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Pour Homme / プールオム


<香 調> フルーティーウッディ
<仕 様> メンズ
<容 量> 50ml
<濃 度> EDT

トップ
フィグリーフ、グレープフルーツ、キャラウェイ、ローズウッド、シクラメン、ゼラニウム、ネロリ
ミドル
カーネーション、カルダモン、ジャスミン、アイリス
ラスト
シダーウッド、ベチバー、レザー、サンダルウッド、ムスク、オークモス



 

1999年発売の定番メンズフレグランス。ひねりの聞いたボトルがとてもスタイリッシュでかっこいいですよね。香りもそれほど多くはないフィグ系の香りで、同系統としてはマークジェイコブズのメンズ、エルメスの地中海の庭等があります。トップからラストまでそれほど香りに変化なく、フィグの香りとほの甘い洋梨っぽい香りが持続します。男性的ではあるのですが、男くさい感じの香りではなく、どこか優しげで包みこむような暖かさがあるのですが、朧げではなく印象付けてくれそうな香りです。

(30/10/2006)

 

 

1971年にF de Feragamoというメンズの香りが発売されていたのですが、そのボトルを見ると、このプールオムが何故この形になったのかがわかります。このF de Feragamoも1960年に発売された最初の香りGilioのデザインを踏襲していたのですが、それがデフォルメされ、1つの捻りになったのでしょう。そう考えるとこのデザインに歴史あり、ですね。

調香はIFFのJean-Pierre Maryで、14年ぶりにスプレーした香りは劣化の欠片もなく、鮮やかなフルーツがフィグと共に弾けました。何とも清々しいフィグの始まりです。ブラックカラントにも似たフルーティーさがフィグに重なって広がった後、香りはカルダモンやクローヴを従えてスパイシーに変化していきます。そうか、スパイスがこれほどアクセントになっていたのか、とハッとした後は14年前にも感じていたペア系のフルーティーさへと切り替わり、フルーティーなベチバームスクとなって消えていくのです。こうした香りがメンズフレグランスの中に登場してきたから、ユニセックスというカテゴリが確立されたのだと感じさせてくれる、時代を象徴した香り。トニック系でもフゼアでもなく、フルーティーウッディムスクなのですから。しっかりベチバームスクに落ち着く辺りがメンズらしさなのかもしれませんが、十分にユニセックスな範疇です。

(08/12/2020)

 

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