよ。この発売を以って元祖のオムニアは国内での取り扱い終了となったそうです。(06/03/2009)


■Eau Parfumee au The Vert (1993年)

グリーンティーをメインとしたオ・パフメシリーズ最初の香り。

トップ:イタリアンベルガモット、チュニジアンビターオレンジ、スパニッシュオレンジブロッサム、セイロンカルダモン、ジャマイカンペッパー、ロシアンコリアンダー
ミドル:ブルガリアンローズ、エジプトジャスミン
ベース:グリーンティー、スモークドウッド

香りの核となっているのはベルガモット、グリーンティー、そしてペッパー。付けた瞬間から広がるシトラスグリーンティーの香り。アーデンのものと比較すると香りはしっかりとしていますが、ビターオレンジの苦味が劣化臭にも感じてしまいます。この苦味がお好きな方と苦手な方がいらっしゃるのではないでしょうか。グリーンティー系の走りの香りではありますが、グリーンティーらしいキリリとしたグリーンはあまり感じません。


■Eau Parfumee au the blanc (2003年)

トップ:アルテミシア
ミドル:ホワイトティー、ホワイトペッパー、アンブレットシード
ベース:ムスク、アンバーグリス

核となっているのは、ホワイトティー、アルテミシア、そしてムスク。中国の白茶をメインとした安らぎの香り。グリーンティーに比べるとこちらは比較的しっかりとホワイトティーらしさが出ています。全体的にすこしぼんやりとしたヴェールのような香りです。ずーっと香っているとグリーンティーに近づいてくるのが不思議なのですが・・・。


■Eau Parfumee au The Rouge (2005年)

トップ:ピンクペッパー、オレンジ、ベルガモット
ミドル:南アフリカ産ルイボスティー、雲南省産レッドティー、フィグ(果肉)
ベース:ウォルナッツ、ムスク

最初の印象はジャワティーでした。甘みが少ないキリリとしたお茶系の香りで、これだったらユニセックスで使用できる香りですね。少しスパイスが他のものよりも多いために、使いづらいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。わりとドライなティーですので、是非男性にお使いいただきたい香りです。


■Bvlgari BLV Notte (2004年)

トップ:ガランガ、ウォッカ、
ミドル:アイリス、タバコフラワー
ベース:ダークチョコレート

ガランガというのはジンジャーの1種です。ブルーシリーズはジンジャーを効かせたものが多いので、その流れを少し変えてここで表現しているのでしょうね。ベースのダークチョコレートとアイリスがわずかなマリンノートと共に香るのですが、こちらも少し劣化なのかどうかわからない苦味を感じます。オリエンタルで秋冬向きですが、これでないと ! ! という強い主張というか、特徴はなかなか見当たりません・・・。劣化するとトップに苦味が出てきますので要注意です。


■Omnia (2003年)

無限を意味するインフィニティマークを模したボトル。

トップ:マンダリン、サフラン、ジンジャー、カルダモン、ブラックペッパー
ミドル:マサラティー、クローヴ、シナモン、ナツメグ、ロータスフラワー
ベース:ホワイトチョコレート、インディアンウッド、サンダルウッド

マサラティーとチョコレートをスパイスとしたオリエンタルな香り。結構スパイスが強く出ているので、好みは分かれるところですが、わりとライトで使いやすい香りが多いブランドですから、これくらいのオリエンタルな香りがあったも良いと思います。ウッディがどんどん出てきて、オリエンタルというよりもスパイシーウッディに近くなるので、ユニセックスで使える香りです。


■Omnia Crystalline (2005年)

オムニアの2作目は洋ナシではなくて日本の梨を取り入れた香り。

トップ:バンブー、梨
ミドル:ロータスフラワー
ベース:バルサウッド

元祖のオムニアが個性的だったのに対し、2作目はあっさりさっぱりとしたわりとありがちな香りになってしまいました。ブルガリらしい印象の薄い香りで、初心者向きです。こういった香りが、クセがなくて使いやすいんですよね、最初は。ただ、ロータスフラワーのアクアノートは結構持続しますので、付けすぎに注意です。人によってはアクアノートが苦手な方もいらっしゃいなすからね。


■Omnia Amethyst (2007年)

既存のオムニアに比べて若い世代をターゲットとしていて、20歳〜25歳だそうです。

トップ:グリーンサップ、ピンクグレープフルーツ
ミドル:アイリス、ブルガリアンローズバッド
ベース:ヘリオトロープ、ソーラーウッドアコード

紫ですからアイリスです。アイリスのパウダリーさ、少しクリーミーにさえ感じる薄ら白い感じの香りで、エルメスのイリスよりも若い感じでした。で、ムエットを数日置いておいたら、どんどんそのアイリスっぽさがなくなり、最後に残っていたのは、流行系のシアーフルーティーフローラルだったのです。

そういうことなのか。

流行系の若いターゲットに向けた香りの上に、どっしりとアイリスらしきものを置いて、かぶせていたんですね。ベースとなっている香りは流行系そのものなので、流行のものに慣れていれば「ちょっと違う系」として買う人もいるでしょう。


■Rose Essentielle (2005年)

ローズプレリュード、ブラックベリー、ヴァイオレットリーフ、リヴィング゜ミモザ、サンバックジャスミン、パチョリ、ガイヤックウッド

価格が高めでこれはオードパルファムなんですよね。いいと感じるのだけれど、購入するならこれでなくてもいいかなぁ・・・と思ってしまうのが僕にとってのブルガリなんです。オーソドックスなプールファムの香りがベースにあるようなのですが、どことなく、このローズっぽさって資生堂のバラ園に通じるものがありそうです。バラ園の方がバラが強いですけど。バラがもう少し持続するといいのになぁ。ローズエッセンシャルのローズの香りに、ジャスミンの方のベースがあると結構いい感じになりそうです。


■Bulgari pour Homme (1995年)

トップ:ダージリンティー、ウォーターリリー
ミドル:ブラックペッパー、ガイヤックウッド
ベース:アンバー、ムスク

若者に絶大なる人気を博した香りなのですが、これはとにかくアルコールが強いです。そして、何度香っても印象に残らないんですよね・・・。メンズっぽいスパイスとウォーターリリーの瑞々しさが香りますが、アルコールで最大限薄めたような、リネンウォーターのような感じがしてしまいます。粗悪品が数多く出回っているでしょうから、気をつけたい香りですね。


■Bulgari pour Homme Extreme (1999年)

トップ:ダージリンティー、グレープフルーツ
ミドル:ブラックペッパー、ガイヤックウッド、カルダモン
ベース:アンバー、ムスク、アイリス

エクストリームはプールオムのトップにグレープフルーツを足して、少し濃度を上げた印象でした。確かにトップにグレープフルーツが香りますけど、こんなに苦味もあるのかという印象です。ハーブ系ウッディも香りますね。プールオムよりはシトラスハーブ系として骨格がはっきりしていて使いやすい香りだと思います。初めて使われる方は、プールオムよりもこちらの方が使いやすいんじゃないでしょうか。


■Pour Homme Soir (2006年)

トップ:ダージリンティー、ベルガモット
ミドル:パピルスウッド
ベース:アンバー、ムスク

官能的と銘打った夜をイメージした香りなのですが、プールオムの香りを引きずり、少しウッディを強くした印象です。あまり香りの特徴がないですよね。必ずマリンノートが入っているのもブルガリの特徴で、すっきり感をこれで出しているのですが、夜の香りだったらこのすっきり感をなくしてもっとセクシーな系統にした方が素敵だったのに・・・と思います。メンズらしいメンズの香りなのですが、予想以上にカジュアルですね。日本というよりはアメリカの方が人気がありそうな香り。

 

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