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Ambre / アンブル


<香 調> スイートオリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
ピンクペッパーコーン、ナツメグ、ルバーブ、シトラスノート
ミドル
パチョリ、フリージア、オーべパイン
ラスト
バニラ、アンバー、サンダルウッド



 

2006年発売。最初に発売された3種、シダー、ピヴォワーヌ、トンカビーンに続いて発売された香り。ボトルとパッケージがとても日本風で、下記の右側がパッケージなのですが、ボックスがボトルを包み込むようにしてゴムで止められています。いわゆる、包み込む、巻きつけるタイプ。キャップにはひとつひとつ違うチャームが付けられていて、ボトルの下部にはガラス球が付いています。

 



香りは、トップのシトラスが効いたいわゆるアンバー香です。インセンスのようなスモーキーさも少しは感じられますが、ウッディノートの方が強めで、バニラの効いた甘さがオリエンタルに広がります。とても使いやすくてクセの少ない香りになっており、初心者に優しい香りです。香りは、ミドル以降に少しパチョリっぽさが感じられるようになり、やがてはドライな樹脂系アンバーとなります。

 



いろいろな香水の中に使われているアンバーの香りはこれくらいのものが基本なのではないでしょうか。調合香料のアンバーだともっともっとシンプルになるとは思いますが。

(08/06/2007)

 

16年を経ての再レヴューです。16年の間に様々な香りが発売され、いつしかその全てが廃番となりました。すっかり日本ブランドとなり、今では日本製品のフレグランスKitowaを別ブランドとして立ち上げています。

Ambreはもともと典型的なアンバーアコードの香りとして記憶していたのですが、久しぶりの感覚でもそれはあまり変わってはいませんでした。EdPというよりもEdTのような軽やかな広がり方ですが、香りの核はアンバーアコードにあり、スパイスが弾けた後、香りは静かにウッディノート、パチョリとベンゾインのオリエンタルなベースに引き継がれていきます。キャンドルやインセンスがこうした香りだと、空間がすぐにアジアンテイストになりそうなニュアンスで、甘く湿気た香りがスモーキーに漂う雑貨屋のように、広がっていきます。

アンバーノートのフレグランスは、様々なブランドから発売されるようになり、この16年ですっかりと業界が様変わりしました。もう、珍しくはない香りとなったのです。廃番も仕方のないことでしょう。時代の中で1つの役目を果たして消えていった香り。

(27/02/2023)

 

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