フランスらしい左右対称の箱庭のラビリンスを表現した香りで、いわゆる「巨大迷路」ですよね。ベースノートにあるボックスリーブスというのが、四角く刈られた迷路の樹木を意味しているようです。調香はPierre Bourdonが担当。

香りはトップからグリーンが勢いよく香ります。ミントもあるし、バジルも感じます。シトラスだってあります。深く香っていくとヴァイオレットやアイリスの少しパウダリックな部分があったり、ホワイトフローラルらしさがあったりして、基本はすっきりとしたフレッシュグリーンフローラルで始まります。香りは次第にウッディが強くなり、フローラルよりもシトラスグリーンウッディへと傾いていき、メンズっぽさを持ったラストノートへとたどり着きます。女性でも受け入れられないわけではないのでしょうが、女性らしさや柔らかさは少なく、どちらかというとキリリとした力強さ、生命力を感じる香りになるんです。ラストになるにつれてアイリスが前に出てきます。パウダリーと言うほどではなくてアクセント程度ですけどね。

メンズの香りの中では、他にもありそうな部類ではありますが、とても優等生的な感じがします。様々な場面に合わせて使えるでしょう。

(22/06/2007)