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L'Eau Du Gouverneur / ロー・デュ・グーベルヌール


<香 調> スパイシーウッディオリエンタル
<仕 様> メンズ
<容 量> 100ml
<濃 度> EDT

トップ
ヴァーベナ、ベルガモット、レモン
ミドル
クラリスセージ、ナツメグ、クローヴ、ブラックペッパー
ラスト
シダーウッド、ムスク、ベチバー



1993年発売のメンズの香り。タイトルを訳すと「総督の水」や「知事の水」となります。キューバやプエルトリコの近くのSt. Barths島にあるGouverneur Beachかとも思いました。ビーチだったら水とついても不思議はない。でも、香りがマリン系ではないのです。よって、素直に「総督の水」なのでしょう。どうやら、アフリカを旅行中に、総督の家にお世話になり、そこでプレゼントされた香りにヒントを得て作られた、というのがオフィシャルの説明でした。

香りはしっかりとメンズで、 シトラスウッディにスパイスが強く出ている感じです。ドライかというとそうでもなく、バニラが効いています。甘さを感じるということでオリエンタルとしました。力強い感じの香りではありますが、フゼアやレザーの力強いメンズではありません。海外での人気もわりと根強くあるようですし。甘苦くスパイスの効いた香りということですね。シトラスはトップノートだけですぐに消えてしまいます。ラストノートは甘めなオリエンタルウッディが心地よく肌に残ります。

(07/08/2008)

Eau Du GouverneurとLが取れたタイトルでアンソロジーコレクションとしてボトルリニューアル時に残っていたのに、その後廃番になってしまった香りです。スパイシーウッディオリエンタルという自分で書いた香調を見ながら、スパイスがシトラスと共にスパークすると予想していたら、予想を覆すロースターととなりました。確かにシトラススパイシーウッディではあるのですが、スパイスがとても滑らかで、ウッディノートの中に溶け込んでスパイシー過ぎずに香るのです。これはウッディノートの中の1つのニュアンスとでも言うくらいのスパイスで、アンバーウッディ調に通じるスパイシーさです。

シダーウッドとベチバーは少なからず精油が使われているようで、精油らしい香り方をしています。特にシダーウッドの精油のクセの部分がスパイスと重なり、違和感なくスパイシーウッディというハーモニーで広がっていきます。全体の印象としてはスパイシーというよりも穏やかなウッディノートで、こんなに優等生的であったかと、記憶をアップデートしました。最後はウッディノートの少しオイリーなアンダートーンとムスクが重なって残りますので、その頃には別の香りを重ねて楽しむのも良いでしょう。どのような香りにも合う、邪魔をしないラストノートですから。

(01/09/2021)

 

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