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Bel Respiro / ベルレスピロ


<香 調> グリーンフローラル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 200ml
<濃 度> EDT

トップ
クラッシュリーブス、ローズマリー、タイム、ローズ、ライラック、ヒヤシンス、グリーンティー、アロマティックグラスノート、ミルラ、レザー
ミドル
ラスト



 

2007年発売の初期ラインの1つ。Bel Respiroとは1920年にパリ郊外のGarchesに購入されたシャネルの邸宅だそうです。当時大好きだった人(富豪のArthur Capel)との恋が終わり、思いを断ち切る意味も含めて購入した邸宅で、Igor Stravinsky(ストラヴィンスキー)を含む若いアーティストたちと過ごした思い出の場所だそうです。春を思い起こさせる葉と茎のグリーンな香りで、インタヴューでSheldrakeは「菜食主義者の香り」とジョークを言っています。

 

 

一言で言うとハーバルグリーンな香り。グリーティーとグリーンリーフの香料が強く香る中にハーブの香りが少しくぐもって香る、という感じですね。グリーンティーは日本の緑茶とか抹茶の香りではなくて飽くまでもグリーンティーの香料の香りです。(青い葉の香り)ラストノートは仄かな甘いウッディノートとレザーを感じさせるサフラン調の香りが肌に残りますので、ヒヤシンスとかライラックがなかったらメンズっぽく感じていたと思います。ヒヤシンスもライラックもそれとわかるほど強くはないのですが、ライラックの中の仄かな甘さは出ています。全体的にアロマにならないようにハーバルっぽさを押さえたハーバルグリーン+フローラルウッディ、と言えそうな香り。香りがとても軽やかですが、グリーンノートが消えてからの変化がポイントで、ベースがとてもしっかりとしていて持続してくれます。

(25/02/2010)

 

 

すでに模倣レシピも組んであり、調香体験セミナーで開催したこともある香りですから、使用されている香料についてはなんとなくつかめているわけですが、最新のバージョンは以前と比べてより軽やかになっているような気がします。発売当初のものはもう少しベースがしっかりとしていて、最後のレザーもきちんと出ていたのですが、最新のバージョンはベースの渋さが抑えられているような感じなんですよね。トップではグリーンが爽やかに弾け、次第に柔らかなフローラルノートへとスライドしていくのですが、以前よりもフローラルノートがキレイに感じられるのです。

肌に残るラストノートが少しレザー調のものだった方がよりシャネルらしくてステキだったのですが、今の香りの方が一般的には好まれやすいはず。たっぷり使っても軽やかですので、しっかり使って春の喜びを楽しみましょう。

(19/02/2014)

 

 


 

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