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Sampleレヴュー

■Soleil d’Issey (2001年)

太陽と月ということで、2タイプ同時発売でした。

ヴァイオレット、フリージア、シトラスノート、スズラン、ローズ、ネロリ、ジャスミン、ビーワックス、ムスク

アルコールフリーということで少しトロンとしたオードソワンのボディスプレーです。この時代らしいシアーなフローラルに少しぺティグレンっぽいシトラスノートが重なり、フリージアを核としたサマーフレグランスだったようです。少し保湿系の成分も入っているのか、ペタッとしたテクスチャーに感じます。香りはトップノートが1番オゾン系の香りが出ており、次第にLinaloolとかHydoxycitronellalっぽいシアー系フローラルノートにローズが重なるようにして消えていきます。LuneよりもHedionとHelionalを感じるのでこちらの方が元祖のL'Eau d'Isseyを踏襲しているのではないでしょうか。少しグリーン香があってさっぱりとしているのが太陽で、少し可愛らしいのが月ですね。逆でも良かったのかなぁ、と思いますが。(15/12/2010)


■Lune d’Issey (2001年)

2001年発売のアルコールフリーなサマーフレグランス。ボトルは逆のグラデーションカラーのひょうたん型のプラケースに入っています。

ミモザ、オスマンサス、スターアニス、ピオニー、ムスク

肌の上で球になって弾かれるアルコールフリーのボディスプレー。付けた瞬間にドバッとあふれ出たのはアイリスでした。アイリス系にIonone系の(ヴァイオレット調)の香りが重なり、次第にフルーティーフローラルに変化していきます。Ionone βは香るのですが、キンモクセイらしい部分は感じなく、少しオイルのようなペタッとしたパウダリーさを持ったフルーティーフローラルとなって消えていきます。少しベリー系のフルーツが顔を出すのが可愛らしく感じる要素だと思います。(15/12/2010)



■L'Eau d'Issey (1992年)

「癒し」という言葉が生まれる前は「ナチュラル」という言葉が流行していました。ナチャラル志向を求めた人々に向けて「水のような香りを作れないか」と指示したことで生まれた最初の香り。調香はJacques Cavallierです。当時はCaloneという合成マリンノートが生まれてしばらくの頃で、カルヴァンクラインのエスケープが発売されたことでマリンノートが大ヒットしていました。デザイナーの彼は香水嫌いで香りに無知であり、好きな香りは?と聞かれた際に「水のような全く香らないもの」と答えたそうです。ボトルデザインもシンプルですが、彼のデザインではありません。液体に色を付けないように指示したのは彼で、飽くまでも「水」にこだわったことが伺えます。そんな、今でこそ珍しくないオゾンノート主体の香りですが、ブームを生んだ香りでもあります。

トップ:ロータス、フリージア、シクラメン、ローズウォーター
ミドル:ピオニー、カーネーション、ホワイトリリー
ベース:プレシャスウッド、オスマンサス、チュベローズ、アンブレットシード、ムスク

ベースノートにオスマンサスとチュベローズがあるのは、それだけ全体的な香りが軽いからです。軽いけど持続するのがポイントなのですが、軽すぎると寒い香りになるので、温かみを持たせるためにわずかなチュベローズを加えたのだそうです。でも、香りは一言で言って「オゾンフローラル」です。発売当初はこういう香りが大ヒットしていたので新しいフレッシュノートという雰囲気でしたが、2000年頃まで猛威を振るった流行の系統です。HedionとHelionalに少しパウダリーなフローラルノートを重ねたような香りで、ウッディノートもフローラルノートも判りません。ただ、香料で言うとシクラメンとかロータスフラワーが1番似ていて強いですね。HedionとHelionalを単純に足した方が「(ハマユウとかアマリリスとか)こういう花の香りってあるよね」という瑞々しいアクアティックフローラルノートなのですが、この香水は全体的にとてもケミカルさが強く、そのケミカルさが強く持続するために好き嫌いが分かれるところ。ただ、三宅一生彼自身のように、香水らしい香水を苦手だとする普段香水をあまり使わない方々にとても人気です。(24/08/2010)

 

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