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Barbier Des Isles / バルビエ・デ・アイルズ


<香 調> オリエンタルスパイシーウッディ
<仕 様> メンズ
<容 量> 100ml
<濃 度> EDT

トップ
レモン、ベルガモット、オレンジ
ミドル
ジャスミン、フランキンセンス、クローヴ、カルダモン
ラスト
パチョリ、ミルラ、ローズウッド、ベチバー、ムスク



1978年発売のクラシックな香りで、「レインフォレスト」シリーズです。タイトルは直訳すると「島々の理髪師」となります。何故、島の床屋さんの香りなのかよくわからないのですが、床屋さん特有の香りではありません。古くから理髪店はカットの仕上げに香水(コロン)を使っており、世界を旅する富裕顧客たちが床屋に世界の香水を持ち込んだところから、香水文化が花開いたというブランドもあります。ペンハリガンやクリードは今でも理髪店の名残の製品を発売していますよね。そういう意味もあり、理髪店という言葉が付いているのかもしれませんが、印象としては「野焼き」なのです。いや、野山をハゲにする、という意味での理髪師・・・そんなことないですよね。

香りは、甘く苦く、パチョリが強く、トップのシトラスは弱め。とても力強い香りで、土着民族的なワイルドさを持っています。クローヴやカルダモンなどのスパイスとフランキンセンスが効いています。サンタマリアノヴェッラのポプリのコロンがお好きな方にはいいのかもしれません。ノヴェッラの香りからメインのパイン(松の葉)をなくして、アンバーを強めた感じです。系統的には同じ印象です。

(24/08/2007)

 

 

野焼き? SMNのPot Pourri? と、自分が書いたものながらどのような香りだったのか思い出せなかったのですが、久しぶりに肌に乗せた香りは、まさに野焼きでPot Pourriタイプの香りでした。精油のみで作られた香りではないものの、精油感は比較的強めで、スパイスにアロマティックオリエンタルを加えたようなテイストで、床屋風のラベンダーやフゼア調のニュアンス、トニック的な合成香料も全くなく、ジャスミンが広がるわけでもなく、スパイスがフランキンセンスとアンバーベースに重なり、最後はファーバルサムにたオリエンタルな香りとなって落ち着くのです。トップではハーブ類のアロマティックさがありますので、その点でもPot Pourriに近く感じられるのですが、似たようなベクトルではあるものの、同じではありません。Pot Pourriよりもメンズらしさを感じるエッセンスがあり、ユニセックスというよりも少しメンズ寄りな印象です。

野焼きとなるとスモーキーなタール系の香料がありそうに感じられますが、野焼きをした後の山の香ばしさ、特にベチバーにスパイスが重なった感じの香りがそうしたものをイメージさせるのです。案外フランキンセンスも強いですし、アロマティックさもありますし、スパイスも利いている。1978年という昔のスタイルではなく、CdG辺りから発売されていたら、そこそこヒットしていたのではないでしょうか。少し良さを見直した香りでした。

(23/08/2021)

 

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