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Tatiana / タチアナ


<香 調> グリーンフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 45ml
<濃 度> EDP

トップ
オレンジブロッサム、ベルガモット、ヒヤシンス
ミドル
ジャスミン、ジョンキル、チュベローズ、ナルシス、ローズ
ラスト
サンダルウッド、ムスク、シベット、アンバー



1975年発売のクラシカルなフローラル。娘タチアナのために作られた香りで調香はJames Bellが担当。1975年に爆発的なヒットをしたそうで、海外サイトではダイアン・フォン・ファーステンバーグというとこの香りがまずヒットします。EDPのみではなく、バスオイルも発売されていたようです。

季節的には春夏系の香りで、すっきりとしたフローラルです。フレッシュなフローラルにグリーンが入り、クラシカルなベースに引き継がれていきます。 以前はスパイスも少し感じていた気がするのですが、改めて香るとサンダルウッドとフローラルの柔らかな香りが残りました。 ジョンキルらしさはそれほど強くなく、トップのオレンジブロッサムはすぐに薄れ、ベースノートに重なるフローラルは単一香料が突出することなく全体としてフローラルでまとまってる感じです。とても使いやすい香りでありながら、クラシカルさほ保持した大人の女性の香り。

(05/07/2006)

ブランドは存続をしているものの、フレグランスラインは全て廃番となり、ライセンスを所有して展開する企業も今はないようです。この最初の香り、タチアナはボトル上部にタイトルが、右斜め下のカット面に合わせてブランド名が斜めに入るというスタイルで、キャップを外すとスプレーのカシメ部分がそのままという古い形です。今ではほとんどの香水にカシメ(加締め)カバーが付けられ、その部分を隠すようになっています。

改めて香ると香りの軸はヒヤシンスとジャスミンであったことがわかりました。ヒヤシンスのグリーンフローラルがジャスミンと共に広がり、シトラスのトーンと共にグリーンも薄れ、ジャスミンが残ります。このジャスミンは生花らしいジャスミンではなく合成香料のベンジルアセテートのみなのかと思うほどシンプルでケミカルなジャスミンで、その部分を抜けるとフローラルウッディムスクへと変化して落ち着きます。その間わずか5分程度ですので、勢いよく変化し、あっという間に落ち着くタイプの香りです。

ガルバナムの効いたジャスミンは、アイリスとベチバーに支えられた形で1970年にChanelのNo.19で大ヒットしていました。この香りはそのベースのベチバーやアイリスの部分をもっと若い世代でも似合うようにフローラルブーケにしてあっさりとさせたバージョンというニュアンスで、時代の流れに乗ってヒットしたのではないでしょうか。

(15/06/2021)

 

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