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Dzintars / ズィンタルス




Dzintars
ズィンタルス

1849年創設のラトビアのパフューマリー。北欧では最大と言われている国内外100店舗ほどあるブランドで、今では広くコスメを扱うブランドになっています。ラトビア発のNiveaやYves Roche的な感じでしょうか。Dzintarsとはラトビア語で琥珀を意味で、人名にもなっているそう。ラトビアを含むバルト三国は琥珀の産地として有名なため、ブランド名となったのでしょう。

 

 

Heinrich Adolf BrigerがLatviaのRigaに石鹸と香水の工場を構えたのがスタートで、石鹸、キャンドル、香水やコロンを製造し、フランスに輸出していたようです。ルーツとしては1849年まで遡ることが出来ますが、1940年にソビエト連邦として国有化され、工場ごとに名前が付けられ、製造する内容も個別となり、半ば分解した形となりました。1947〜51年に香水部門と化粧品部門が再編され、メトラと名付けられていた会社はDzintarsに戻ります。58年には石鹸工場も合併し、自動化の波に乗り3世代にわたり会社を拡大しましたが、第二次世界大戦後に所有者が変わり、多くの情報や秘密が失われました。だから、過去の情報が少ないんですね。

 


1960年以降のヴィンテージパルファムは今でも取引されており、一番有名なのは1961年発売のAhatsでしょう。

 

 

現行品は2、3ユーロ程度の安価なものが主流ですが、2018年には下記の画像のBeautiful Ladyという3種の香りも発売されています。これは高級路線? と思ったら、これで45ユーロなのだそう。

 

 

1961年8月〜12月に東京で開催されたソ連商工業見本市にはきのこの形をしたユニークなボトルのRudensが公開されていたことが当時のニュースからわかります。(新聞の右下)

 

 

1991年に合資会社として再スタートした後、2019年に倒産。翌9月、破産申告をしたDzintarsを、Skinest Groupが買収して救済したそう。オーナーチェンジしてもブランドは存続したわけです。Skinest Groupは今年に入ってブランド名をH.A.Briegerと変更し、第4世代にあたる方がファミリーとして復刻、存続させていくことになりました。ブランドが2つに分かれるのか、部門を分けるのかわかりませんが、H.A.Briegerとしてのサイトも立ち上がり、まさにこれから新たなスタートを迎えるようです。(15/09/2021)

 

 

レヴュー済みのものはタイトルにリンクあり

Meza Vejs (1980年)
Dzolonda (1980年)
Dialogs (1980年)
Zizele (1978年)
Burve (1970年)
Konsuello (1966年)
Mila un Vitus (1966年)
Ahats (1961年)
Ridziniece (1960/1970年)
Rudens (1960年)
Mana Dzimtene (1960年)
Silver Arrow (1960年)
Vasara (1960年)
Zeme (1960年)
Latvia (1960年)
Puku Zirnitis (1960年)
Zilite (1959年)
Rapsodija (1959年)
Presitzs (1959年)
Lelde (1958年)

※ヴィンテージのみ記載をしています。

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