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Sampleレビュー

■Burning leaves

焚き火の思い出。子どもの頃、落ち葉を集めて山ょつくり、いとことその山を守って戦争(山を砦として)をして遊んでいたそうです。服も身体も落ち葉にまみれたその後は決まって父とその落ち葉を燃やしていたのだそうで、そんな落ち葉を集めて焚き火をするという思い出の香り。今では暖炉に火をくべた時に思い出が蘇るのだとか。

香りはもうまさにスモーキーで焚き火の時の香りそのままなのです。僕も幼少の頃は庭師が切り落とした樹木を祖父が焚き火にして燃やす姿をよく目にしていましたし、その場も好きで良く覚えています。今でも焚き火の香りは好きですし、懐かしく思い出される香りでもあります。基本的にこの香りは大好きであることに間違いはないのですが、このまま身体に付けるのは躊躇われます。何故なら、焚き火をした後の煤臭い服そのままだからです。焚き火をしている時に洗濯物や布団を干しておくとこういう香りが付いてしまって大変なのですが、そういう香りなのです。まるっきりディメーターと同じで、香りは好きでもちょっと微妙という感じですね。香料も8割バーチタールだと思います。バーチタールにムスクを加えたような香りなんです。「香水」として使うのであればもう少し香りを工夫してレザー調にするとか、ウードに合わせるとかしてくれないと使うのは難しいと感じた香り。これ、ルームスプレーも発売しているのですが、それはどうかと思います・・・。焚き火した時は窓を閉めるのが通常でしたから、敢えて部屋中をその香りにしてしまうなんて考えられません・・・。(05/06/2009)


■Cederwood Tea (2006年)

リミテッドエディションシリーズの1つなのですが、発売2年後にもまだ発売しているということは1度の生産ではなかったということなのかもしれません。

ヒマラヤシダーウッド、モロッコシダーウッド、ブラックインディアンティー、インセンス

このブランドはお茶系の香りをいくつも発売しているので、彼自身がとても好きなんだろうなぁ・・・という印象はありました。ティーローズ、ルシアンキャラバンティー、ラベンダーティーとありますから。この香りは素直にシダーウッドを楽しめる香りで、おが屑のようなシダーウッドの香りに湿布のような香りを少し加えてお茶系としてまとめた感じです。少し酸味もあるのですが、シトラス系のフレッシュなものではありません。シダーウッドだけだともっとドライな香りになるのですが、パインウッドとかも入ってるのかな。ファーバルサムの湿布香というよりも松脂系の湿布香に感じます。香りはトップでシダーウッドらしさが強く出ていますが、ミドル以降は1つにまとまった形で薄れて行きます。ルームフレグランスにしたいくらいのすっきりとしたシダーウッドなのですが、ウォーターパフュームだとダメですよね。シャワーの後、エアコンの涼しい風に当たってクールダウンしながら身体全体で楽しむと素敵かも。夕涼みとか浴衣なんかにも合いそうな香りですよ。


■Clean Sheets

ウォーターパフュームやアブソリュートではなくてアコードのオイルです。(香水を作る時に使う香りの基本となる香り)
彼のイメージするクリーンシーツはこの香りなのだということです。これをいろいろな香水に組み込んでいくわけですね。パッと香った印象では「洗剤」の香りです。少しだけグリーンの香りもしていますが、基本はホワイトムスクですよ。いくつか香料を使用していると思いますが、柔らかさをグリーンノートで少しだけ引き締めたホワイトムスクの香り。クリーンパルファムのツンとしたフレッシュさを柔らかくまとめた感じで、シーツの柔らかさを表現しているのでしようから香りとタイトルはしっかりと一致しています。


■In The Library

イギリスの古本屋で、署名の入った古書を見つけた時に思いついた香り。 革の表紙、擦り切れた布の表紙、インクの匂い、カビたような古い羊皮紙の匂い、古い革張りの椅子に座り、本に囲まれて過ごす午後のひと時。

イギリス書籍、ルシアンレザー、モロッコレザー、クロス、ウッドポリッシュ

香りのイメージやタイトルだけを見るととても興味深くて楽しいのですが、実際の香りとなると微妙なんです。あまり「はっきりしない香り」なんですよ。ほんのり甘く、8割ホワイトムスクなんではなかろうか・・・。カビっぽい香りもレザーすらも全く香らないのはどうして? 香っているのはアブソリュートなんですけど、こんなに微妙な香りなのかなぁ。僕の中ではちょっとイメージとかけ離れすぎた香りです。30分くらいしてから、薄っすらと、本当に薄っすらとした香りをじっくり香っていると、レザーやらオイルっぽい香りが見つかるのですが、こんなに真剣に香りを探さないとわからないようなものではどんなんだか・・・。20分ほどでラストノートになってしまうのですが、上のクリーンシーツとわからないくらいの香りになってしまいます。色で言うとコットンカラーとアイボリーくらいの違いです。

 

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