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Madness / マッドネス


<香 調> フローラルウッディムスク
<仕 様> レディース
<容 量> 30ml
<濃 度> EDP

トップ
ピンクライチ、キンカン、ピンクペッパー
ミドル
ローズ、フランボヤンハイビスカス
ラスト
ローズウッド、パオローズウッド、コットンフラワー



2001年発売。ボトルはアイスキューブウォッチにインスパイアされたもので、76個のルビーが両面に施されたものです。このボトルのキューブを数えると両サイドに18個ずつ、表と裏に20個ずつで76個でした。すごく忠実です。ボトルで少し意外だったのはキャップのように見えてキャップではないこと。このボトルにキャップはないのです。そのまま時計のスイッチ部分を押すだけなのです。危うく取ろうとしてしまって壊してしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 


香りは驚くほどスパイシーなトップで、フルーティーフローラル全盛期の発売としてはとても個性的です。ローズにキンカンの苦味、そこにスパイスを盛った香りなのですが、驚くほどのスパイスはトップノートで薄れてすぐに落ち着きます。このスパイス類はダナキャランのブラックカシミアにも通じるのですが、もっと軽やかです。濃度的にはEDPなのですが、甘さがフルーツしかないこと、フルーツの甘さも持続しないことから比較的ドライな印象を受けます。ミドルからはウッディが感じられるようになり、やがては残り香に重なるのですが、ミドルからラストになるにつれてスパイスはどこへやら・・・とても肌馴染みの良いラストを迎えます。個性的に感じられたのはトップからミドルにかけてだったのです。それでもジンジャーな残り香はしていますが・・・。この程度のフルーツであれば男性でも使えそうな感じです。特にジバンシイのキセリュズルージュの持つセクシーなニュアンスがお好きな方には良さそうです。

(05/03/2009)

 

キャップが押されてしまったら、スプレーされるわけで、キャップがないのは問題である。と考えそうですが、キャップのスプレーの向きをずらす(横に向ける)と押されないよう、ストッパーがかかる仕組みになっています。また、ボトルのモチーフとなった時計のことに触れながら、その画像がないのもわかりづらいので、アップしておきます。

 

 

それほどスパイシーだったかな? と訝しく思ったら、ピンクペッパー以外にフルーツの中の酸味とナツメグのようなスパイスがとてもシャープに飛び出しました。その部分をスパイシーに感じたのでしょう。 Jo Maloneで活躍のChristine Nagelによる若き頃の香りで、フルーツの印象があまり可愛らしくはなく、どこかクールに決めたスタイルで広がります。何度か肌に乗せていると、フローラルの軸は酸味の強いローズにあり、それらを気持ちしっかり目のウッディムスクが支えて広がっていきます。アンバーウッディではない点が現在の流行とは違いますが、アンバーグリスも強くはなく、スイートウッディムスクが肌に残ります。ニッチなフレグランス市場の香りが昔のファッションブランドの香りに逆戻りしている(ファインフレグランス化している)と言われている今の時代にも全然合いそうな香り。中東辺りのブランドから発売されていたら、全くわからないのではないでしょうか。ただ、EdPでも香りに厚みや深みはなく、あっさりとしていますので中東であれば高濃度になるでしょうね。タイトル部分の四角い枠にゴールドプレートをはめて、スプレー部分を金属にしたら今でも売れそう、などと想像してしまいました。

(11/10/2023)

 

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