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Sampleレヴュー
CK One (1994年)
CK One summer (2005年)
CK Be (1996年)
Eternity Moment (2004年)
CK In 2U Her (2007年)
CK In 2U Him (2007年)
Sheer Obsession (2002年)
Truth Lush (2002年)
Truth (2000年)
CK one summer 2008
Eternity for men Summer 2008
Eternity for Men (1989年)
Eternity (1988年)
Eternity Rose Blush (2002年)
Eternity Purple Orchid (2003年)
Eternity Love (2004年)

■CK One (1994年)

90年代、一世を風靡したカルヴァンクラインの定番フレグランス。もともとはCalvin Kleinの娘とその友人を観察していて若い世代に向けた性別を超えて楽しめる香りを・・・と作り出されたようです。ユニセックスの走りですよね。世界中でバカ売れした、初心者の定番香。

トップ:ベルガモット、レモン、マンダリン、グリーンノート
ミドル:ジャスミン、スズラン、ローズ、アイリス
ベース:シダーウッド、サンダルウッド、アンバー、オークモス

シトラスアロマティックな典型で、どこでもこの香りがしていた記憶があります。シトラスにホワイトフローラルとウッディが重なるという香りで、すっきりさっぱりしていて、でも軽すぎないというのが受けたのでしょうか。少し皮の苦味をもったシトラスからムスクとウッディの香りになって落ち着くのですが、ラストノートになるのがとても早いです。オークモスはその存在すらあまりわからなくて、トップで一瞬香っただけで終わってしまいます。クセの全くないシトラスウッディですが、僕は結構ムスクを感じます。高校生や大学生でスポーツをしている人にはこれくらいのフレッシュで清潔感のあるものが似合うのかも。


■CK One summer (2005年)

2004年から限定だったりサマーフレグランスだったりと変化球で発売を開始したCk Oneの2005年度版サマーフレグランス。

トップ:タンジェリン、パイナップル、クレープフルーツ
ミドル:フランジパニ、フレッシュノート
ベース:ムスク、ウッディノート、ホットサンド

CK Oneの香りをほとんど引き継いでいないようなトップでスタートしますが、シトラスからムスク調のウッディになるという骨格は同じです。ただ、サマーフレグランスとしてフルーツをドカッと入れているためにトロピカル調のフルーツが瑞々しく香りますね。トップでフルーツがはじけた後はシトラスの皮の苦味を持った印象がそのままCK Oneであることを思い出させてくれます。ボトルは夕陽を思わせるイエローとオレンジのグラデーション。


■CK Be (1996年)

CK Oneの大ヒットを受けてつくられた2つ目の香りで、テーマである「be-yourself」の略のようです。

トップ:ベルガモット、ラベンダー、グリーンノート、ペパーミント
ミドル:ジャスミン、オーキッド、フリージア
ベース:シダーウッド、アンバー、バニラ、ムスク

CK OneよりもクセのあるBeですが、とても使いやすい香りです。一言で言うとハーバル。ミントとラベンダーがトップから香り、スパイスも少しあるようです。香りは次第に甘さのあるウッディになっていって落ち着くのですが、このウッディがちょっとインセンス風な雰囲気をも出しています。ミドルのフローラルがあまりはっきり分からないのですが、多分一つ一つが際立っていないのだと思います。トップとミドルは繋がって重なった感じですね。CK Oneほどのヒットはしませんでしたが、僕は比べるのであればこちらのウッディの方が好きです。


■Eternity Moment (2004年)

定番のエタニティの姉妹版。恋に落ちたその瞬間のその喜び、幸せな気持ちを永遠のものにするというのがコンセプトのようです。

トップ:ライチ、グアヴァ、ザクロ
ミドル:チャイニーズピンクピオニー、パッションフラワー、ウォーターリリー
ベース:ムスク、ローズウッド、ラズベリー、カシミアウッド

香りの説明はそれほど要らないんじゃないかと思うような典型的フルーティーフローラルで、使われている香りもトロピカルで可愛らしいものばかりです。ただ、甘さが際立つものではなくてどちらかというとすっきり目にまとめているところが時代を物語っています。香りはフルーティーさが抜けるとピオニーメインのフローラルになって落ち着くのですが、ベースノートがあまり主張していないので最後まですっきりと使えます。


■CK In 2U Her (2007年)

新しさを打ち出して発売されたペアフレグランスで香りはフレッシュなフロリエンタルで調香は調香はLoc Dong、Carlos Benaim、Bruno Jovanovic、Jean-Marc ChaillanのIFF社チーム。

トップ:ピンクグレープフルーツフィズ、シチリアンベルガモット、レッドカラントリーブス
ミドル:シュガーオーキッドアコード、ホワイトカクタス
ベース:ネオンアンバー、バニラ、レッドシダー

フレッシュなフロリエンタルという言葉がぴったりな香りで、トップではグレープフルーツをメインとしたシトラスががっちりと香ります。その奥に甘さを持ったフローラルがいるのですが、ミドル以降はその香りがどっと前に出てきますので基本は春秋のイメージです。ボトルだけ見ると真夏使用にも思えるのですが。それぼと特徴の大きな香りではなく、さっぱりとした甘さがオールマイティーな使いやすさを感じさせます。初心者の方にも優しい香り。どことなくジルサンダーのスタイルなんかを髣髴させる少しクリーミーな甘さがあります。


■CK In 2U Him (2007年)

ペアフレグランスを同時発売というのは始めてだったようです。香りはフレッシュウッディ。調香は上記と同じくLoc Dong、Carlos Benaim、Bruno Jovanovic、Jean-Marc ChaillanのIFF社チーム。

トップ:ジンフィズ、グレープフルーツリーフ、タンジェリン
ミドル:シソ、カカオビーン、ジャマイカンペッパー
ベース:ホワイトムスク、ホワイトシダー、ベチバー

何故こんなにフルーティーになってしまったのか、とびっくりするトップノートでスタートします。ちょっと夏には辛いフルーツの甘さですね。多分ライムが強く出ているのだと思いますが、しばらくすると甘くないカカオが出てきます。フルーツの甘さとカカオが混じりあい、とっても微妙な香りに。さっぱりなのかオリエンタルなのか、シソも入ってきてさらにわからなくなります。フレッシュウッディというにはフルーツが出すぎていてなかなかウッディを楽しめないのですが、メンズっぽさが随分押さえられているので使い安いとは思います。でも、これはあまりヒットしませんでしたね・・・。


■Sheer Obsession (2002年)

オリジナルのオブセッションのライトバージョン。

トップ:マンダリン、ベルガモット、タジェット
ミドル:ラベンダー、マリーゴールド、カルダモン、コリアンダー
ベース:アンバー、インセンス、ムスク

確かに元祖のものより軽さはありますが、サマーフレグランスというフレッシュさではなくて飽くまでも元祖のライトバージョン。パウダリーな甘さとシトラスが交じり合い、タルカムパウダーにのような香りが続きます。トップのシトラスが一瞬でなくなってしまいますから付けすぎにはご注意を。また、トップのシトラスの劣化も早いようです。ヘリオトロープやオポポナックス系の香りがお好きな方にはぴったりだと思います。あー、パウダリーなアーモンド系とも言えるかも。


■Truth Lush (2002年)

Truthにスズランを加えてフレッシュにした限定版でボトルは薄いピンクでした。スズランを足してサマーフレグランスにしたようなのですが、香りそのものが全く違っていて別物ですね。加えられたのはスズランではなくてケミカルなアクアノートと瓜系のノートに思えます。スズランではないよなぁ。元祖のTruthの甘さをスパッと捨てて全部フレッシュに変えてみたという夏向きのさっぱり香。昔からアクアノートや瓜系が大好きですもんねCKは。


■Truth (2000年)

竹の香りを打ち出したフロリエンタルとのことなのですが、フロリエンタルではなくてグリーン系のフレッシュフローラル。

ラッシュアコード:バンブー、パチョリ、樹液、ベチバー、ウェットウッド、ホワイトピオニー、ホワイトクローバー
センシュアルアコード:アカシアフラワー、バニラ、ムスク、シルクツリーフラワー、ウッディ、ホワイトアンバー

竹と言われれば竹っぽい感じもしますが、基本はホワイトフローラルにグリーンが重なってアンバーを足した印象です。ウッディよりもバニラよりもアンバーの方が強くて、べーすにしっかりといますね。トップからはやはりグリーン系のふんわりと甘い香りがします。クローバーっぽいと言われればその雰囲気もしますが・・・。CKですから万人に好まれやすいクセのない香りが得意です。これもそのような香りの代表作。竹のキリリとした雰囲気ではなく少し物腰の柔らかい印象です。


■ck one summer 2008

暑い陽射しの中、プールサイドで楽しむすっきりとした夏の香り。

トップ:滝のしぶき、スイカ、ヘディオン
ミドル:ウォーターミント、キュウリ、カルダモン
ベース:モス、ブロンドウッド、ムスク

アクアノート、瓜系の香り満載の香りで4月23日発売となったもの。久しぶりにこれだけ強いマリンノート瓜系ノートを試しました。キーンと冷たいクール感はそこまで強くはなくて、グリーンノートが出ているのはキュウリっぽさもあるから。すっきりとした感じがとても初心者向きで使い安いと思うのですが(手にしやすい価格ですし)、パシャパシャと使ってしまうには肌に残りやすくていただけません。ミドル以降にはマリンノートというよりもキュウリの瓜香とほのかなウッディが残るのですが、やはりこういう香りは汗で流れてしまうくらいの暑い日でないと難しいなぁ。


■Eternity for men Summer 2008

アロマティックフゼアな香りでシトラス、ラベンダーにハーブの香り。海風を感じながら過ごす海辺でのひと時ということで、やはりブルーラッシュノートというマリン系な香りが強いようです。調香はIFF社のJean Marc ChaillanとCarlos Benaimが担当。

トップ:ブルーラッシュノート、シトラスシャーベット、ミモザ、キンカン
ミドル:ハーバルノート、ジュニパー、グリーンノート、ラベンダー
ベース:ガイヤックウッド、パチョリ、カルダモン、アンバーリキッド

5月21日全国発売となった香り。CK Oneに比べると幾分大人の香りになってはいるのですが、それでもとてもオーソドックスで新作とは思えない感じです。ラベンダーとジュニパーにハーブのグリーンノートが重なる感じなのでいすが、同時にマリンノートも強く出ています。いつの時代も変わらない夏用のメンズ香という感じですね。こういうマリンノートを香っていると体温が下がってくる気がするのが不思議です。でも、ルームフレグランスにするには辛い香りかも。ラストノートは幾分マリンノートが緩んでウッディが出てきます。


■Eternity for Men (1989年)

レディースの大ヒットを受けてメンズを発売したら、こちらもスマッシュヒットしたというフレッシュフゼアな香り。

トップ:マンダリン、ラベンダー
ミドル:ジャスミン、バジル
ベース:サンダルウッド、ベチバー

ラベンダーが強く香るのですが、バジルも効いていてすっきりとしたメンズですね。これも王道となってしまって、「典型的メンズ香」として以後あっちこっちのブランドで似た系統が作られて行くこととなります。ラベンダーにシトラスグリーンウッディにラベンダーですもんね。とてもカジュアルで、好青年なイメージです。


■Eternity (1988年)

CKの中での1番著名なレディースフレグランスではないでしょうか。

トップ:フリージア、マンダリン、セージ
ミドル:スズラン、ホワイトリリー、ヴァイオレット
ベース:パチョリ、サンダルウッド、ヘリオトロープ

超有名なヒット作ですからあまり語る必要もないのでしょうが、これが発売になる前は、ホワイトフローラルのフレッシュなものがお手頃価格のブランドでは少なかったように思うんです。少しクラシックさがあったりして。日本人にはとても使いやすいフレッシュさを出していて、ヒットしたのも頷けるのですが、この香りはホントに良く遭遇します。ちょっと使う人が多すぎるのが難点です。


■Eternity Rose Blush (2002年)

エタニティの限定版として以降数年発売していくことになります。最初のヒット作は可愛らしいフルーティーノート。

トップ:アプリコット、ペア
ミドル:ローズ、ウォーターリリー、フリージア
ベース:ムスク、サンダルウッド、アンバーノート

発売と共にヒットした香りで1年後には探す人が結構いたような記憶があります。レア物になってしまいましたけれど、レア物人気になっているのはこの香りだけなんです。他はあまりパッとした人気ではないんだよなぁ。とても人気の強かったこの香りは、エタニティのさっぱり感を引きずりつつも、ローズとアプリコット、ペアを組み込んだフルーティーで可愛らしい香り。やはり、手にしやすいブランドであったことと、香りが可愛らしかったことでヒットにつながったわけですね。最初はアプリコットが強くて、次第にペアになっていきます。ローズはそれほど強くはないなぁ。


■Eternity Purple Orchid (2003年)

前年のヒットを受けて発売した香りはパープルです。

トップ:イタリアンマンダリン、ウォーターリリー、グリーンノート
ミドル:パープルバニラオーキッド、パープルプラム、フリージア、ホワイトピーチ、ローズ
ベース:ムスク、サンダルウッド、ヘリオトロープ、トンカビーン

前年のものが可愛らしさを出していたのに対し、これはグリーンノートがすっきりと香るグリーンフローラルのイメージが強くて、パッとした人気はなかった品。このグリーンノートとウォーターリリーの香りは、男性には受けそうではあるのですが。


■Eternity Love (2004年)

パープルで変化を出したら人気がなかったので、翌年には元に戻してフルーティーフローラルを出してきました。

トップ:タンジェリン、マグノリア、スズラン
ミドル:ピンクピオニー、ピンクパッションフラワー、ジャパニーズピンクロータス、ナイトブルーミングジャスミン
ベース:ムスク、インディアンサンダルウッド、ライトウッド

ローズブラッシュほどフルーツは強くなくて、甘さの少しあるフローラルブーケというまとめ方ですね。エタニティのすっきり感はそのまま残っていますから、エタニティ好きには良かったのかなぁ、と。単純にエタニティのフローラルをもっともっと加えた、という印象です。

 

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