2009年発売。Bertrand Duchaufourによる調香でテーマはウード。ここ数年はウード(沈香)が大流行ですね。他社製品を初めウードの香料も好きなので久しぶりにフルボトルを手にしました。肌に乗せた瞬間から弾けるのはスパイス類で、スパイシーウッディでスタートします。少しシナモン調の香りとアイリスがトップから香り、セクシーなスパイシーウッディとなるのですが、スパイシーな部分は次第に落ち着き、ミドル以降はムスクが強く出てきます。アンバーウッディムスクという感じですね。ウード系であることは間違いなくウードの香りなのですが、この中に使われているウードは合成香料です。Givaudan社のウードの調合香料に厚みのある(新しい)ムスク香料を加えたらそれだけでかなり似た感じになりましたので、その香りを核にして少しずつ肉付けした感じで作られたのでしょう。ウードの香料そのものだとやはりどっしりしすぎてしまうので、少し軽やかにした感じの香りになっていることがわかります。

カストリウムやシベットもありますが、大してアニマリックではありません。ひょっとして香料慣れしてしまっているのかな? と思って別の人に聞いてみたのですが、全然アニマリックに感じないということですので飽くまでもウッディが強いということで。いろいろと香料は多くあるのですが、ムエット上では酸味のあるスパイシーウッディが続きます。肌の上だと粘土とかクレヨンっぽい油っぽさを持ったウッディノートがムスクに包まれて香っているという感じです。肌に乗せるとムスクがかなり強く出ますので要注意。香りを乗せたまま熱湯で洗い流したらサンダルウッドとシダーウッドだけが強く残りました。そのラストノートはウード香料の残り香と重なってメンズのアパレル系に有りがちな香りになりましたから、ユニセックスと言いつつもやっぱり7割メンズだなぁ・・・と。Bertrand Duchaufour氏はラルチザン以外にギャルソンのインセンスシリーズのKyotoやAvignon、Amouage のJubilation XXV for men、Eau d’Italieは全種を手がけています。基本的にインセンス系、樹脂系が得意な方なのかもしれません。手がけた香りもメンズ寄りのユニセックスが多いみたいですし。

EDPですが香りの持続はそこまで長くはなく、30分ほどでムスクに包まれたセクシーウッディになります。海外市価は100mlで155ドル(100ユーロ)ですから今ならユーロがお得ですよね。(13,000円くらい)

国内では年内に新宿伊勢丹で先行、来月下旬に全国発売となるようです。一足お先に試して見たいという方は下記よりご応募を。※5名様に小分けをプレゼント♪proficeらしく、香りを比較できるようにGivaudan社のウード香料の希釈を付けて5名様に。(応募者多数の場合は抽選にて---締め切りました。沢山のご応募、ありがとうございました!!)

(17/12/2009)