*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Like A Jewel / ライク・ア・ジュエル


<香 調> フルーティーフローラルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EDP

トップ
露、ベルガモット、グレープフルーツ、ピーチブロッサム、カシス
ミドル
ルバーブ、プラム、ダヴァナ、ヴァイオレット、シナモン
ラスト
サンダルウッド、ベチバー、シダーウッド、ラブダナム、アンバーグリス



2019年発売。Luca Maffeiによる調香で、Freddie Mercurlyをテーマとした香り。ボヘミアンラプソディーが全世界でヒットしたことは記憶に新しいことと思いますが、彼らは5年前からこの香りを手がけており、今しかない・・・とリリースを決めたのだそう。映画を観た方ならば、その雰囲気にドキドキしてしまうはず。調香は明らかにされていないのですが、ドラムのリズム、ステージのライティング、電気のように身体を流れるアドレナリン・・・そのような弾けて輝く瞬間を表現したもの。

 

 

映画の公開後に手直しをしたのかどうか定かではないのですが、香りは、本当に映画の世界観を感じさせるものでした。それはトップからカシスが少し金属的に香り、それがまるで光の中、シャンパンで乾杯する様子に感じられたから。しかも、そこから導かれる香りが肌の香りだったから。ムエットではクミンっぽく感じられましたが、それはきっとクミンではなくカシスの残り香。それがとてもセクシーに感じられるのですが、それはすーっと瞬間で肌に溶け、メタリックな余韻を残した少しオイリーなウッディムスクとなって消えていきます。少し音楽としては短いような気もしますが、最後のムスクはLes Liquides ImaginairesDom Rosaを彷彿とさせるものに。映画や音楽をテーマとした香りはたくさんありますが、これは表現としては秀逸でしょう。わくわくさせてくれたのですから。

(13/05/2019)

HomoelegansからGini Parumに組み込まれることになり、50mlが価格据え置きのまま100mlとなりました。これを機に1つ迎え入れるとしたらきっとこの香りだろうと。テーマよし、世界観よし、香りよしという3つ揃った上で、ボトル変更にて価格にも見合った製品となりました。

香りは過去のものと比較して大きな違いはないのですが、フルボトルから何度も試したことでスパークリングカシスがウッディノートに重なっていくのが骨格だとわかりました。少しアニマリックにも感じられる男性の素肌感がとてもセクシーで、カシスらしいカシスの部分が押しつけがましく感じられるほど強くないのも良い点で、グレープフルーツやルバーブというカシスと相性の良いビターフルーツがカシスを和らげて広がっていくのです。

王冠のモチーフはそのままに、デザインを変えてラベルとなりました。Like A Jewelというタイトルが Freddie Mercurlyに呼応して、弾けた光が香りとなって広がる。そんなイメージにぴったりの香りです。

(03/08/2023)

 

<Gini Parfum Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜