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Spiritueuse Double Vanille / スピリチューズ・ドゥーブル・ヴァニーユ


<香 調> グルマン
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 75ml
<濃 度> EDP

トップ
ベルガモット、ピンクペッパー、フランキンセンス
ミドル
ブルガリアンローズ、ジャスミン、コモロイランイラン
ラスト
バニラ、ベンゾイン、ラム



2007年の発売。ゲランからバニラをタイトルにした香りが発売されるのはアクアアレゴリアを除くと珍しい気がします。もちろんメゾンの限定品で、75mlが140ユーロ(22,400円くらい)。メゾンの限定品にしては価格がリーズナブルですが、国内では29,400円で、2007年11月に100本限定で発売となり、あっという間に完売してしまった製品です。

 



パッと香った印象ではラム酒のような芳醇なバニラだったのですが、肌に乗せると一転してシダーウッドが前面に出てきます。ローズはあまりわからなくて、グルマン系というほどの強い主張はありません。確かにバニラの香りですけど、美味しいという部類の香りではなくなっています。渋さ、ウッディ、レジン類の香りの混ざった大人の雰囲気で、ミドル以降はアーモンドっぽい香りもしています。もっともっとリキュールっぽい香りが持続していたら面白かったかな、とは思うのですが、ゲランのバニラテーマの香りは少ないので、シダーウッド系バニラとして楽しめそうです。

(2008)

 

 

もともとは上記のビジュアルのように、赤いシーリングを施した限定品でした。人気が高かったことを受け、定番化となり、その後はボトルの装飾を変更してL'Art et la Matiereのシリーズへと組み込まれました。価格は2007年が140ユーロだったのに対し、現在は185ユーロ(250ドル)で、国内価格は33,600円。

調香はJean Paul Guerlainです。以前、発売当初のものはもっとバニラアブソリュートのスモーキーさが強く出ており、リキュールらしさを感じさせてくれていたように思うのですが、いざフルボトルから直接香るとフローラルノートが意外にも香っていたことに気づきました。トップではシトラスが弾けて爽快感を、その後にフローラルノートが現れて少し華やかに、そしてミドルを過ぎた頃からバニラというよりもベンゾインがパウダリーに香りだして少しゲランらしい甘さへと変化して消えていきます。また、オフィシャルサイトからはシダーウッドの表記が消えてしまいましたが、トップからシダーウッド調の香りはしていますので、大きな変化はしていないようです。今回の比較は2013年製造の最新版なのですが、以前よりも少し香りが軽くなったような印象を受けました。いつか濃度を高くして模倣レシピにチャレンジしたいですね。

(31/01/2014)

 

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