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Sampleレヴュー

Cannabis Rose (2008年)
Violette (2007年)
Sugar Lychee (2007年)
Mangosteen (2007年)

Cucumber Baie (1998年)
Pink Jasmin (2006年)
Fig Apricot Eau de Parfum (1997年)
Tangerine Lychee Eau de Parfum (2003年)
Memoirs of a Geisha (2005年)


■Cannabis Rose (2008年)

Freshが作り出したカナビスアコードを使用した独自の香り。カナビスサンタルのヒットを受けてレディースとしてローズを発売です。

トップ:ブルガリアンローズ、ポメグラネイトフラワー、ベルガモット
ミドル:カナビスアコード、シアージャスミン、ダークチョコレート
ベース:ホワイトムスク、パチョリ、ウーロンティー

モンタルのウード系ローズにも通じる艶やかなウッディノートに重なるローズです。ローズのアコードはとても綺麗で、全体的にとてもセクシーにまとまっています。ローズらしさは美しいだけでなく渋さも出ていて、後にパチョリと共に絡み合っていきます。特にミドル以降はカナビスが消えてきてパチョリ系ローズとなってオリエンタル色を強くしていきます。パチョリとローズという黄金の組み合わせをカナビスアコードを使ってセクシーにまとめたというニュアンスの香りで、フレッシュの中では変化球的な香りだと思います。この香りはバスラインもあるのですが、シャワージェルなんかで使いたい香りです。(20/09/2008)


■Violette (2007年)

インデックスシリーズとして発売されたヴァイオレット。以前に発売されたいてヴァイオレットモスとは全くの別物です。

トップ:ベルガモット、マンダリン、サイプレス
ミドル:ヴァイオレット、フリージア、ローズ
ベース:パチョリ、サンダルウッド、アンバー

ヴァイオレットにサイプレスという不思議な組み合わせに驚きました。サイプレスは入れすぎるとメンズっぽくなり勝ちですが、これはヴァイオレットというよりもフレッシュお得意のフルーティーフローラルとしてまとまっているので、とても日本人向きで使いやすくて可愛らしい香りになっています。ヴァイオレットのパウダリーさ、濃厚さがあまり得意ではない方向きです。ただヴァイオレットの生花っぽさを求めると物足りなさを感じてしまうと思います。ベースノートはあまり出てこないので、すっきりと楽しめます。


■Sugar Lychee (2007年)

シュガーシリーズ4つ目の香りでテーマはライチ。

トップ:グレープフルーツ、イタリアンレモン、ライムブロッサム
ミドル:ライチ、ロータスフラワー、フリージア
ベース:サンダルウッド、トンカビーン、アンバー

ライチのイメージはエスカーダのイビザヒッピーなんかがありますがねこれはシュガーというか甘さが結構出ているのでシュガーシリーズのフルーティーフローラルという感じです。ライチっぽさはそれほど強くはなくて、SakeやSuger Blossomなんかにも通じる香りです。その中のフルーツをライチに変えたというだけにも感じるくらいこのブランドとしてのテイストは同じなのですが、シリーズですからそれもありですよね。


■Mangosteen (2007年)

害虫が付くこともあって冷凍での輸入しかなかった東南アジアのフルーツ、マンゴスチン。生のマンゴスチンが輸入解禁となったのは2003年のこと。

トップ:ベルガモット、イタリアンレモン、フリージア
ミドル:マンゴスチン、ピオニー、ローズ
ベース:ピーチフラワー、ブラジリアンローズウッド、ムスク

フルーツの香りはたくさんありますが、マンゴスチンをメインとした香りは少ないはずです。トップにシトラスが出ていますが、とても清潔感のあるフルーツというか、果実に清楚さを感じる香りです。確かに甘さもあって瑞々しさもあってミドル以降はピーチっぽさも加わるので、基本的にはフルーティーフローラルなのですが、エスカーダ等一時の流行系とは少し違っているのがアメリカらしいシンプルさだと思います。


■Cucumber Baie (1998年)

航海を眺めながら物思う、夏の思い出。

トップ:スイカ、グレープフルーツ、ガルバナム
ミドル:リリー、マリンノート、キュウリ
ベース:オークモス、ベリームスク、アンバー

見事に夏向きのさっぱり香です。いろいろと入っているけれど、キュウリをパキッと手で折った時のフレッシュな香りが広がります。そこから今度はガルバナムが出てくるんですね。キュウリっぽさの中のガルバナムが結構強く出てくるので、マリンノートはかき消されてあまり目立ちません。キリリとしたガルバナムの香りを、瑞々しいキュウリでまとめたというもので、瓜系の香りの中では僕は結構好きです。ベースノートはほとんど出てこないのもこの香りにはぴったりだったりして。


■Pink Jasmin (2006年)

シアーフローラルで、廃番になっていく香りが多い中、まだ発売している香り。(2007年11月)

トップ:レッドオレンジ、フリージア、ライラック
ミドル:マグノリア、ピオニー、ジャスミン、ティアラフラワー
ベース:プレシャスウッド、ピーチ、マシュマロ

すっきりとしたジャスミンを想像していると全く違う香りです。フルーツとフローラルが絡み合い、フェミニンな香りになっていきます。可愛らしさもちゃんとあって、このブランドのシュガー、シュガーブロッサムに通じる同じテイストの香りです。特にシュガーはそっくりですよ。ラストの甘さ加減はシュガーブロッサムの方が甘いですが、基本はフルーティーフローラルになっています。


■Fig Apricot Eau de Parfum (1997年)

Indexシリーズの中でも比較的古い1997年からある香り。

トップ:トルキッシュアプリコット、ピーチ、スキン、ライチ
ミドル:フィグリーフ、ぺティグレン、ダンデライオン
ベース:グリーンティー、ムスク、マリンノート

付けた瞬間から広がったのはフルーティーなフルーティーないちじくの香り。いちじくなんだけど、もっとジューシーな香りがします。アプリコットとピーチなんですね。ライチはすぐにわかりませんが、アプリコットとピーチはすごく強くでています。そこにフィグリーフが香るのですが、予想以上にぺティグレンが香ってきますので、少し渋さが強めに感じる人もいそうです。しばらくすると全体の香りがまとまり、渋さも落ち着き、穏やかなフィグリーフメインの香りへと変化します。フルーツの甘さが落ち着いた後はとっても使いやすく好まれやすそうな香りになりますね。フィグ系好きにはぴったりな香りです。この甘さとフルーティーさだったら夏にも使いたいなぁ。


■Tangerine Lychee Eau de Parfum (2003年)

Indexシリーズの中で2003年発売のフルーツのグルマン系。

トップ:タンジェリン、ペア、カシス、イタリアンベルガモット
ミドル:ライチフラワー、アイリス、ウォーターリリー、シアージャスミン
ベース:バニラ、アンバー、ブラックカラント、ムスク

付けた瞬間はフルーツの瑞々しさが広がりますが、しばらくするとバニラが強くなります。ベタベタした甘さではないのですが、やはりこのブランドは甘い香りが得意だなぁ、と感じる王道系です。クラシカルな部分は全くなくて、可愛らしさを持った甘さ。ミドルのフローラルはそれほど強く出ていなくて、シトラスのトップからすっとラストノートに移行する感じです。甘さはあるものの、これは春先から夏まで使えそうな香りですね。


■Memoirs of a Geisha (2005年)

2005年の12月に公開された映画「Memoirs of a Geisha」(邦題:サユリ)とコラボレートした香りです。

トップ:ランサ、ベルガモット、マンダリン
ミドル:ホワイトピーチ、ジャスミン、ローズアブソリュート
ベース:アイリスアブソリュート、ムスク、ホワイトサンダルウッド

サンプルなのに7.5mlも入っているものがあるんです。これ、サンプルというよりすでにミニ香水ですよ。アトマイザーに入っているんですけど、告知用にここまで作るのはすごいなぁ。

肝心な香りはフルーティーフローラルです。もっとピーチが強いのかと思ったらそうでもなくて、シトラスも強くはなくて。ランサってどんな香りなのだろう・・・。ライチの親戚のようなフルーツでLangsatと書きます。少しパウダリーさがあってお茶っぽさもあるので、甘さのあるフルーツティーという印象かもしれないなぁ。紅茶のような渋みではなくて、南国的な白濁したジュースのような感じもします。

流行系のピーチやライチ系のトロピカルものではなくて、時間と共に落ち着いた甘さのカクテル系になっていく感じがします。すでにフレッシュのオフィシャルサイトからは姿を消してしまったので、1度限りの生産だったんだろうなぁ。


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