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Bal a Versailles / バラ・ベルサイユ


<香 調> フロリエンタル
<仕 様> レディース
<容 量> 30、15、4ml
<濃 度> P

トップ
イタリアンベルガモット、イタリアンレモン、チュニジアンネロリ、イランイラン、カシーアブソリュート、ローズマリー、マンダリン
ミドル
ジャスミンアブソリュート、ローズアブソリュート、オポポナックス、アイリス
ラスト
ベチバー、パチョリ、サンダルウッド、バニラアブソリュート、オークモスアブソリュート、シスタス、フランキンセンス



300種もの天然香料を合わせたという香りで有名ですが、Parlax社がライセンスを所有していると知って、興味をそそられなかったのが悔やまれます・・・。1961年(国によっては1962年)に発売されたのですが、しばらく(90年くらい?)で廃番となります。彼の調香は10年以上Robertet社の調香師の手によって保管されており、Genesis International Marketingにライセンスが移った2001年にめでたくオリジナルレシピとして復刻されました。

ボトルにはAlexandre-Evariste Fragonard(1780-1850)のLa Coupe des Sensという絵画のレプリカが装飾されているのが特徴で、ボトルもいろいろな形があります。父も母も画家だったそうなのですが、彼の作品の中ではこれはあまり有名ではないみたいですね。そもそも画家としては父の方が遥かに著名だったようです。

タイトルはヴェルサイユのバラではなくて(バラだけ日本語のわけがないですよね)、ヴェルサイユの舞踏会という意味で、華やかな宮中をイメージしてゴージャスに作り上げた香りです。でも、付けた雰囲気はゴージャスではなくて重渋系です。ジャスミンとローズはわかるのですが、そこにパチョリとベチバーが強く効いており、ベースノートに重きを置いている香りです。重く渋いのですが、これが当時からの流行ですから、ダナのタブーにローズとジャスミンを加えたという雰囲気です。香料を豪華にすればするほど香りが豪華になるかというとそうではなく、バランスが重要となります。この香りはベースノートに比重があるためクラシカルな重厚感があり、往年のパルファムらしさを感じさせてくれます。

 



ヴェルサイユの舞踏会が軽やかなフローラルとかコロンではあまり・・・ですから、厚みのある豪華なドレスに合いそうな香りとして作られたのでしょう。 1つ難癖をつけるとしたら、ボトルの背面に大きく印字しないで欲しいです。

(10/09/2010)

 

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