*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Rumeur / リュムール


<香 調> フローラルムスク
<仕 様> レディース
<容 量> 15ml
<濃 度> Parfum extrait

トップ
マグノリア
ミドル
ホワイトローズ、サンバックジャスミン、スズラン、オレンジブロッサム、セリンガ
ラスト
パチョリ、ムスク、アンブロキサン



 

1934年発売のAndre Fraysseが手がけた噂というタイトルの香りが2006年、Francis Kurkdjianの手によって生まれ変わりました。オリジナルの面影は全くない香りとなってしまったようですが、なんとターゲット層が凄くて、30〜80代の女性・・・。

この香りは、結構ランバン的に力を入れて作っていたような気がするのですが、パルファムも発売されていたということからも理解が出来ます。なかなか市場でもお目にかかることなく消えてしまったパルファムですが、ボトルはChloe eau de parfumよりも2年前に、ボトルにリボンをあしらっていたんですね。Penhaligon'sのように両面テープで止めるようなことはせず、きちんと1本のリボンで結ばれている辺り、やはりパルファムらしい気遣いを感じます。

 

 



オリジナルはフローラルアルデヒドでとてもシックな香りだったようですが、こちらの香りは少しクラシカルな石鹸っぽさを感じさせてくれるホワイトフローラルムスクとなっており、かすかにシプレの要素も感じられるようになっています。モダンなシプレの走りだったのかもしれませんね。EdPはもっと軽やかで可愛らしいフルーティーフローラルムスクだったような気がするのですが、パルファムは軽やかでありつつもやはり、まろやかです。ローズの酸味というかローズらしさが際立つとChloe eau de parfumっぽくなっていくのでしょうが、こちらの香りの軸は飽くまでもジャスミンとスズランで、瑞々しいホワイトフローラルがたっぷりのムスクに包まれて香ります。

余計なフルーツの香りがないことで、年代を問わず使える普遍的な品の良さを感じられるものになっていること、ベースにシプレの要素が隠れていることがポイントであるとともに、ローズ、ジャスミン、スズランというのはレディースの香りの軸としては最適なのだということがわかります。若い世代では若々しく、大人の女性であれば大人っぽく香ってくれそうなのですが、やはり若い世代には不人気だったのか、翌年にはカジュアルバージョンが発売となり、現在はそちらの方が残っています。

(10/12/2012)

 

<Lanvin Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜