子どもの頃に遊んだ家庭菜園の思い出を香りで表現したもの。家庭菜園なだけにグリーン調の香りが効いており、ルバーブが軸となっています。ルバーブはジャムやソースに使われる甘酸っぱい野菜なのですが、少しベリー系の甘酸っぱさを持っていて独特なんです。それにグリーンノートが重なり、すっきりとしているんだけど、甘酸っぱさと青さが混同している･･･という感じなのです。どうしてもフルーティーで可愛らしいという香りに傾かないのは、ルバーブが野菜であること、青さを持っていることが理由だと思うんです。そんな香りを軸にしたこの香りは、トップではシトラスがしっかり香りますが、やはり軸のルバーブがメインとなっています。肌に乗せると、次第にベースにある甘さ、カラメルの甘苦さが顔を出してくるのですが、ルバーブと甘苦さってとても合うんですよ。トップとベースノートの印象があるのですが、ミドルのフローラルはあまり突出して顔を出してきません。グリーンになり過ぎないように、調子を整えているのでしょうね。

ムエットの方がグリーンの香りが顕著で、肌に乗せた方がパチョリが出てきます。 それでも強すぎることはありません。パウダリーさは両方共に強くはありませんが、ムエットの香りと肌の香りの違いが少し大きいので、購入されるときはお気をつけ下さい。特にルバーブは好き嫌いの多い野菜ですし。

僕は、菜サラダを食べている時、口の中に広がる香りを薄っすらと感じてしまいます。

(22/06/2007)