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Sampleレヴュー

■2018 Roxo Tonic (2020年)

Fanny Balによる調香で、テーマは現代のパーティータイム。それは人を魅了するカクテル。Roxoは今のホテルにあるレストランとBarの名前です。

 

 

トップ:ベルガモット、レモン、ジンジャー
ミドル:ジェンティアナ、ネロリ、ティー
ベース:ベチバー、アンブロキサン、ムスク

サマーカクテルの香り・・・というと聞こえは良いのですが、いわゆるレモングリーンティーの香りが軸となっていて、とてもありがちなテイストです。ジンジャーが効いていたらもう少し個性的になっていたのではないかと思いますが、何ともインパクトの薄いサマーフレグランスに。それでもレモンの部分は早々に過ぎ去り、スイートウッディムスクなグリーンティーへと変化していきますので、持続はあります。もう少しナイトカクテルや少しパリっぽい洗練されたカクテルになっていたら・・・、少なくとも上記の画像のようなシックさがあると良かったのですが、Elizabeth ArdenGreen Teaのフランカーと言われたらそう思ってしまいそうな、売れ筋系の香り。フルーティーなハニームスクが強めに残る点が今風に感じられます。(20/08/2020)


■1979 New Wave (2020年)

Dominique Ropionによる調香で、派手なディスコブームの後に訪れたエレクトロミュージックの波。70年代、80年代をテーマとした香り。

トップ:ペパーミント、スペアミント、アルデヒド
ミドル:アイリス、シダーウッド
ベース:サンダルウッド、ムスク、アンバーウッディ

たっぷりのアイリスムスクにアルデヒドを利かせると、どうしても洗剤系の匂いに感じられるのですが、これはその部分にミントを利かせることによって爽やかなミントアイリスに仕立てられました。とても爽快なサマーフレグランスの香りでありながら、冬でも使える温かみのあるベースへとつながっていく香りで、とても清潔感のあるユニセックスな香りです。ミントのバランスが絶妙で、強すぎることなくアイリスにアクセントを添え、真っ白な画廊で白だけで描かれた絵画を見ているよう。アンバーウッディノートも強く前に出ることはなく、静かなウッディムスクとなって消えていきます。アイリス好きの方は是非お試しを。(19/08/2020)

 

 

■1900 L'Heure De Proust (2018年)

秋の展示会で公開された後、冬になって発売となりました。5つ目の香りはJerome Epinetteによる調香。ベルエポックのパリで、親友との時間を大切にしていたというプルーストの思い出。彼はスチームバスとマッサージをした後、お茶の時間を楽しんでいたのだそう。

トップ:ベルガモット、ブルーベリー、グレープフルーツ
ミドル:ヴァイオレット、ブラックティー、レザー
ベース:マテ、ガイヤックウッド、プラリネ、アンバー、リコリス

ムエットではフルーティーなお茶系に感じられたのですが、肌ではまずフィグにも似たフルーツが香り、そこからヴァイオレットやレザーが重なっていきます。系統としてはお茶系なのですが、渋めなレザーが重なっている点、フルーティーではあるものの軽やかではない点などが、香り全体をフルーツティーではなく落ち着いたオリエンタルティーへと導いています。最後、肌に残るアンバーノートは少しオイリーですが、レザーは強くありませんのでユニセックスなフルーティーオリエンタルです。(21/01/2019)


■2013 Residence d'Artistes (2018年)

2013年の4か月間は、芸術家たちのアトリエ、居住空間となったそう。皆さん自由に壁に落書きをして、楽しんだ後、2015年の改装に向けて閉鎖されたのです。リノベーションの前にそんなことをするなんて、さすがパリ。2017年9月に開催された3種の香りのローンチパーティーでは、壁に参加者たちがスプレー(サイン)するという演出が行われました。その際に次のこの香りは、Dorothee Piotが担当することが告げられたのです。

トップ:カルダモン、ピーチ、ベルガモット、マンダリン
ミドル:ジャスミン、ヴァイオレット、パピルス、クミン
ベース:ムスク、サンダルウッド、パチョリ、レザー

そう言えば可愛らしい香りはなかったよね、と4つの中では一番ピーチが効いた可愛らしいテイストで始まります。ピーチのジューシーさに可愛らしさを感じるものの、ベースにはおが屑のようなウッディノートがあり、ジャスミンとピーチのコンビネーションを渋く支えています。サンダルウッドは通常ココナッツで甘さを補填しますが、こちらはココナッツと近いピーチに置き換え、ピーチと相性の良いジャスミンを合わせたというのが骨格で、多めのムスク、パチョリをアクセントにして仕立てたアーティスティックな香り。トップこそかわいらしく始まるものの、ユニセックスで楽しめますよ。(12/06/2018)


■2015 Le Phenix (2017年)

黄金期のオーナーの息子であり、映画監督でもあるJean-Pierre Maroisの手により、クラブは五つ星ホテルへと変貌を遂げました。総工費18億円!! 調香はMichel Almairacが担当です。

トップ:ジンジャー、カルダモン
ミドル:パチョリ、シダーウッド、パピルス
ベース:フランキンセンス、ムスク、アンバー

あぁ、これはカッコいい。少し男性的に感じられるフランキンセンスで始まりました。スパイスの中に微かにクミンが感じられ、カルダモンの効いたトップをすぎるとフランキンセンスムスクへと変化していきます。ただ、フランキンセンスの香水はそれらしさを強く出そうとすると香りが平たんになるというか、全体的に軽やかでシンプルな作りになってしまいます。パチョリもシダーウッドも控えめで、フランキンセンスを際立たせようとしているように感じますが、やはりどうしても主張の少ないシンプルな香りにも思えるのです。EdPではなく、これこそEdCのようにたっぷりと使って一瞬と余韻を楽しみたい香り。(12/06/2018)

 

 

■1978 Les Bains Douches (2017年)

世界中の著名人たちによって愛された、パリのクラブと化したLes Bainの様子を表現したのはBertrand Duchaufour氏。

トップ:ユズ、ビターオレンジ、ウイスキー、ダヴァナ
ミドル:クラリセージ、ローズ、ヘリオトロープ、ブロンドたばこ
ベース:ミルラ、マテ、アンバー、アトラスシダーウッド、ヴァージニアンシダーウッド、パチョリ

クラブというからには、それなりにダークでスモーキーな香りなのかと思ったら、トップからハニーたばこで始まりました。柚子を始め、1つ1つの香りはタバコ以外明確には香らず、アロマティックな部分もローズもそれらしさはわかりません。ただ、ハニー調のタバコが軽めなウッディベースに溶けている、というようなテイストなのです。とても彼らしい調香で、一見難しい調香なのにキレイにまとめられているんですよね。タバコが薄れた後は、アンバー調のオリエンタルとなって終わります。(11/06/2018)


■1885 Bains Sulfureux (2017年)

記念すべき最初の香りはEdCでした。EdC用に作られた香りを、調香はそのままでEdPにしたのが1885 Bains Sulfureuxです。だから同じくDorothee Piotによる調香です。

トップ:ベルガモット、ローズマリー、ブラックカラント、マンダリン
ミドル:オレンジブロッサム、ジャスミン
ベース:トルーバルサム、ベンゾイン、カシミアウッド、フランキンセンス、トンカビーン、サンダルウッド、ラブダナム、パチョリ、バニラ、ムスク

公衆浴場でコロンと言ったらそれはもう伝統的なオーデコロンでしょう、と考えて香ると想像とは違うオリエンタルな香りが広がりました。トップこそ、シトラスがフレッシュに広がりますが、トップで賑やかに弾けたシトラスは余韻を少しけ残してすぐにオリエンタルへと沈んでいくのです。系統としてはパウダーさの少ないオポポナックスベースといったところで、ラブダナムやバルサムノートがウッディノートやバニラ、ムスクと共に香るのです。フローラルノートは強くはなく、シトラスオリエンタルとでもいうべき構成に。(11/06/2018)

 

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